今年は台風が少ない。
3月に1個、7月に2個とあわせて3個しか発生していない。
日本にやってこないのではなくて、台風の発生自体が少ないのである。
春頃までエルニーニョ現象が発生していて、
台風の発生源でもあるフィリピン沖の海水温が低かったことで、
対流活動(雲の発生)が弱かったことが影響している。
しかし、7月以降、海面水温が上がり、対流活動も活発化してきた。
(ラニーニャ現象に移行したと見られる)
気象衛星ひまわりからの雲画像を見てもらうと、
日本のはるか南のフィリピン沖で、白く輝いた雲がたくさんあることがわかる。
これから秋にかけては、
熱帯地域で渦をまいた熱帯低気圧の発生が増えて、
台風(熱帯低気圧の中で、最大風速が17.2m/s以上)も増えてくるだろうと思われる。
日本は猛暑が続いたこともあり、日本周辺海域もいつも以上に暖まっている。
台風は海面水温が高いほど発達するため、
強い勢力の台風となる、日本へやってくることが懸念される。
この秋、強い台風の襲来には気をつけたい。