スギ花粉の飛散開始が近づいています。
東京都によると飛び始めは2月5日~7日頃で、
昨年の2倍から3倍の花粉が飛散するとの予想です。
2008年の花粉予測
東京都の予測は
こちら
環境省発表による全国の予測は
こちら
すでにムズムズしているという方はいるかもしれません。
というのも、花粉の飛散開始日は1平方センチメートルあたり、
1個以上観測され、さらに2日連続した初日のことだからです。
わずかに飛んでいても1個以下だと飛散開始となりません。
では、花粉の数はどうやって数えているのでしょうか?
そこで、今回は花粉の観測の方法についてご紹介します。
お話を伺ったのは、
(財)気象業務支援センターの登内道彦さん。
花粉観測に使用されているのはダーラム式と呼ばれる花粉観測機器で、
中央にプレパラート(ガラス板)を置きます。
風に飛ばされてきた花粉がこの上にいくつ乗ったかを調べるのです。
ただ、スギ花粉の大きさは30~35ミクロンと非常に小さく肉眼では見えません。
そのため、顕微鏡を使って数えます。
といっても、そのままでは見えにくいので、
細胞に染色される薬品をつけてから20倍の顕微鏡でみるのです。
私も体験させてもらったが、紫色に染まった細胞がいくつも見えました。
少ないときはいいのですが、100個以上にもなると数えるのも大変です。
しかし、こうした苦労した観測があるからこそ、
花粉が多いか少ないか予測することもできるのです。
NPO法人花粉情報協会
後日、スギ花粉はどのような形に見えるのかをご紹介します。