この一連の騒ぎがなければ、明後日から選抜高校野球が開幕していました。高野連と毎日新聞社による「選抜中止」の決定は、選抜出場が決まっていた学校、及びその野球部にとどまらず、スポーツマスコミにとってもまさに『寝耳に水』の急転直下の驚きの決定だったようです。誰しも「無観客であっても、間違いなく開催される」と信じていた大会が新型コロナウイルスの感染拡大と自粛ムードの広がりの圧力と見えない敵の脅威に負けて開催断念に追い込まれたことは前代未聞というよりもあまりにも異常な事態と言わざるを得ません。
これほどまでに日本を、いや世界を窮地に陥れた「COVIC-19」は恐ろしいものなのでしょうか? むしろ、目に見えない恐怖によって社会全体が怯えてしまっているのが現状です。日本の医療をもってすれば、さほど恐ろしい病ではないにせよ、それにはワクチンも薬もはっきりしない、「対処療法」に終始している現状が混乱を助長していると感じます。
そんな騒動に巻き込まれて、現状で中止または延期、無観客開催を余儀なくされている国内のスポーツイベントはその主なものが下記の通りです。海外に目を転じても、数多くのスポーツイベントが開催できなくなりました。実に恐ろしきは『見えざる敵』ですね。
【中止】
*高校スポーツ全国選抜大会
3月中に予定されていた全競技が中止されました。当初は無観客開催を考えていた選抜高校野球もこの中に含まれます。
*ラグビートップリーグ
2月29日~3月8日までの第7節、第8節の16試合を延期することを発表し、第9節以降の試合については今後対応を検討するとしていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、日野自動車ラグビー部所属の選手が違法薬物使用の疑いで逮捕されたことによって、当面の開催中止を決めました。再開時期や概要は未定です。
*Vリーグ
2月29日の男子プレーオフファイナル決勝が無観客で開催されました。更に、日本バレーボール機構は、3月14日、15日予定されていた男子入れ替え戦の中止を発表、VC長野(1部)とヴォレアス北海道(2部)は来シーズンも今シーズンと同じリーグでの参戦と決まったのですが、これに対して北海道側が反発、無観客での入替戦開催を求めて運動が起こっています。
【延期】
*プロ野球 セ・パ両リーグ
3月20日の開幕戦から全試合延期を決定しました。時期は現状未定です。記者会見で斉藤惇コミッショナーは「4月中の開幕を目指す」とコメントしましたが、状況は不透明です。
*Jリーグ
Jリーグは3月12日、新たに3月中の全試合延期を発表し、4月3日の再開を予定すると発表しました。また、JFAからはJリーグの延期に伴い天皇杯のスケジュールを変更する方針も発表されました。
・J1リーグ
第2節~第6節までの計45試合
・J2リーグ
第2節~第7節までの計66試合
・J3リーグ
第1節~第4節までの計36試合
*Tリーグ
3月14日開催予定だったプレーオフファイナルの延期を決定しました。新たな開催日程は決まっていません。
【無観客開催】
*大相撲三月場所
日本相撲協会臨時理事会で3月8日~3月22日までの全日程を無観客で開催することを決定し現在開催中です。力士など協会関係者に感染者が出た場合は場所中でも中止と発表しました。8日から発熱で休場している千代丸に、16日の検温で40度の高熱が分かり、PCR検査を受けることとなりました。本日、陰性と判明した為、当面の無観客開催は継続可能となりました。
*Bリーグ
B1、B2の28日~3月11日までの全試合の延期を発表し、その後、3月11日に14日~4月1日までの131試合を無観客で再開することを決定しました。しかし、選手や審判員などの発熱騒動で急遽中止されたものが2試合あるなど、現場はかなり混乱しています。
また、B3は3月21日~29日までの全試合の中止を決定しました。開催延期となっていた2月28日~3月15日までの試合も中止となり62試合が中止となりました。4月以降の試合は3月末の状況を見て決定されるのですが見通しは明るくありません。
その他でも、東京五輪出場をかける世界各地で予定されていた予選大会が殆ど延期されることとなり、五輪開催可否判断にも少なからぬ影響がありそうです。
アマチュアスポーツ、特に高校の各競技選抜大会は春休み期間を中心に殆どが開催されますが、全ての大会が中止されたことになります。政府方針で休校になっている最中にスポーツ大会が開催できるのか、という観点でみれば仕方ないとは思いますが、種目によってはインターハイや国体の競技に入っていないものもあり、春休み中の選抜大会が唯一の全国大会というものもあるので、切なさは更につのります。
プロスポーツについては、やはりチーム運営に関する資金調達の面から考えて収入がなくて支出だけを伴う「無観客開催」に消極的になるのは当然の動きです。日本相撲協会のように放映権料である程度赤字補填できるものなら可能になりますが、多くの競技は試合を開催することで稼げる日銭をある程度あてにしながらの自転車操業のクラブが多い団体では、簡単にスケジュール消化のためだけの無観客開催に踏み切ることはできません。
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岡山の各チームを見てみると、大きな痛手を負いそうなのがB3リーグのトライフープ岡山です。折角、2月のホームゲームでファジアーノ岡山と合同企画した動員策が奏功し、少しずつ岡山の人々に認知されようかという矢先の延期に続く中止。かなり厳しい状況に逆戻りしたと言えます。
3月中の延期が決まったJ2リーグのファジアーノ岡山は、3月中の予定された3試合のホーム開催が延期されました。入場料収入が先送りになることと、代替試合が平日に組み込まれる財政的なリスクと選手の疲弊に繋がりかねない過密スケジュールの不安が今季中は付き纏うことになります。
岡山シーガルズと岡山リベッツはシーズンを終えていたこともあって直接的なマイナスを被ることにはなりませんでした。しかし、天皇杯・皇后杯バレーが中止になるなど、今後への影響はまだまだ増えそうです。
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コロナ禍はしばらく続きそうです。それにしても、この話題については、はっきり言って飽きたと言わざるを得ません。いい加減に終息させて、活気ある日常を取り戻せませんかね? イベントが中止されても、学校が休みになっても、一般の社会人は毎日仕事に明け暮れているのですから。
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コロナの本当の恐ろしさ、「経済の死滅」だけは何としても避けなければなりません。
皆さん、お気をつけ下さいね。