おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

au 通信障害

2022年07月04日 21時45分00秒 | ノンジャンル



7月2日(土)未明から続いていたauの通信障害が、何とか復旧したようです。既に20年以上、携帯電話は中国セルラーの社名の頃からauを使い続けてきました。しかし、これほどまでの障害は初めてです。元々、以前の勤務先と当時のDDI(第二電電)さんとの取引関係があったことで自然な流れのままに携帯もそちらを利用するようになりました。

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今回のシステム障害に関しては「輻輳」という耳慣れない言葉も出てきました。

輻輳(ふくそう)とは
※以下、引用です。

輻輳とは、さまざまな物が1箇所に集中する状態を指します。通信分野では、インターネット回線や電話回線にアクセスが集中することを輻輳と呼びます。インターネット回線や電話回線で輻輳が発生すると、通信速度が低下する、あるいは通信システムそのものがダウンするといった弊害が生じます。

たとえば電話回線の場合、コンサートチケットの予約開始などで特定の電話番号にアクセスが集中することで輻輳が発生し、つながりにくい状態になることがあります。また特定の電話番号宛でなくても、たとえば災害発生時の安否確認などによって電話回線が混雑し、輻輳が発生することがあります。

インターネット回線においても、一時的に大量のトラフィック(一定時間内に転送されるデータ量)が発生すると輻輳が発生し、通信速度の低下や、サービスへの接続が不可能になるといった事態が発生します。動画配信サービスや動画共有サービスの普及、クラウドサービスの浸透などがインターネット回線における輻輳の原因として挙げられています。

輻輳(電話):参考イメージ


輻輳(社内ネットワーク):参考イメージ


         

携帯電話どころか、家庭に電話すらなかったissanの子供時代には、電話のないことが何の障害にもならず、日常生活に電話は必要ありませんでした。今とは違うとはいえ「便利な故に不便なこと」が現代では多過ぎると思います。

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もっと「不便を楽しむ」生活を見直さないといけませんね。

3日間のごたごたで、中々アップできていませんでしたが、少しずつ復活したいと思っています。

よろしくお願いします。
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今年、梅雨はあったのか?

2022年06月28日 22時45分00秒 | ノンジャンル



梅雨が明けたようです。というより、今年の梅雨は僅か2週間。6月に梅雨が明けるのも初めてのことです。そして、梅雨が明ける前から全国的に猛暑が続いており、そもそも梅雨の存在を忘れていたように思います。

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「五月雨を集めて早し最上川」
「五月雨の降残してや光堂」


芭蕉も奥の細道の中で梅雨時期の句を多く残しています。旅していたのがその時期立ったからかも知れませんが(笑)

ここ「晴れの国」では梅雨の間に雨はほとんど降りませんでした。3大河川「旭川」「吉井川」「高梁川」が流れる岡山県内では、渇水というのはめったにないことなのですが、今年は既に旭川がピンチという話が聞こえてきます。旭川と吉井川は水道に関しては相互に融通できるので問題なさそうですが、それにしても暑いのでご注意くださいね。


出典:https://www.jiban.co.jp/tips/kihon/ground/prefecture/okayama.htm

今後も集中豪雨などには用心しないといけませんが、それ以上に暑さ対策を怠りなくお過ごしくださいね。

よろしくお願いします。
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『多様性を受け入れろ』と言いながら、共通の価値観を見い出せない日本的矛盾!?

2022年06月23日 23時16分00秒 | ノンジャンル

何だか呪文のように「多様性」だの「ダイバーシティ」だの、耳障り良い場面でだけ主張が繰り返されますね。

多様性を受け入れるということは、意見が噛み合わないということを覚悟しないといけません。企業にとっては、甚だ困難な状況を生むことになります。価値観が多様化するということは個人の嗜好の部分で意見が食い違うということで、「忖度」「建前」「義理」「人情」を重要なコンテンツとして発展してきた日本にとっては国家破綻もあり得る由々しき事態です(笑)

興味のないことには積極的に参加しないという多様性を認めることになれば、社会が成り立たなくなる恐れがあります。

そもそも、トップダウンによって行動指針を示されなければ動くことのできなかった日本人が自らの判断で正しい道を選べるのか、という課題が浮き彫りにされます。
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多様性の重要性を主張しながら、ワクチンは「みんな打て打て」と煽り立てる。政治家もメディアも二枚舌を駆使します。

さて、参院選がスタートしました。ある方が「投票しない奴は日本から出て行け!」と仰っていましたが、言い方はともかくとしてその意見は真っ当だと思います。

この選挙では、コロナを「5類にする」という主張をする候補者に投票します。現実的に一番大事なことはそこしかありませんからね。

少数意見を大事にせよというなら、ワクチンを打たない権利も尊重されないといけません。そこは蓋をしておいて、荒唐無稽なダイバーシティ論を展開する人を信用することはできませんね。


出典:https://note.com/fladdict/n/n36aad9ab9670

多様性を受け入れた社会では最終的に社会を結び付ける手段は金ということになります。我を通すことを美徳としなかった日本社会ではそこまでは中々到達しないかも知れませんが、価値観の多様化には戸惑うことも多くなるでしょう。

良くも悪くも「個の尊重」が重要視されるなら失う多くには目を瞑るのでしょうね。それが良識ある行動かどうかは無視されることになるとしたら、孤独に陥る人の方が多くなると思います。

簡単に理想を主張する人を信用するのは危険です。理想の為に犠牲になる多くに気配りできなければ、どんな社会も住みにくいだけです。

ブツブツと個人的な意見を述べてみましたが、それに関しては無視していただいて結構です。

話は大きく変わりますが、今アニサキスによる中毒、といっても寄生虫ですから不可抗力的側面も多くなります。何故、ここに来てアニサキスが大量発生しているのか? 一説には最終宿主である鯨の増え過ぎが問題視されています。同じく遊泳中にイルカに襲われる事故も増えています。世界的な捕鯨禁止の動きが地球上の生態系を著しく破壊していることも事実です。「鯨を食べる」多様性は認めようとしない彼らの身勝手な行動が、やがて人類を生存の危機に追いやるでしょう。COの減少が植物の生態系を冒しているというのと同じように、利権が絡むと人は多様性を否定し始めるということを問題視しないのでは、この世の終わりが近そうですね。

「多様性を認める」ということは「多様性を無視する」ことと同義語です。
孤独な人生にならないように、社会生活を全うできる努力を怠らないようにしましょうね。

よろしくお願いします。
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“ようかいにんげん” 登場!?

2022年06月22日 23時26分00秒 | ノンジャンル

雨が降らない日は真夏並みに暑いですね。そんな暑さにもめげず、政田へ行ってきました。



雲がかかって多少涼しいかと思っていましたが、何の何の
日差しが差してくれば暑いのなんの(泣)

練習見学も命懸けです(苦笑)



乾も元気に声出して練習していました。暑さにもめげずに(笑)



現状、ファジの練習公開日は毎週火曜日と水曜日のみですが、平日とはいえ多くの見学者がいました。ライト層にも著名な選手の話題は格別に浸透するみたいで、そのこと自体は喜ぶべきことなのですね。

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しかし、外は暑いです。皆さん、溶けないようにご注意ください。夏になると“溶解人間”になるissanからの忠告です。

気をつけて楽しみましょう



昼食に豚カバ丼をいただきました。美味しかったです

では、暑さにめげず頑張りましょう。

よろしくお願いします。
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『わせの香や分入右は有磯海』

2022年06月21日 23時37分00秒 | ノンジャンル

くろべ四十八が瀬とかや、数しらぬ川をわたりて、那古と云浦に出。担籠の藤浪は、春ならずとも、初秋の哀とふべきものをと、人に尋れば、「是より五里、いそ伝ひして、むかふの山陰にいり、蜑の苫ぶきかすかなれば、蘆の一夜の宿かすものあるまじ」といひをどされて、かヾの国に入。

わせの香や分入右は有磯海




黒部川は富山県を北に流れて日本海に注ぎますが、下流はいくつもの細い流れに分かれた扇状地になっています。那古の浦は「水門風寒く吹くらし奈呉の江に夫婦呼び交し鶴さはに鳴く」と大伴家持が万葉集に詠んでする歌枕の地です。那呉、奈古、奈呉などと書かれることもある景勝地です。担籠の藤浪も歌枕として残っています。「多胡のうらの底さへ匂ふ藤なみをかざして行ん見ぬ人のため」と人丸が拾遺集に詠んだ歌が知られています。

いにしえから、海と人々の暮らしに関連する土地では歌枕として読まれることが多いようで、それらを芭蕉が好んで旅した情景が多く残されました。



以前紹介した遣新羅使が詠んだ歌として伝えられている上の歌碑は、この本題とはかけ離れますが同様に海を詠んでいるものです。



また、有磯海に関しても大伴家持が万葉集に詠んでいます。「かからむとかねて知りせば越の海の荒磯の波も見せましものを」
「荒磯海」は富山湾全体をさす普通名詞でしたが、後年では固有名詞の有磯海になっていったようです。



荒れた海と雪山の情景には慣れ親しむことのない瀬戸内育ちなので、本当の意味での厳しさは分かりません。「ああ、綺麗だな」と安易に語るのも失礼かもしれません。

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よろしくお願いします。
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“パーフェクト・ストーム” ロレックス狂騒曲 !?

2022年06月17日 07時18分00秒 | ノンジャンル

ちょっと気になる記事を発見したので引用します。



上は、issanが30年近く愛用している腕時計です。“ROLEX”のロゴが見えるかと思いますが、既にかなり使い込んでいるので品物自体に価値はあまりないかと思っています。

個人的にはどんなに高い買い物でも、使ってあげなければそのものに価値は生じないという考えなので、常に腕にはめて使うことが、その時計に対する礼儀と思います。故に財テク目的や転売目的での購買というのは邪道であり、すべきでないというのは今も昔も変わっていません。

30年近く使い続けても故障しないというのは、流石に世界のROLEXと思います。何かにつけて、国産至上主義のissanではありますが、正確さ、緻密さでは国内メーカーの方が優れている部分が多いと思いますが、強さ、丈夫さでは中々対抗でき辛いのかも知れません。
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では、下記に記事を引用します。

ロレックスはなぜ定価で買えない? 需給のバランス崩壊、“異例”の公式コメントまで出る事態に・・
※以下、引用です。

「正確で、壊れない」という2つの要素が評価され、今や高級腕時計の代名詞ともなった「ロレックス」。しかし、これを読むあなたが仮に今、「欲しい!」と思っても、世界中の正規店で店頭の在庫はほとんどないに等しく、定価ではなかなか買えないのが現状です。そのわずかな在庫を求めて、各地の正規店を巡る、いわゆる「ロレックスマラソン」をする人までいます。

なぜ、ここまで「異常」ともいえる状況が続いているのでしょうか。また、この「バブル」は終わるのでしょうか。登録者数が5万5千人を超える「腕時計YouTuber」であるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。

・ ・ ・

RYさんがロレックス・サブマリーナー(Ref.116040)を購入したのは、2016年の秋。26歳の時だそうです。「“30歳になった時に、この時計に似合うようになっていたいな”と思い、背伸びをして買いました」と、当時を振り返ります。ただ、その道のりは平坦ではなく、3ヶ月~半年ほど正規店に通い、購入に漕ぎつけたそうです。少なくともそのころから、ロレックスは容易に買えなかったのです。なぜでしょう。

◆需要と供給のバランスが合わない

その最大の理由は、供給量より需要量の方が圧倒的に多いからです。ロレックスが1年間に作って、出荷する腕時計の数よりも、「欲しい!」と思う人の数の方がはるかに多い、という状況が長年続いているのです。

加えて、2020年初頭から、新型コロナウイルスの世界規模のまん延が続いています。ロレックスとしては、工場を稼働させられず、職人や素材が国境を超えられない。また、仮に作ることができてもそれを届けられない……という状況に陥り、供給できる量がガクンと減りました。

一方、外食や旅行の機会を失い、お金の使い道が制限される中、「高くても、良いものを買う」という人が増えました。その選択肢の一つに「高級腕時計」が入ったことで、需要が増えたのでは、とRYさんは推測します。

あるロレックスの正規店に勤める販売員に話を聞きました。「そもそもコロナ禍で入荷が減っていて、ひと月に1本も入ってこないモデルもあります。それを求めて、1日に数回の来店を毎日続けている人もいます。ですから、入荷した途端に売れてしまうことがほとんどで、ショーケースに並べることすらできません」。

◆相次ぐ「転売」がもたらす、二次流通市場における価格の高騰

純粋な心でロレックスを求める人がいる一方、「転売目的」で購入する人は後を絶ちません。販売員は、「特定のモデルは一定期間に1本までしか購入できませんよ、というルールを作るなど、対策をとっているのですが、根本的な解決には至っていません」と現状を憂います。具体的に見てみましょう。

RYさんは前述のサブマリーナーを約70万円で購入したそうですが、2022年6月現在、市場では2倍以上のプレミア価格で取引されています。中には、買った時計をそのまま売りに行ったとして、数百万円の利益が出るものまであります。人によっては、目の前に高々と積み上げられた札束が置いてあるのと同じ、ということです。

こうした状況を受け、ロレックスが、「需給のバランスが崩れ、在庫がない。これはまさに、“パーフェクト・ストーム”(異常事態)だ」という、「異例」ともいえる公式コメントを出すに至っています。ロレックスとしては、供給量を増やしたい思いはあるものの、工場を新設したり、職人を新たに育てたりといったことは一朝一夕では成しえません。

実は、このような流れは、世界三大ブランド(パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン)にまで及んでいます。ロレックスと同様、特定のモデルに人気が集中し、店頭にはほぼ何もなく、予約も出来ません。

・ ・ ・

「純粋に腕時計を楽しみたい、と思っている人が買えないのは、つらい状況です」とRYさん。この「高級腕時計バブル」ともいえる状況が終わるときは、「需給のバランスが健全化されるとき」と言いますが、「それは難しいのでは」と付け加えます。

RYさんは、「高級時計は色々なことを教えてくれるし、『これに似合う人になろう』と、自分を成長させてくれる存在です」とその魅力を語ります。「高級腕時計」には、どのような未来が待っているのでしょうか。消費者の行動が、そのカギを握っていると言っても過言ではなさそうです。

(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #2『「定価で買えない」ロレックス “異例”の公式コメントまで出る事態に…』より)


         

品薄の理由は文中に記載がありましたが、大変な事態になっていますね。

私も『これに似合う人になろう』とまでは思いませんでしたが、それなりに成長をしてきたのではないかと自己弁護している昨今です(苦笑)

最後に、「商品は転売されたくて製造されたり、販売されるものではない」ことをしっかり認識していただいて、くれぐれも転売目的での購入は避けていただきたいと思います。でないと、本当に欲しい方に届かないという悲しい事態が続くことになります。

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ちなみに、issanが購入した金額は文中の70万円には遠く及びません(泣) それなりの金額とご推察ください。30年使えば元を取ったと思います(笑)

折角買ったのだから大事に使ってくださいね。
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『一家に遊女もねたり萩と月』 「季重なり」と「体言止め」

2022年06月09日 19時48分00秒 | ノンジャンル

今日は親しらず・子しらず・犬もどり・駒返しなど云ふ北国一の難所を越て、つかれ侍れば、枕引よせて寐たるに、一間隔て面の方に、若き女の声二人計りときこゆ。年老たるおのこの声も交りて物語するをきけば、越後の国新潟と云所の遊女成し。伊勢参宮するとて、此関までおのこの送りて、あすは古郷にかへす文したゝめて、はかなき言伝てなどしやる也。白浪のよする汀に身をはふらかし、あまのこの世をあさましう下りて、定めなき契、日々の業因、いかにつたなしと、物云ふをきくきく寐入て、あした旅立に、我々にむかひて、「行衛しらぬ旅路のうさ、あまり覚束なう悲しく侍れば、見えがくれにも御跡をしたひ侍ん。衣の上の御情に大慈のめぐみをたれて結縁せさせ給へ」と、泪を落す。不便の事には侍れども、「我ゝは所々にてとゞまる方おほし。只人の行にまかせて行べし。神明の加護、かならず恙なかるべし」と、云捨て出つゝ、哀れさしばらくやまざりけらし。

一家に遊女もねたり萩と月

曾良にかたれば、書とヾめ侍る。




金田一耕助氏が表れる訳ではありません(笑) この句も横溝正史著の「獄門島」に取り入れられたことで有名になった句です。自らを地味な萩に例え、遊女を華やかな月に例えた句といわれています。今で言えば「月とスッポン」の意味でしょうか? 

この句の季語は「萩」、季節は「秋」です。ところが、「月」も秋を表す季語とされています。この2つをどちらも季語だととらえれば、この句は「季重なり」ということになります。俳句の初歩の段階で「季重なり」は避けるべきと教えられますから、芭蕉ほどの俳人がそれを容認したとすれば若干違和感を覚えますね。ただ、違った季節を表す「季重なり」があれば問題ですが、同じ季節の季語を重ねて、この場合「秋」を強調したかったのだとすれば、かなりのテクニックと言えそうです。

「季重なり」の代表的な句といえば、山口素堂が詠んだとされる「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」が有名です。夏の季語が3つ連なる季重なりで「青葉」「ほととぎす」「初鰹」の夏を表す季語が三度重なっています。この句の場合は、目で楽しむ青葉と耳で楽しむほととぎす、そして味覚を味わう初鰹と、五感をフル回転させるものとして、「季重なり」が問題視されることなく、むしろ高評価を得ている名句とされました。



また、語尾を名詞や代名詞などの体言で止める俳句の技法を「体言止め」といいます。この句は「萩と月」の2つの名詞で体言止めを行っていて、ことさらに「萩と月」を際立たせたいという意図が感じられます。

何せよ、この句も奥の細道の中では好きな句の一つです。

ところが、これが事実ではなく芭蕉の創作ではないかという説が有力です。「曾良旅日記」の中にはこの遊女の件が残っていない所を見てもそれが創作だとする説を後押ししています。

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現在の糸魚川市市振あたりで詠まれています。有名な難所の親不知子不知を通っている話がかかれていますね。



これからも気が向いたら何かの句や歌を取り上げてみようと思います。

よろしくお願いします。
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象潟や雨に西施がねぶの花

2022年06月03日 23時18分00秒 | ノンジャンル

「象潟や雨に西施がねぶの花」

芭蕉が象潟を訪れたのは元禄2年6月16日と記されています。現在なら7月の終わり頃から8月初旬にあたります。



季語は「ねぶの花」で季節は夏です。合歓の木とも呼ばれる夜や雨の日に葉をとじることで知られるマメ科ネムノキ亜科の落葉高木です。

象潟は現在の秋田県にかほ市に位置するかつての景勝地で芭蕉が訪れた頃は入江を形成しており、松島と並ぶ人気スポットでした。
1804年の地震によって土地が隆起したことで点在していた小島は小高い丘に変わりました。

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芭蕉が「象潟は松島に似ていて、また違う。松島は笑うようで、象潟は恨むようだ。その土地の趣は(悲しい境遇の)美女が憂いに閉ざされているようだ」と述べているのも日本海側の憂いを感じたのではないかと思います。

「美女が憂いに閉ざされている」というのが、この句に登場する西施です。中国の春秋時代に越王匂践が戦いに敗れ、呉王夫差に献上した絶世の美女というのが西施です。境遇と病によって更に憂いを秘めた表情になったのではないかと思います。芭蕉は象潟に約2週間滞在して、周辺を散策し地域の人々と句会などを催していたそうです。

「象潟や雨に西施がねぶの花」

夏とはいえ何となく暗さを帯びた象潟の風景にこの句の哀愁が読み取れると思います。

時々、こんなことも書くかも知れません。おつきあい頂けたら幸いです。

よろしくお願いします。
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五月雨の降り残してや光堂

2022年05月30日 22時46分00秒 | ノンジャンル

兼て耳驚したる二堂開帳す。経堂は三将の像をのこし、光堂は三代の棺を納め、三尊の仏を安置す。七宝散うせて、珠の扉風にやぶれ、金の柱霜雪に朽て、既頽廃空虚の叢と成べきを、四面新に囲て、甍を覆て風雨を凌。暫時千歳の記念とはなれり。

 五月雨の降のこしてや光堂


「鎌倉殿の13人」では、毎週誰かが亡くなりますね。先週、九郎判官義経がなくなり、前回で奥州藤原氏も滅びました。今回の大河においては、源平合戦も義経の最期も主題ではないので、この時期になったのでしょうが、ふと上記の芭蕉の句が浮かびました。



曾良本によると、初案は「五月雨や年々降て五百たび」だったようです。芭蕉が平泉を訪れた当時、奥州藤原氏が滅亡して丁度500年となることを意味した句であったようです。時の流れの中に佇む歴史を表現したかったようですが、「五月雨の降り残してや光堂」と直すことによって、五月雨に朽ち果てて行った周りの風景の中で、まるでそこだけ雨が降らなかったかのような金色堂の輝きを際立たせて表現したのではないかと思います。

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芭蕉が義経を偲んで詠んだとされるのが下の有名な句です。

夏草や兵どもが夢の跡



issanが高校生の頃、この句を仮名書で県展に出品したのを思い出しました。あまりにも有名な句であったことが、ハードルを高くしたようで、この作品は没りました(泣)

芭蕉は500年前の戦に関して想い入れが深かったようで源平合戦前後を詠んだ句はこの後にも数多く見受けられます。


(斎藤実盛像)

むざんやな甲の下のきりぎりす

木曾義仲との戦いに敗れた斎藤実盛を偲んで詠ったとされる上の句は、後に横溝正史が書いた「獄門島」によって広く知られる句となりました。当時の「キリギリス」とは、今でいうコオロギのことのようですが、実盛の兜の下で鳴くコオロギの声が悲しさを引き立てている様子のようです。

5月が終わろうとしています。まさに五月雨の季節となりますが、今では雨も非常に恐ろしい災害に繋がるようになりました。

季節の移ろいに心を寄せるには雨はとても風流ですが、それでは済まない場合もありますから、皆様お気を付けくださいね。

五月雨を集めて早し最上川(芭蕉)
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瀬戸内海国立公園点描 「渋川」;日本の渚・百選

2022年04月30日 19時43分00秒 | ノンジャンル



渋川へ行ってきました。子どもの頃は海水浴や海事研修、臨海学校などで何度も訪れた場所ですが、大人になってから見ると景色は違うものになっています。確かに周辺は様変わりしているのですが。



藤棚の藤はこれから満開に向かうのでしょうか?



ツツジは綺麗ですね。



渋川と言えば、西行法師です。



下は、西行が腰を下ろしたと伝えられる腰掛け石だそうです。



松尾芭蕉は西行の行程を辿って西へ向かう途中、大坂で亡くなったとされています。



シーズンオフでもある為か、ゴミもなく、大変美しい海岸です。ボランティア活動が盛んに行われているようですね。ありがとうございます。



そりゃあ、子供の頃は瀬戸大橋などは影も形もありませんでした。「夢の架橋」と呼ばれ、熱望されていた頃ですから(笑)



「日本の渚・百選」に選ばれている渋川海岸。今夏は海水浴客でにぎわいを取り戻せたら良いのですが。

次回、海洋博物館(マリン水族館)に行った件も書けたらいいのですが

よろしくお願いします。
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