セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)の生涯を描いた作品です。
開巻、NYのカーネギー・ホールでのピアノ演奏会。セルゲイ(エフゲニー・ツィガノフ)は演奏をためらっています。ソ連大使が観客のなかにいたからです。ロシア革命後、アメリカに亡命したセルゲイは、革命のなかで友人を失ったことを想いだしていました。コンサートを取り仕切ったスタンウェイ社のフレッド(アレクセイ・コルトネフ)が大使を退席させ、セルゲイはようやくピアノにむかいました。以後、フレッドがスポンサーとなり、セルゲイはアメリカ中でピアノ公演を続けました。
しかし、セルゲイは作曲家としての独り立ちを願っていました。彼は、商業的な公演が才能を浪費させられているように感じます。妻・ナターシャ(ヴィクトリア・トルストガノワ)は彼を慰め、支えます。
遡って、1880年のロシア。音楽院の試験を受けにやってきや少年・セルゲイ。演奏を聴いた教師のズヴェレフ(アレクセイ・ペトレンコ)は彼のピアニストとしての才能に驚きます。そしてセルゲイを一流のピアニストへ育てることを決意します。セルゲイはズヴェレフの厳しい指導のもとで、ピアニストへ成長。一方で交響曲の作曲にも熱を入れますが、ズヴェレフは作曲を禁じました。師弟の思いは決裂しますが・・・。
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