三番花

最初の華やかな花が終わって、

脇から出た二番花も終わって、

その脇から出た小さな三番花が咲いて、

これが一番きれい。

緑色のアルストロメリア

立春

立春の朝、雛人形をいつもの場所に飾った。

１６年前、この古い家に引っ越してすぐに出会った、

小さな焼き物の人形。

アトリエの中は、花の色彩であふれているので、

モノトーンの土色が、かえって存在感を増すように見える。


雛人形に、あfれるほどの花を生けてお供えした。





桃、桜、ラナンキュラス、スイートピー . . .

春の花ばかり。


花屋の2月は、春の花が一番美しい頃である。

3月よりも2月、良質の花がたくさんそろい、香りもまた格別。

光が弱い分、花は香りを強く放つのではないかと思う。

アトリエの中は、やわらかな色彩と

甘い香りにつつまれ、まるで楽園のよう。

晩秋のコスモス

野のコスモスが終盤を迎えるころ、

花市場にやってくるレモン色のコスモス

” イエローガーデン "

一緒に、濃紫に色づいた連翹（れんぎょう）の葉。

連翹も、春には黄色い花を咲かせるので、

種は違えど、黄色のコスモスを

優しくエスコートしてくれる。

ミステリアスという薔薇

奥から 密かに

こちらを観察しているような眼

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アトリエの蔦紅葉

３年前に建物の側面を登りはじめた蔦が、

今年は２階の上まで到達した。

紅葉して、落葉して、しばらく冬眠。

近所の方から「貧乏蔦」という名

と教えていただいたが、

建物が四季の衣に彩られるのが楽しいので

もっと茂らせたいと思う。

来年は３階もつつまれますように。

いつか蔦の家と呼ばれますように。



音楽を奏でているよう。


植えた覚えがないのに、

他にもいろんな蔦が。









緑のアイビーは、花嫁のブーケで使った残り。

これは地面をめざして

どんどん増えていく。




建物を舞台に　

競い合いながら、植物たちは

自分の居心地のよい場所を探し続ける。

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