シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

市川崑監督「おはん」(1984年、113分)

2023-11-03 23:37:26 | 日本・1980年~

本作品を観るのは2回目です。20年前に初めて観ましたが、あらかた忘れていました。

原作は宇野千代による同名小説です。

舞台は大正時代の関西の田舎町。

控えめな薄幸の美人である妻のおはんと勝ち気な性格の愛人おかよという正反対の性格の女性の間で揺れる、優柔不断な幸吉の情愛物語。

ほとんど商いのていをなしていない古道具屋を営む幸吉(石坂浩二)は、昔なじんだ藝者で、ふたりの舞妓を抱えて置屋稼業のおかよ(大原麗子)の家に住み着いています。彼にはおはん(吉永小百合)という妻がいましたが、離婚をせず、彼女は親元に戻って暮らしています。

ある夏の日、幸吉は小さな町にある橋で、7年前ぶりにおはんをみかけます。いま暮らしている家に一度、よってくれと誘う幸吉。おはんは幸吉を思い続けている様子です。というのもおはんには幸吉との間にできた、悟という男の子いたのです。

後日、おはんが店に遊びに来て、ふたりはよりを戻します。何も知らないおかよは幸吉に、姉の娘、お仙(香川三千)を養女にすると嬉しそうに報告。
幸吉とおはんは逢瀬を重ねますが・・・。

ミヤコ蝶々が味を出して好演です。
コメント
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