北陸生まれの北陸育ち。
基本的に、雪は大好きです。
雪かきは大変ですが、
意外に充実感があります。
それ以上に、「墨絵」に一変する景色が、
この世のものとは思えないほど、神々しくて、美しくて、
最高の気持ちにしてくれます。
そんな素晴らしい日に、まさしく最高のそばを食す幸運にめぐり会いました。
四賀地区原山。
私も暮らすこの地区に、家具作家の梅川尚茂さんも暮らしています。
同じ家具は二度と創らない、一品作家。
まさか、そばを打つとは知りませんでした。
雪の日に、雪の中で、雪のように冷たい水で締めたそば。
これほどのそばを食したことはありません。
よく、「プロ顔負け」とはいいますが、
このそばを食べた後は、「うまい蕎麦屋のそば」も、
高い金出して食べる価値は、ないかなあ~。
という感じです。
自家栽培、自家製粉、打ちたて、ゆでたて、10割。
つゆは、削りたての鰹節としょうゆ、みりん、砂糖の返しのみ。
梅川さんの、人格そのものが現れていた、
繊細で、かつ、野性味あふれる蕎麦。
もしかすると、ほかのそばを食べたくなくなるという、
不幸なそば体験だったのかもしれません。
美味しい蕎麦を、ありがとう。梅川さん。
そばをひき立ててくれた、四賀の雪景色にも、
感謝。