URLをメールで送信する URLをメールで送信する
(for PC & MOBILE)
XML



皆様、台風の被害はありませんでしたでしょうか?

私が所属している、
NPO法人気象キャスターネットワークの事務局スタッフからは、
「交通機関のマヒで大混乱だった」との報告や、

農業されている方からは、
「稲が倒れたりして大変だった」というお話も伺っています。


2年ぶりの台風上陸、しかも一時「猛烈な台風」だったこともあって、
放送局も数日前から大騒ぎでした。

台風18号の上陸が濃厚になった10月6日から、
私が担当している「スッキリ!天気予報」のほかに、
同じ番組で放送するために、夜にインタビューを撮ることが続きました。

 6日:7時出社 
    通常のスッキリ天気予報、夜はNTVでインタビュー
 7日:6時出社
    スッキリ臨時出演、通常の天気予報、夜は電話インタビュー
 8日:5時30分出社
    スッキリ臨時出演、通常の天気予報、夜は竜巻についてのインタビュー

さすがに3日連続だったのでバテました。

防災情報は気象キャスターの使命ですから、
できる限り、対応したつもりです。

ただ、台風情報を伝えるうえで反省もあります。

台風進路予想は最重要な情報ですが、国民の生命や財産を守るための
防災情報として、どれだけ役立っているかという点です。

台風の被害を想定することは容易ではありません。

暴風への備えはもちろんですが、
秋雨前線と台風との組み合わせとなることから、
とくに、大雨に対する警戒を呼びかけていました。

しかし、今回の台風は時速50kmと早く、
強風による被害のほうが大きかったようです。

台風は雨も風も伴うものであり
「雨台風」や「風台風」と決めつけることは
あまり好ましくありませんが、
竜巻に関する注意喚起をしてもよかったのかなと思いました。

「竜巻注意情報」が気象庁から関東に発表されていました。
竜巻被害は大きいのですが、現象が局地的であり、
予想精度も高いわけではないので、
「竜巻」という表現を使わず、暴風域を中心に放送しました。

台風18号の防災情報は、どのような内容が適切だったのか、
気象キャスターとして、台風報道のあり方を考えたいと思いました。

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )