若い頃に観た「アパートの鍵、貸します」(ビリー・ワイルダー監督、1960年)で、女優シャーリー・マックレーンとともに主役をはったジャック・レモンが老人役で出演しているので興味をもちました。
仕事一筋人間でNY在住のジョン(テッド・ダンソン)はある日、母親ベティ(オリンピア・デュカキス)が心臓発作で倒れたとの知らせを妹のアニー(キャシー・スペイシク)から受け、帰郷します。ジョンが駆けつけると、母親の症状は回復していましたが、その矢先、今度は父親のジェイク(ジャック・レモン)が病院に担ぎ込まれ、検査の結果、癌であることがわかります。本人に告知をしないようにジョンが頼んだにもかかわらず、担当医師はそれを無視。病院側に裏切られたと知ったジョンは激怒し、自ら介護する決意をし、父親を自宅に連れ帰ります。
ジェイクはジョンの献身的な介護で、ジョンは次第に元気を取り戻しました。アニーとマリオの娘夫婦、ジョンの息子ビリー(イーサン・ホーク)も集まり、久々に家族全員で過ごすジェイクでしたが、彼には解離性同一性障害に近い症状を発症し、農場で暮らす活発なもう一つの人格が現れ・・・。
家族の信頼関係が常に「抱擁」で確認されるアメリカ人気質が印象的でした。また、ジョンの提案で「日本」を知ろうと、和食を囲み相撲などの話しなどをしているシーンが面白かったところ。妻ベティは「こんなの嫌」と逆上しますが・・・。
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