原作はトルストイの長編小説で、19世紀後半のロシア帝国の貴族社会を舞台に、青年将校アレクセイ・ヴロンスキーと激的な恋をした人妻アンナ・カレーニナの悲劇を描いた物語ですが、本作品はその後、日露戦争の戦地でアンナの息子で軍医のセルゲイと出会ったヴロンスキーが当時を回想する、という驚きのストーリーです。
舞台はアンナが鉄道に投身自殺してから約30年後、1904年の日露戦争が始まった満州。
成長したアンナの息子セルゲイ・カレーニン(キリール・グレベンシチコフ)は、軍医として戦地に赴いていました。ある日、重症の大佐が彼のもとに運ばれてきます。彼はその人物がアレクセイ・ヴロンスキー(マクシム・マトヴェーエフ)と聞いて、驚愕します。ヴロンスキーは、母アンナのかつての愛人だったからです。
一時は殺意を抱くほど憎んだ人物でしたが、30年たった時点で、母の真実を知りたいと願うセルゲイ。その問いに答えるかのように、ヴロンスキーはアンナとの過去を語り始めます。
1872年の冬。母親を迎えるためにモスクワ駅を訪れたヴロンスキーは、政府高官アレクセイ・カレーニンの妻アンナ・カレーニナ(エリザヴェータ・ボヤルスカヤ)と偶然、出会います。後日、舞踏会で再会したアンナとヴロンスキーは、急接近し・・・。
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