シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

東陽一監督「サード」(1978年、103分)

2023-11-02 23:39:50 | 日本・1970年~


原作は軒上治による小説「九月の街」。これを寺山修司が脚色しました。

少年院を舞台に、少年の日常と過去を描いたドラマです。映像のスタイルがドキュメンタリータッチです。起床、食事、掃除、面会人との対話・・・。

タイトルの「サード」は、主人公のあだ名です。高校野球部で三塁手として活躍していたからです。

そのサード(永島敏行)は、数学ⅡBが得意だった「ⅡB」(吉田次昭)とともに少年院に収監されています。ここの日常は、単調そのもの。毎日をいかにやり過ごすかが、頭に浮かぶ唯一のこと。規則にしばれ、「遊ぶこと」は禁じられています。

サードがここに入れられたのは、傷害事件を起こしたからです。その発端は彼がⅡB、新聞部とテニス部の女の子(森下愛子、志方亜紀子)の4人がつるんで「どこか大きな町に行こう」ということになり、そのためにはお金が必要になり、いかがわしい仕事にかかわったことにありました。

仕事は当初、順調にいっていましたが・・・。

歌手の島倉千代子が、サードの母親役で出演しています。
コメント
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