今回の寒波によって、記録的な大雪となり、
全国の気象観測所のうち、42箇所で12月として、
積雪が最も多い記録を更新しました。
広島市で17センチ、高知市で9センチと
北陸地方の豪雪地帯だけでなく、
太平洋側でも大雪になったことも特徴であろう。
大雪による積雪や被害については、
テレビや新聞でたくさん報道されているので、
この情報はこのくらいにして、この原因について考えます。
だれがこの大雪を予想しただろうか?
気象庁は10月の段階で、たしか暖冬傾向の予報だったはず。
長期予報がいかに難しいかということですね。
大雪の原因は、もちろん強い寒気が日本にやってきているからですが、
その理由のひとつは「北極振動」(AOとも呼ぶ)があげられます。
北極振動の指数がマイナスとなっていて、
北極寒気が中緯度にむけて南下しやすい状況が続いている。
しかも、ことしは、3波型(3つのエリアに寒気が南下)で、
日本とアメリカ、ヨーロッパにに南下しやすくなっています。
また、日本の南、西太平洋の赤道付近(インドネシア付近)の
対流が活発になっていて、
気象庁によると日本に寒気が南下しやすい状況が持続するのだという。
エルニーニョ現象のときは、暖冬といわれるが、
これは西太平洋の赤道付近の対流が不活発なとき。
ことしはその逆で、ラニーニャ現象のようなパターンになっています。
「北極振動」と「ラニーニャもどき」(気象庁基準に達していない)
の2つの理由で、寒気が南下しやすい状況が長続きしやすいと見られています。
そこで、1ヶ月以上も寒気南下が続いているのではないかと思われます。
きょう行なわれた気象業務支援センター主催の
「今冬の天候とインフルエンザ」の講演会のなかでも、
気象庁の担当の方は、1月も寒い傾向で検討中とのこと。
ただ、2月、3月は高温を予想しているようです。
(いずれも検討中の話で、正式な発表は22日に出ます)
結局、この冬は寒冬かな?
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三波型になっていることで、寒気が南下しやすい状況であることがあげられますね。
対流が活発でラニーニャ現象があげられることですが、確かにエルニーニョ監視情報では基準値よりやや低い値で推移すると言っているのでラニーニャに近いと僕は思いました。
1月の寒のうちも寒いそうですから、この冬は2月の前半までは寒いのかな??
みなさん、具体的に書き込んでくださいね。