シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ジャン=リュック・ゴダール監督「勝手にしやがれ(À bout de souffle)」(フランス、1960年、90分)☆☆☆

2021-02-16 21:38:33 | フランス


原題は「息せき切って」という程度の意味です。(アメリカのリメイク版では Breathlessと直訳されています。)

従来の映画リテラシーを無視した手法が多用され、注目をあつめました。ヌーベル・バーグの記念碑的作品です。ジャンプカット法(時間を無視したショットの貼り合わせ)、手持ちカメラによる街頭撮影、高感度フィルムの利用、即興演出、隠し撮り、唐突なクローズアップなどなど。

舞台はマルセイユ、そしてパリ。

マルセイユでの自動車の窃盗で追われパリにやってきたミシェル(ジャン・ポール・ベルモント)はアメリカ人の女性パトリシア(ジーン・セバーグ)と出会い、行動をともにします。ミシェルは刹那的、反道徳的に生きる男。既成の価値観をすべて否定します。いつでもパリから離れたいと思っています。パトリシアはパリで仕事を続けたい駆け出しの新聞記者です。

そのうち、パトリシアはミシェルが警察に追われる身であることを知り、ふたりの奇妙な逃避行が始まります。警察に見つかり何度もつかまりそうになりますが、そのたびにうまく脱出し、逃亡。

しかし最後にパトリシアは自由をもとめて逃避行を諦め、警察に通報します。その直後・・・。
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