語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


秋色あつめて

2014年10月22日 | 花の作品
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秋は儚し。

色づいた葉が散らぬうち。

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昔、魚を入れて運んだという

朱塗りの大桶に。

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野にあるように

2013年05月13日 | 花の作品
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名残りの花たちを籠に

2013年05月01日 | 花の作品
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ティコムーンの演奏会のために飾った花たちを、

いくつかの籠(かご)にまとめてみた。

あの美しい音楽のように生けたいと思った。

音楽が生まれるすぐ側にいた花たちは、

私が考えなくても、自然に音楽を奏でてくれた。

花たちは、ほんとうに音楽が好きなのだと思う。


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菊の響宴

2012年11月17日 | 花の作品
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ご近所の畑から、

両手にかかえきれないほどの菊をいただいた。

露地でのびのびと育った菊は

香りが強くてすばらしい。

表情もいきいきしており、

自分の居場所をちゃんと主張してくれるので、

こうしてたくさん生ける時でも

この花は右に、あの花は下の方に、

と、迷うことなく生けることができる。

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器は、朱漆の大きな桶。

これも骨董屋さんから頂いた宝物。

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工藤和彦さんの器 2. 緑粉引と白い花

2012年09月30日 | 花の作品
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工藤さんが去年、白い「シラカバ」シリーズを完成させて、

その次に生まれたのが、この「緑粉引」と名付けられたものである。


小さい頃からの「森」への憧れ、

現在、旭川郊外の深い森の中で制作をする工藤さんの、

まさに森の瑞々しさと深さを合わせ持った「緑」。













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この色の誕生は、簡単なものではなかったらしい。

以下、工藤さんのブログから、抜粋

 日本陶芸史の中で「緑」において代表的なものに「織部釉」があります。
10年前からこの「織部釉」に、しばしばチャレンジしました。
「織部釉」というものは釉薬の中の銅を反応させて緑色に発色させるものです。
しかし鉄分の多い粘土を使っている僕の場合は濃い緑になってしまいます。
なかなか思いどうりの鮮やかな緑にはなりません。
そこで、下地を白い泥で覆ってから「織部釉」を施してみました。
すると、今度は鮮やかではあるのですが深みが無い、、、
もう少し調合を変えてみると今度は真っ黒。結局、粘土を変えて作るしか無いかと思って
鉄分の少ない美濃の土を購入したりして作ったこともありますが、
これは自分の目指す仕事ではないと思い直し、しばらく手をつけていませんでした。

 シラカバの灰から「シラカバホワイト」が誕生した時、ひらめきました。
釉に銅を添加するのではなくて、下地の泥を緑にしたらどうなるのか?
 
 早速、試してみると可能性の一部が見えてきました。逆転の発想。
下地にシラカバの透き通る灰釉を反応させることで、
透明感のある「緑」となったのです。
 さらに試行錯誤を重ね、自分なりの「森の緑」を作り上げました。

(抜粋おわり)

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美しくて植物の潤いを感じる緑色。

眺めていると、森の奥へ吸い込まれていくようだ。

だから、花を生けると何の違和感もなく溶け込むうつわ。

食の器もしかりで、自然からの賜物は

何でもすんなり受け入れ、

美しさを引き立ててくれる、ふところ深いうつわ。

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今日 合わせてみた白い花は、

ミラービ フローラ。

森の精になったような神々しさを見せてくれた。






































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