語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


緑のウェディングブーケ

2012年07月28日 | ウェディングの花
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梅雨明け間近、雨上がりの京都で、

友人のウェディングパーティ。

花嫁になった彼女は、初めて会った時から

緑色のイメージの人。

その時はいていたスカートが美しい緑色で、

優しい野の花がデザインされていたと思う。

そんな緑のブーケが、花嫁の希望で、

私もすんなり共感できて、作る幸せをかみしめた。

彼女は、外見の可憐さからは想像つかないが、

若くして、欧米からも注目される建築家。

野花のブーケを、さっと持ってさまになるなんて、

芯がしっかりしているからこそ。

緑の花たちも、夏の熱気に萎えることなく、

ハレの一日を、みずみずしく彩ってくれた。
























コメント (2)
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美しい紫の花

2012年07月23日 | 日々の花
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能登からの帰り道、

突然、目の端に、優しい紫色の花が。

小さな家の前の、丁寧に管理されたお庭で、

他の小さな草花たちを見下ろしながら

その花はゆったり枝をのばしていた。








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淡い紫の花に合わせて、

シルバーかかった穏やかな色の葉。

花と葉の色の調和がまた、目を惹き付ける。

この時は、名前がわからなかったが、

帰ってから調べてみると、

「房藤(ふさふじ)ウツギ」。

帰化植物らしく、植えれば旺盛に育ちそうだ。













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真っ白な家のお庭にあったらさぞかし美しいだろうなぁ . .

と想像しつつも、この家の人のセンスにも惹かれる。

この花木の下は、

可愛い黄色の花が敷き詰められていて。











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紫と黄色のコントラストが

それぞれの花をより美しく魅せている。

能登の田舎道の、心に残る一コマ。












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夏の色、ノウゼンカズラ

2012年07月22日 | 能登の花
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能登へのショートドライヴ、

田舎道の深い緑に映える、オレンジ色の花、

ノウゼンカズラ。

オレンジ色は、夏の光の色。








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虎の尾と豹柄の蝶

2012年07月18日 | 日々の花
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豹柄の蝶々は、

白い虎の尾(トラノオ)に夢中。

小さな花の一つひとつから、

蜜を吸い取っていった。

.


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京都・東福寺、重森美玲の庭

2012年07月17日 | 旅日記
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緑の雲海の彼方、東福寺。

秋になるとこれが真っ赤に紅葉するのもすばらしいが、

圧倒的な夏の緑にも息をのんだ。

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緑の向こうの回廊から、今度は雲海を見下ろす。

すでに俗世を離れてしまった感覚。

その回廊を抜けた先に、

お目当ての重森美玲の庭がある。


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四角と丸で構成された不思議な庭。

野山を模したように自然な庭も好きだけど、

美玲の幾何学的、人工的な庭は

美しいバランス、普遍の美が潜んでいるようで、

心に深く響き、余韻を残す。






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私たちは、自然界で生かされているから、

自然の美が美しいと思うのは納得できる。

でも人間が創り出し、

一見、自然にはありえないような編集をしているのに

心地よいと感じるというのはすごいことだと思う。

私は花を生けるときにも、

それが永遠の課題であるから

簡単なことではないのがわかる。
















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違う文化で育った人が見ても、

時代が変わっても、

美しいと讃えられるもの。

そんな、普遍の美とは?

探求の旅は永遠に続く。

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