菊の贈り物

宅配の箱を開けると、

ふわっと高貴な花の香り、

美しい菊の花があふれるように現れた。


新潟・十日町のくみさんから贈られた、

食べるための菊の花。

くみさんの畑で育った 輝くばかりの花。

さっそく茹でてみた。








助言どおり、少しお酢を入れると

鮮やかな色に茹で上がった。

ほんとうは、花びらをちぎって茹でるらしい。

あとからちぎって、頂いた。




きゅっ、きゅっ、と、独特の心地良い食感。

体の奥まで 秋野の芳香が広がった。


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百日草

秋色あつめて

秋は儚し。

色づいた葉が散らぬうち。

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昔、魚を入れて運んだという

朱塗りの大桶に。

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棚板と朱のダリア

九谷焼・上出長右衛門窯の棚板。

窯の中でたくさんの器をのせ、

何千度に焼かれて働いてきた。

釉薬の勲章もらって、役目を終えた古い板。

余生は この花のアトリエで。

はかない花の命を 寛大に受けとめてくれる。


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オレンジキャンパス

オレンジキャンパスという名のコスモス

たくさんの色を持っているので、

どんな秋の花とも仲良し。