岩倉高等学校 ラクロス部

岩倉高校ラクロス部のBLOGです

岩倉ラクロスOB㉑ ~ 青森から寮生活・鉄道会社へ ~

2020年07月21日 20時21分15秒 | 練習日記

岩倉ラクロスOB㉑ ~ 青森から寮生活・鉄道会社へ ~



岩倉高校には、運輸科という歴史のある科が存在する。
120年以上の歴史のある学校で、岩倉具視公の名を頂き、鉄道学校としてスタートした。
なので、全国から将来、鉄道マンになりたく、志望してくる生徒がいる。そして、なぜかまた、地方から出てくる多くの生徒が、ラクロスを始めてくれるのも偶然ではない気がする。
いつも言っているが、【ラクロス】というスポーツを始める=新しいことに挑戦することが好きな人だからかもしれない。15歳で青森から1人で出てきて、生活し、なおかつ、ラクロスの部活動も頑張る。きっと大変だったに違いない。

Qラクロス部を選んだきっかけ

 元々岩倉高校へは、小さい頃からの夢である鉄道会社への就職のために入学したので、正直どの部活に入ろうとは決めていませんでした。そんな中、当時の担任にラクロス部の見学を勧められ友人と行くことになりました。そして、見学時に初めて生で見たラクロスに「面白そうだな」と興味を抱いたことが入部したきっかけです。

Qラクロスで得た事

 私が得た事は、焦らず視野を広く持つ事です。「地上最速の格闘技」の異名を持つラクロスでは、攻守が目まぐるしく変わるため、広い視野は敵味方の位置を常に把握するために必要です。しかし、当時の自分は視野の重要性に中々気づけず、ボールや今目の前で起きているプレーばかりに目がいってしまい、そのプレーの先の展開を考えられていませんでした。また、敵味方の位置を把握できていないせいで、どこに誰がいるのかが分からないがために焦ってプレーしてしまうなど、苦しい時期が長く続きました。結局3年生になってやっとその意味を理解できましたが、もっと早く気がついていればと今でも後悔しています。

 社会人になり改めて振り返ると、視野を広く持つようになることは「気づきの力」がつくのではと思います。試合の中だと、「あそこで数的有利ができている」「相手のDFはついてくるから自分があそこへ動けばここにスペースができるな」など、視野が広ければ見えるものも増え、その分気づきが生まれやすくなるのではと思います。今は鉄道員として駅で働く日々を過ごしていますが、書類の誤字脱字を見つけることから、お客さまの動向からサービスの改善点などを見つけ出すことに活用するなど、焦らず視野を広く持つ事は仕事でも非常に役立っています。

Q.岩倉ラクロスの魅力

 1つ目は国際交流です。私たちの代では、韓国又はアメリカへ海外遠征を行ったり、台湾のチームを日本へ迎えたりしました。台湾のチームを迎えた際は、合同練習や試合は勿論、試合後に一緒に焼肉を食べたりと簡単な英語でコミュニケーションも取りながら楽しく交流することができました。また、私はアメリカ遠征へ行きましたが、現地の宿泊先はホームステイで、ホームステイ先の家族に観光地を案内していただいたり、近場の海岸で遊んだり、ラクロスの練習終わりにハンバーガーの屋台が来てちょっとした立食パーティを行ってもらうなどアメリカ式のおもてなしをしていただきました。このように、高校生で海外の人たちと交流できる貴重な体験を岩倉ラクロスでは経験出来たりします。

 2つ目は、顧問をはじめ色々な人に支えられていることを実感できることです。岩倉高校は学校近辺に広い練習場が無いため、顧問に広い練習場を確保していただいています。時には、千葉や神奈川、埼玉の練習場へ出向くこともありますが、ゴールなどのかさばる道具はその都度車で運んできていただいています。また、クロスや防具などは決して安いものではないため、顧問のラクロス仲間やOBに提供していただくこともあり、前述の海外遠征も、海外のラクロッサーとも交流がある顧問故に行うことができたと思っています。

 「自分達の遊び場は自分達で作る」という顧問の口ぐせがあります。2年の時、練習場を自分達生徒の手で探すということがありました。ラクロスができる広い練習場、しかもアクセスが良く人工芝など、個人的な願望も入れつつ取り組みましたが、その様な練習場は中々首を縦に振ってくれず、結局過去にラクロスの試合や練習が行われたことがある練習場ばかりになり、満足いく結果とはなりませんでした。しかし、これだけ大変なことを顧問は裏で行っているのかと感じることができ、当たり前に行っている練習は色々な人の支えがあって出来ているんだと思えるようになりました。
今の現役部員の皆さんには、この活動が当たり前に出来るものではないという事を、練習最後の挨拶の時にでも思い出していただければと思います。


Q.最後に

 元々鉄道員を目指すためだけに、地元の青森から寮生活をしつつの3年間を過ごすつもりでしたが、ラクロスというスポーツや岩倉高校ラクロス部に出会えたことで、最終的には非常に身の詰まった3年間になったと思います。また、現役部員の皆さんには、日々の活動で得た・学んだ・経験した事を大切にしてもらいたいです。そして、高校の次のステップでも生かせる様な有意義な日々を過ごせるよう願っています。

1人暮らしでも、不器用でも、ラクロスができます。
彼との就職の面接練習を思い出します。
この文章同様に、彼の想いの詰まった志望動機やお話に感動したことを。
たまに、顔を出してくれた時も、照れくさそうに笑う笑顔が素敵で、これからの社会人生活で活躍することが期待できます!!
東北で頑張れ!!

 


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