東京都民の5人に一人が患者といわれる花粉症。
今年もいや~なスギ花粉症の季節が近づいてきました。
でも、今年は「花粉は少ない予想」と朗報です!
東京では過去10年平均の3割程度。
昨年と同じかやや多いくらいだそうです。
(資料:東京都福祉保健局)
でも、なぜ、2月以降に飛び始めるスギ花粉の量を
いまから予想できるのでしょうか?
それはスギ花粉の飛散量には夏の天候、
とくに7月の天候がが大きく関わっているからです。
昨年(2006年)7月の天候について、データを見てみましょう!
【2006年7月】
平均気温・・・25.6度(平年より0.2度高い)
降水量・・・・・165ミリ(ほぼ平年並み)
日照時間・・・59.2時間(平年の40%)
暑さや降水量は平年並みですが、
日照時間が平年の半分以下と極端に少なかったんです。
このため、スギの花芽が少ないと予測しているんです。
※予想花粉飛散総数(東京都内平均)・・・1667(個/cm2・シーズン)
では、スギ花粉の飛散量が非常に多かった
おととし(2005年)の前年夏はどうかというと、
【2004年7月】
平均気温・・・28.5度(平年より3.1度高い)
降水量・・・・・23.5ミリ(平年の15%)
日照時間・・・232.2時間(平年の1.6倍)
暑いし、雨は少ないし、日照時間も多い。
大飛散の3拍子そろった状況です。
その結果、
花粉飛散総数(東京都内平均)・・・16241(個/cm2・シーズン)
過去10年で最も多い飛散量となりました。(10年平均の3倍以上)
実際に調査や予測をしている研究者は、秋から冬に花芽の調査もして、
花粉がどのくらいついているか調べて予測の精度を上げているそうです。
さて、花粉症の患者さんは、少ないと聞いて、
ホッとする方も多いかもしれませんが、
症状が出ないわけではありませんので、予防対策は怠りなく・・・。
現在、治療は症状を軽減する療法(対症療法)が中心です。
花粉が飛び始める2週間くらい前から症状を抑える薬を
服用するもので、シーズン中、服用すると症状が比較的軽くすむそうです。
飛散開始日は東京で2月中旬頃。
すなわち、1月末には対策を考える必要があるのです。
花粉対策はいまからですよ。
※気象データ
(資料:気象庁)