シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

東陽一監督「四季・奈津子」(1980年、120分)☆☆☆★

2022-11-13 21:05:38 | 日本・1980年~


原作は五木寛之による同名小説です。作者の五木はこの小説の執筆動機について、「働く女性が増加し、女性の社会進出が目立つようになった時代を背景に、男にうじうじくっつかず、自立した女性の冒険小説を書いてみようと思った」と語っています。

舞台は福岡、そして東京。

主人公は福岡の実家で父と暮らす四姉妹の次女・奈津子(烏丸せつ子)。飲料会社「九星飲料」の職員で配達業務を担当。最近まで、男友達・金森達夫(風間杜夫)とつきあっていて、一時は結婚も考えていましたが、それは無理かもしれないという予感があります。

5月のある日、奈津子は車を運転して飯塚市の病院に療養中の妹(四女)を見舞います。その帰り、中垣(本田博太郎)という青年から福岡まで乗せてくれないかと頼まれます。道中、中垣が東京に住んでいてカメラマンであると聞いた奈津子は、突然「ヌードを撮ってくれない?」と話を持ちかけます。

東京で写真を撮る約束をして中垣と別れた奈津子は、翌日、反対する達夫に「古い淀んだ池に石を投げるの」と宣言し、数日後、本当に新幹線で東京に向かいます。

東京駅に着いた奈津子は、中垣の案内で撮影場所として借りた彼の女友だち・けい(阿木燿子)の自宅を訪れ、撮影に臨みます。撮影後、福岡へ。

この後、姉の離婚、学生運動にのめりこむ妹や元カレの達夫との確執を経て、自立の道をもとめて再度、上京しますが・・・。
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