シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

デヴィット・ロウリー監督「さらば愛しきアウトロー(原題:The Old Man & the Gun)」(アメリカ、2018年、93分)

2023-11-24 20:53:50 | アメリカ・2000年~
 
誰ひとりも傷つけることなく16回の脱獄と銀行強盗を繰り返した実在の伝説的紳士強盗フォレスト・タッカーがモデル。物語の筋、展開の仕方などは全く違いますが、アウトローにシンパシーを感じながらのレッドフォードの演技は、どこか「スティング」(1973年)の香りがすると感じるのはわたしだけでしょうか?

レッドフォードは本作品を以て俳優を引退すると明言し(当時82歳)、その意気込みが感じられますが、この作品のあとにも映画出演しています(「アドベンジャース/エンドゲーム」2019年)。

時代は1980年代初頭のアメリカ。フォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)は、ポケットに入れた拳銃をチラリと見せて、ほほ笑みながら人を傷つけることなく目的を遂げる74歳の銀行強盗。彼は仲間の二人と「デカいヤマ」を計画します。

1981年、74才のフォレスト・タッカーは単独での銀行強盗に成功し、逃走中、警察をまくために、未亡人で牧場主のジュエル(シシー・スペイシク)のトラックに便乗。

強盗仲間のテディやウォラーと組み、ダラスはじめ各地の銀行を襲うタッカー。

ダラスでは、市警のハント刑事(ケイシー・アフレック)は私用で銀行に居たものの、逃走後に支店長が声を上げるまで強盗に気づきません。スマートなタッカーの犯行です。

老人の強盗は「黄昏れギャング」と名付けられました。事件が州を跨いでいるためにFBIに捜査権を奪われるハント刑事。そのハント刑事の元に中年女性ドロシーから、自分の父親が犯人だと情報提供の手紙が届きましたが・・・。

タッカーとシシーの高齢者の淡い恋心は素敵です。
コメント
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