信州四賀から

斉藤一徳が信州四賀の情報をお届けします。

梅雨明け宣言!

2006年07月31日 | 四賀の四季


 梅雨明け宣言の朝。 四賀地区の日の出は、棚田を美しく照らします。


 午前5時半。ちょうど日の出頃。ちょっと成長が遅い田んぼを朝日が照らし始めました。

 この地に住んでいると、何のことは無い風景なのでしょうが、都会から来ている人達には、飛びっきりの美しい風景と感じるようです。田舎育ちの私でも、「神々しい」とも感じるほど、美しい風景です。


 クラインガルテンにいらっしゃる人が、散歩でうちの前を通ります。


 「きれいですよねー!!」 との言葉に、 「本当に!」 と答え、すばらしい景色を共有できた喜びに、こころが暖かくなっていきます。


 毎日見ている地元の方々には、特別に感じる事も無い風景なのでしょうが、これこそ、「四賀地区の宝」を感じ、今なお残っている事に感謝した、日曜の朝でした。




 


梅雨明け間近?!

2006年07月29日 | 四賀の四季


 四賀地区も、やっと梅雨明けか、と思っていたら、昼前に突然雨が降り出して、なかなかいい降りでした。


 そのあと、お日様が照ってきたものだから、蒸して蒸して。ちょっとまだ、「信州の夏」という感じではありませんね。


 それでも、朝は稲の先が「朝露」にぬれて、ひんやりとしたいい感じの朝です。


 夕顔の花のはずなのですが、朝に咲いています。でも、朝顔と違って、ちょっと「妖艶」な感じから、朝に咲いても夕顔なのでしょう。

 

 

 


SOS

2006年07月26日 | 徒然日記

 基本的に、「仕事の話」はしない方針で書いてきたブログですが、たまにはいいかな?!

 


 お客様からの 「SOS」。お客様にとっては大変な事態が起こったから発せられる「SOS」ですが、私にとっては、「良くぞわたくしめにTELをかけてくれました! ありがとうございます。 さて、どうやって解決しようかな?」 と、こころときめかせております。


 その1. 先週水曜日。大雨の一日。午後9時15分。 「斉藤さん、何とかならない!? 家に帰ると、ブレーカーが落ちていて、上げても、上げても、すぐ落ちるのよ!家中真っ暗だし!」 と、SOS電話。いつもなら一杯やっていて、動けない状況なのですが、子供と書道サークルに来ていて、何とかなりそう。「子供を家に送って、すぐに行きます!」。 現場到着、9時40分頃。 途中考えました。「きっと漏電ブレーカーが漏電を検知して作動しているせいだ。素人が行ってもどうにもならないかも・・・。 待てよ、子ブレーカーをひとつずつ入れていけば、漏電している回路がわかるかも。そうすると、他の回路はOKかも!」


 案の定、外に電気を送っている回路のみが漏電していて、あとはOKでした。その回路で、冷蔵庫と冷凍庫が使っていたので、他の回路から延長コードで電気を送って、無事解決。めでたしめでたし。




 その2.今日、午後7時10分頃。「ボイラーからゴトゴトすごい音がして、水が漏れて止まらないの!何とかできない?」とTEL。「すぐ行きますから、待っててください!」。 設備道具一式を軽トラに積んで、猛スピードで現場へ。ボイラーの「圧力逃がし弁」から、水がジャージャーとでています。水の供給を止めても止まりません。最終手段で、メーターボックス手前の「止水栓」を止めると何とか止まりましたが・・・。この状態では家中の水が止まって、トイレも使えません(まるで大災害の現場のよう)。どうしよう?


 とりあえず、知り合いの設備屋さんにTEL。「お湯の圧力逃がし弁なら、お湯の配管からボイラーへの逆流を止めればどうですか?」 と言われ、はたと気付きました。「最近のトラブルで、シングルレバー混合水洗から、水道水がお湯の配管に逆流したために起こったトラブルと根本は同じだ。お湯の配管に水が逆流しなければOKだよきっと!」


 お湯の元栓をすべて締めて、止水栓を開けると・・・。OKでした。お湯は使えないものの、家中の水は支障なく使えるようになりました。設備屋さんに明日、圧力逃がし弁の交換をお願いして、無事作業終了。めでたしめでたし。




 建築以外は素人ながらも、いろいろ経験した事プラス、頭を働かせて、何とか応急処置が出来る事も多いです。これからも、どんどんTELちょうだいね!!

 

 

 

 


「失職レストラン」 番外編

2006年07月23日 | ちょっと堅い話

 浅野前宮城県知事の後ろの注目してください。浅野さんがしゃべっている言葉が、そのままスクリーンに出てきています。そう、同時通訳ならぬ、同時文書化ですか。聴覚障害者のため、講師の方の語る言葉がそのままスクリーンに写され、内容がわかる仕掛けになっています。

 


 その、立役者が画面右端に並んでいる女性の方々。全員がノートPCを真剣にたたき、リアルタイムでスクリーンに会話を書き留めています。


 実は、講義が始まる前、開場の前方、端のほうに女性7、8人がノートPCに向かって座っていました。最初は、「マスコミが原稿を送信するのに待機しているのかな?」と思ったのですが、いくらなんでも、これだけのマスコミが集まるとも思えません(中信地方のすべてのマスコミを集めても、この数にはならないでしょうから)。そこで、裏から回って、聞いてみました。


 NPO法人「長野サマライズ・センター」という、『パソコン文字情報ならお任せ下さい!!』の方々だそうです。主催者から依頼されて、聴覚障害者のためのスクリーン表示と、会議記録の作成に来ているそうです。よくここまで準備している事と、感心しておりました。


 でも、ビックリしたのははじまってから。7、8人が一斉にパソコンをたたき始めると、あら不思議。スクリーンに文字が現れてくるではありませんか。各人がそれぞれに入力しているものを、どのように処理して1つの文章にしているのか?すごく不思議な感じで見ておりました。しかも、途中で数人が入れ替わるのです。「私の時間はおしまい」という感じで端子を抜いて席を立ち、別の人が「これからは私の時間」とPCを持って席に着いたかと思うと、端子を差し込んでキーボードをたたき始める。なんとも不思議な光景でした。どんなソフトで処理しているのか、ぜひ、聞いてみたいものです。

 

 

 

 


「失職レストラン」 その5

2006年07月22日 | ちょっと堅い話


 講師陣全員プラス、「上野千鶴子東大大学院教授」、「寺町T,M両氏」「富山のNさん」など、飛び入り(呼び出され組)も交えて、バトルロイヤル。


 ・福祉で、「老人」と「子供」がけんかにならないように。「老人にお金をかけるから、子供のための施策がおろそかになる!」と、良くあるけんか。でも、「パイ」の奪い合いにならないように。


 ・「メッセージ」を「上から」ではなく、「同じ目線で」「個人的に」 「届ける」「受け取ってもらう」

 言い尽くす、同じ思いを共有する。

 

・政治でこれから特に大切になるのは、「みんなから集めたお金をどう配分するか」

 

・大阪文化から学んだ事、「いろいろな運動は、おもろくやらなあかん!」

 

 

 1週間、毎日投稿すると言う事が、どんなに大変か、実感しました。1年以上続けている方もおります。とてもまねは出来ませんが、自分なりに、出来る範囲で(すばらしく微妙な言葉)、発信し続けたいと思います。ちょくちょく見に来ていただいている「あなたさま」、本当にありがとうございます。

 

 

 


「失職レストラン」 その4

2006年07月21日 | ちょっと堅い話

 

 

 


 

  来年3月には東京大学の助教授として、信州を離れるそうです。今日の話を聞いていて、寂しい反面、新天地での更なる発展を期待します。


 
 ・「PPK(ピンピンコロリ)」が今注目を集めています。長野県は全国一高齢者の医療費が少なく、その理由が「高齢者になってもピンピンと生活して、ある日突然コロリと亡くなる」。



 ・この、PPKはかなり前から知っており、自分も年をとったら「PPK」であの世に行きたい!と率直に思っていました。



 ・でも、武藤さんに、「それじゃ、PPKで逝けない人はどうするの? もともと障害者でピンピンしていない人はそれだけで悪いと言う事?」 と指摘され、はたと考え込んでしまいました。そうなんです、PPK自体は良い事なのですが、かといって、これを推奨するために大規模に宣伝して、国の施策にまでする事が良い事のなのか?



 ・「PPKが良い!」と聞いて、脳性まひの人達は 「オレ達は生きていく価値が無いのか?」とも感じるそうです。


 ・「人に迷惑をかけても良い社会」を考えましょう。PPKはもしかすると「機能的社会、効率優先社会の象徴」なのかもしれません。



 ・耳障りの良い言葉でも、その奥にあるものをしっかりと感じる事の大切さを学びました。やっぱり、物事の本質を見つめようとする武藤さんはすごい。

 

 

 


「失職レストラン」 その3

2006年07月20日 | ちょっと堅い話


 略歴

    浅野さん:厚生省(当時)障害福祉課長など、厚生官僚として活躍

          1993年宮城県知事に当選

          2005年3期知事職を勤めた後、勇退

          現在、慶応大学総合政策学部教授 → 詳しくはこちらから

          

    大熊さん:1984年朝日新聞・女性初の論説委員

          医療、福祉、科学、技術分野の社説を17年間担当し、定年退職

          大阪大学大学院教授ののち、

          国際医療福祉大学大学院教授、佛教大学客員教授



  厚生官僚から、宮城県知事に華麗に転身したと思ったら、3期終了後に、辞めてしまいました。なんで? 知事在職中は、福祉関連の人達が目を見張るような活躍をしてきたのに。浅野さんとは、旧知の大熊さんがその秘密に迫りました。 ここでも、気になったところだけですが。


 ・浅野さんと、大熊さんの出会い。障害福祉課長時代に、論説委員の大熊さんに、福祉関係の社説を書いてもらうように依頼。そのときの対応が、「厚生官僚にしては率直」との印象。



 ・普通の新聞記者は「記者さん」と呼ばれるが、「論説委員」は「先生」と呼ばれる。一説には、政治家を「先生」と呼んで「気持ち良くさせる」のと同じに、「都合の良い記事を書いてもらう為のおべっか」かも



 ・これまでの障害者対策は、一般市民とは違う場所で、同じ障害をもつ人だけを集めて、1つの施設に収容して暮らさせていた。障害者も、健常者も、同じ街中で一緒に生活させて行くことが、これからの障害者対策。宮城県知事時代には、「知的障害者施設解体宣言」を出したり、かなりハードな事をやられてきたような印象をうけるが、基本は、「現場に聞く」のようです



 ・役人が断る一番便利な言葉、「公平が保てない」。これが断るための理由第1位だそうです。さすが元厚生官僚。それに対して政治家のすべき事は、「最初の一歩を踏み出すためには、始めは不公平でも仕方が無い。何年後に公平と呼べるところまで持ってゆくかの指標を出しつつ、公平でない一歩を踏み出す」事。 確かに、最初の一歩を踏み出さないと、何事も前には進みませんから。


 ・今までの「議員」は、「行政と市民のパイプ役」。これからの「議員」には、「政策立案能力」が必ず必要になる。首長が力を発揮しようとすれば、「直接民主主義」に近いような形になってゆく。そのときに議員の存在感を示すのは、議員しか出来ない「立法」。



 ・とにかく浅野さんは良くしゃべりました。ただのおしゃべりではなく、人を楽しませながら素敵に話をされていました。講演開始前にも、受付を待っている私たちの前に顔を出し、気楽に話を晴れていた姿が印象的です。神宮寺に着いたときも、高橋住職の運転する「国産小型車」に乗ってこられましたし。普段の姿で、どんな人かわかりますね。

 

 

 


「失職レストラン」 その2

2006年07月19日 | ちょっと堅い話


穂坂邦夫さん(前埼玉県志木市長)  X  加藤ひとみさん(埼玉県立大学事務局長)


 略歴

    穂坂さん:埼玉県職員、足立町職員、志木市議会議員、埼玉県議会議員

          埼玉県議会議長を務めた後、志木市長1期で引退

          志木市長の間に、数々の行政改革を行い、「行革希望の星」と呼ばれた

          

    加藤さん:埼玉県職員、埼玉県立大学事務局長

          知事が「やらない」と言ったことに抗議して、復活させてしまった

          らしい。これって、かなりの猛者。

          後にも、先にも、こんな一般職は他にはいないらしい。



  「行革の星」と呼ばれ、みんなに期待されていたのに、1期で引退してしまった穂坂さん。その真意はどこにあるのか。それよりも、私にとっては、「かなり若い人」というイメージがあったのですが、実は、「政界のドン」的人。でも、ただの威張っているだけのドンではなく、ハートにはかなり熱いものを持っている方のようです。熱いハート プラス 政界通 、これって、かなりあぶない!

 この対談、印象に残った事柄をピックアップしました。


 ・加藤さんの質問、「穂坂さんが市長の間に、住民の意識は変わりましたか?」。穂坂さん、「少し変わった。でも、少し変われば良い!」。すごい、やっぱり現実をすごく認識していると感じました。「少し変われば良い」は名言。



 ・「市の職員による市役所」 対 「市民が作る第2の市役所」 が、丁々発止と議論して、物事を決めてゆけばおもしろい。本当に、おもしろそう。



 ・今、「市の予算」は「市役所」が作っています。これを、「市民が作る市の予算」、「市議会議員が作る市の予算」の3本立てで討論会をやってはどうか。との提案。日本人は「取られた税金」の使い道に無頓着。税金は自分のために使うのに、預けただけのお金。だから、自分で予算を立てて、しっかり管理しよう。議員には「予算の立案権」は無いが、ただ、人の作った予算に○×をつけるんじゃなく、独自に予算を組む練習をすれば、行政側としっかり議論できますよ。



 ・やっぱり、並みの人ではない。「表と裏」を知り尽くした上で、理想を追おうとしているところがすごい。だから、迫力満点です。1期で辞めたのは、もともと1期しかやるつもりが無かったとのこと。道筋をつければ、後は次の人がやればよい。それだけのスタッフ(市職員)がいる。すごい人です。私なんかが考える「青臭い」ことを、はるかに超越していました。

 

 

 


「失職レストラン」 その1

2006年07月18日 | ちょっと堅い話


 惣万佳代子さん(「このゆびとーまれ」代表」)  X  岩川徹さん(元秋田県鷹巣町長)


 略歴

    惣万さん:日赤看護婦から転身して、デイサービス「このゆびとーまれ」開設

          赤ちゃんからお年寄りまで、障害者も一緒にケアする施設

          その方式と、柔軟な補助金の出し方が「富山型」と呼ばれる

          最高の「富山弁」です。(懐かしかった!)

 

    岩川さん:元秋田県鷹巣町長。

          日本における「デンマーク型」ケアタウンたかのす開設。

          3期12年勤めるも2003年の選挙で破れ、福祉先進地の礎が崩れる

          詳しくは、こちらから



  福祉を考える人達にとって、憧れの場所 「ケアタウンたかのす」と「富山型」。その2人の対談です。周囲の方たちも、福祉関係者が多いのか、かなり反応が強かった。印象に残った事柄をピックアップします。


 ・「富山型」とは、「赤ちゃんからお年寄り、障害者までを一緒にケアする」ことのみを言うのではなく、そんな複合施設に柔軟に補助金を出す仕組みを含めてそう呼ぶそうです。最初、県の補助金がもらえないか相談しても、赤ちゃんだけ、年寄りだけなら出せるが、複合では出せないと言われた。そうこうしているうちに、複合施設でも「あの、お堅い富山県」が補助金を出してくれるようになったそうです。北陸出身の私から見ても、かなり画期的なことだと思います。


 ・いまは、運営が「黒字」になっているので、補助金はもらっていないとのこと。補助金をもらうと、自治体の方を少しは向かないといけないので、今のままでいければよいそう。この発言に、「感嘆」の声多数。「黒字」運営がかなり衝撃の様でした。


 ・今度、秋篠宮さんが視察に来るそうです。今は、その対応にすごく大変。入居者や職員から「ところで、秋篠宮ってだれ?」との声に、「紀子さまのだんな」と返答。「すごーい!!」とみんなビックリ、でも、本当に準備が大変。


 ・鷹巣町では、通常の基準以上のケアも利用者10%負担で実施していたとのこと。介護度5のある人は算定60万円の10%6万円負担で介護を受けていた。通常は上限38万円なので、その10%3.8万円と差額22万円の合計25.8万円の負担とのこと。そのために「介護保険料」は他の地域よりも高く、住民は納得していた。


 ・落選した今、「ケアタウンたかのす」の運営はかなりトーンダウンしている。選挙のときに、自分の思いを十分に伝えられなかったので、2年後の選挙では、各戸を回り「思い」をしっかり伝えたい。事実上の「出○宣言」。



 ・ちょっと本筋から外れますが、赤ちゃんの出産は「土日月が減少」「13時から14時がピーク」。何で?どうしてこうなるの?  陣痛促進剤のせいだそうです。通常は「亡くなるのと生まれるのは深夜が最も多くなる」はず。福祉も、出産も、医療も、効率が最優先されている昨今。すごくおっかない!

 


浅間尋常学校 「失職レストラン」

2006年07月16日 | ちょっと堅い話

浅野史郎前宮城県知事

 

対談中

 

 浅間温泉 神宮寺  尋常浅間学校

 

 ケアレストラン「えにし」   ~失職レストラン~  ←(詳しい資料はこちらから)

 

 今日、豪華メンバー参加のイベントに参加してきました。開始から終了まで、6時間の長丁場。1時間前に到着して、終了後30分も入れると、7時間30分にも及ぶ講演会でした。


 豪華メンバーの紹介をしていては、いくら紙面があっても足りないので、一番メジャーな「浅野史郎前宮城県知事」を筆頭に、本当にいろいろな方の素敵な話を聞け、また、十分に笑わせていただきました。

 

 講演者が、講演中にも、お酒を飲んだり、軽食を食べたりして、終始アットホームな雰囲気のなかにも、今日本で問題になっている事柄、特に福祉関連について積極的な発言もあり、大変ためになりました。


 講演の最終には、ゲスト以外にも客席から「上野千鶴子東大大学院教授」や「寺町T,M夫妻」なども登壇され、オールスター集結といった感じです。

 先週の名古屋での講演会でお会いしたかった方々のすべてに今日会えた感じでした。感謝感謝の1日です。


上野千鶴子さん、寺町Mさん

                                   浅野史郎さん、大熊由紀子さん