![Photo Photo](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/46/64adba380b8dc45f3ed446362e5803e4.jpg)
冬の間は、花仕事はゆるやかで、
静かで自由な時間を持つことができる。
いつも散策に行く野山もあまり花が咲いていないし、
庭仕事も、立春のころまでは作業がない。
温暖な地域から運ばれてくる花々を
花市場で買い求めることになるわけだが、
いつもは仕事に使う花たちと
じっくり観察する時間、
否、対話する時間を持てるのが、
この静かな冬の間なのである。
![Img_7122 Img_7122](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ec/16a6b71b0605bcf3be0243389e8a1e82.jpg)
数年前から、1日1ページ、と決めて
花のスケッチを続けてきた。
でも去年は他に気を取られて、なまけてしまった。
一年間途絶えていたのだが、
今年の冬は、反省して、再開した。
![Img_7116 Img_7116](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/40/bf32e717b7859a6ea092f1856328431d.jpg)
選ぶ花は、その日に一番輝いていて、
どうしても目が合ってしまう一輪。
一輪の花を、つぼみから枯れるまで描く時もある。
![Img_7124 Img_7124](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/7b/6fe7c5acede210149cce7b0e267d38dc.jpg)
始めたきっかけは、
仕事として花をたくさん扱ううちに、
花と向き合う気持の余裕がなくなっていることに気づき、
一輪を大切にするという、初心にもどるためだった。
![Img_7118 Img_7118](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/45/75c95e1c2d0849bc497af7f3f12b98df.jpg)
描いてみると、見慣れているはずの花にも
驚くほどの発見があった。
花の造形の妙、色の複雑さ、
おしべやめしべの数や色のバランス、
花びらの厚み、
花と葉の色の関係 . . .
感心することばかりで、
描くたびに新鮮な気持になるのだ。
写真はより正確に記録できると思いがちだが、
下手なスケッチでも、
描くことの方が、眼差しが深くなる。
描いた花の表情は、何年経っても
しっかりまなこに焼き付いている。
![Img_7115 Img_7115](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/34/2403454907e03d09026f316cffba7960.jpg)
まだまだ 花の世界の入り口に立ったばかり、
という感覚でいるのは、
そんな深い世界に触れてしまったから。
座禅を組むように、
無心で花と向き合う時間を
毎日、こつこつ続けていくのが
今年の目標のひとつです。
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