語りかける花たち

角島 泉(かどしまいずみ) 花日記
 ~石川の四季、花の旅、花のアトリエ こすもす日々のこと


花のスケッチ

2011年01月23日 | アトリエから
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冬の間は、花仕事はゆるやかで、

静かで自由な時間を持つことができる。


いつも散策に行く野山もあまり花が咲いていないし、

庭仕事も、立春のころまでは作業がない。


温暖な地域から運ばれてくる花々を

花市場で買い求めることになるわけだが、

いつもは仕事に使う花たちと

じっくり観察する時間、

否、対話する時間を持てるのが、

この静かな冬の間なのである。


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数年前から、1日1ページ、と決めて

花のスケッチを続けてきた。

でも去年は他に気を取られて、なまけてしまった。

一年間途絶えていたのだが、

今年の冬は、反省して、再開した。




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選ぶ花は、その日に一番輝いていて、

どうしても目が合ってしまう一輪。

一輪の花を、つぼみから枯れるまで描く時もある。








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始めたきっかけは、

仕事として花をたくさん扱ううちに、


花と向き合う気持の余裕がなくなっていることに気づき、

一輪を大切にするという、初心にもどるためだった。










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描いてみると、見慣れているはずの花にも

驚くほどの発見があった。


花の造形の妙、色の複雑さ、

おしべやめしべの数や色のバランス、

花びらの厚み、

花と葉の色の関係 . . .


感心することばかりで、

描くたびに新鮮な気持になるのだ。


写真はより正確に記録できると思いがちだが、

下手なスケッチでも、

描くことの方が、眼差しが深くなる。

描いた花の表情は、何年経っても

しっかりまなこに焼き付いている。

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まだまだ 花の世界の入り口に立ったばかり、

という感覚でいるのは、

そんな深い世界に触れてしまったから。


座禅を組むように、

無心で花と向き合う時間を

毎日、こつこつ続けていくのが

今年の目標のひとつです。


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雪遊び ⅳ

2011年01月21日 | 花の作品
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一点の汚れもない真っ白な雪の上に

こうして花を挿していくと、

着地しているのか

浮いているのか

わからない感覚になってくる。

それがまた楽しい。


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雪遊び ⅲ

2011年01月19日 | 花の作品
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雪に挿した、木瓜の花。

光があたったかと思えば

あっという間に雲が流れて

また雪がちらつく。

金沢らしい、冬の一日。




Photo


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雪遊び ⅱ

2011年01月17日 | 花の作品
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真っ白な雪の上に、

うす紅色をさしていく。


雪柳の吹雪の中に、

スイートピーや

ラナンキュラス、

スカビオサなどの春色の花たち。


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雪遊び ?

2011年01月17日 | 花の作品
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