信州四賀から

斉藤一徳が信州四賀の情報をお届けします。

「失職レストラン」 番外編

2006年07月23日 | ちょっと堅い話

 浅野前宮城県知事の後ろの注目してください。浅野さんがしゃべっている言葉が、そのままスクリーンに出てきています。そう、同時通訳ならぬ、同時文書化ですか。聴覚障害者のため、講師の方の語る言葉がそのままスクリーンに写され、内容がわかる仕掛けになっています。

 


 その、立役者が画面右端に並んでいる女性の方々。全員がノートPCを真剣にたたき、リアルタイムでスクリーンに会話を書き留めています。


 実は、講義が始まる前、開場の前方、端のほうに女性7、8人がノートPCに向かって座っていました。最初は、「マスコミが原稿を送信するのに待機しているのかな?」と思ったのですが、いくらなんでも、これだけのマスコミが集まるとも思えません(中信地方のすべてのマスコミを集めても、この数にはならないでしょうから)。そこで、裏から回って、聞いてみました。


 NPO法人「長野サマライズ・センター」という、『パソコン文字情報ならお任せ下さい!!』の方々だそうです。主催者から依頼されて、聴覚障害者のためのスクリーン表示と、会議記録の作成に来ているそうです。よくここまで準備している事と、感心しておりました。


 でも、ビックリしたのははじまってから。7、8人が一斉にパソコンをたたき始めると、あら不思議。スクリーンに文字が現れてくるではありませんか。各人がそれぞれに入力しているものを、どのように処理して1つの文章にしているのか?すごく不思議な感じで見ておりました。しかも、途中で数人が入れ替わるのです。「私の時間はおしまい」という感じで端子を抜いて席を立ち、別の人が「これからは私の時間」とPCを持って席に着いたかと思うと、端子を差し込んでキーボードをたたき始める。なんとも不思議な光景でした。どんなソフトで処理しているのか、ぜひ、聞いてみたいものです。