全編を支えるヒューマンな視点、フィンランドの美しい景観が印象的です。
原題は「マスターのチェン」、邦題は上記のようです(違和感あり、そういうことはないです)。
舞台はフィンランド北部の小さな村、ポホヤンヨキ。
ここで食堂を開いているのは、シルカ(アンナ=マイヤ・トゥオッコ)という若い女性。地元の人たちのための食堂で、メニューは少なく、マッシュポテト、ソーセージのスープなど。
上海から来たというチェン(チュー・パック・ホング)がこの食堂にやってきます。息子と一緒です。チェンは何か食べにきたというのではなく、フォントロンを捜しているが、知らないか、とシルカにたずねます。彼女は「わからない」と。するとチェンは、食堂のお客にも同じことをたずねます。返ってくるのは同じ応え。
チェンと息子はその日、泊まる場所も決まってなく、ホテルもかなり遠い不便なところしかないので、シルカは食堂の近くの小さな家屋で寝るようにすすめます。
チェンは上海ではプロの料理人でした。シルカの食堂のメニューが粗末なので、お礼として食堂に中華料理のメニューを提供します。これがとてつもなく美味しいのです。すぐに評判になります。
そのうちチェンが捜していた「フォントロン」は「フォンストロム」であることがわかります。上海で世話になった人の名前でした。
次第にチェンとシルカのそれぞれの過去が明らかになり・・・。
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