シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ニキータ・ミハルコフ監督「太陽に灼かれて(Утомлённые солнцем)」(ロシア・フランス、1994年、135分)☆☆☆★

2021-05-15 20:28:57 | ロシア・ソ連
社会主義建設が着々と進行しながら、他方ではスターリンの独裁体制が確立し、大粛清の嵐が吹き始める矛盾に満ちた1930年代後半の悲劇的家族の物語です。

舞台は1936年のモスクワ近郊。原題の「太陽に灼かれて」は作品のなかで歌われている歌詞の一節です。

ロシア革命の英雄コトフ大佐(ニキータ・ミハルコフ)、若妻・マルーシャ(インゲボルガ・ダプコウナイテ)、娘のナージャ(ナージャ・ミハルコフ)は、モスクワから少し離れた田園地帯の避暑地「芸術家村」で幸福な日々を送っていました。そこにサングラスの髭面老人に変装した旧
 
貴族階級の青年ディミトリ(オレグ・メーシコフ)がやってきます。

大佐の家族は、ディミトリとかつて家族同然に親交がありました。一家は再会を喜び、ナージャもなつきます。実は大佐の妻・マルーシャは,10年前にはディミトリの恋人でした。大佐はそのことを知っていました。

ディミトリは秘密警察の一員でした。なぜ今になってコトフ大佐の家族を訪れたのでしょうか?
 
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