第93回選抜高校野球大会の10日目、昨日1日の休養日をはさんで準決勝2試合が行われました。選抜は残り2日間です。コロナ禍の大会を有観客で運営することに対する批判はあったでしょうが、特に屋外でのスポーツイベントに関していえば、感染リスクを必要以上に論ずる必要はないとずっと感じていましたから、もしも批判するような意見が寄せられたとしてもその意見は只の的外れだと一笑に付してよい事案だと思います。コロナの問題はもっと別の場所に存在することをメディアははっきりとアピールすべきですし、メディアの発する嘘を真に受けないことは我々に課せられた責務だと思います。
さて、今日行われた準決勝2試合の対戦カードです。
◇第1試合
天理-東海大相模
◇第2試合
明豊-中京大中京
神奈川勢に勝てない天理のジンクス、達投手の疲労度合、また中京大中京の畔柳投手の投球数問題など、ここに来ても色々と取り沙汰される今大会です。良し悪しは別として、1人の大エースと心中するという昭和のスポ根体質から脱却しないと、今の時代の甲子園で頂点に立つことは難しくなったとは思います。でも、監督とすればエースに全てを託したいというのは偽らざる本音だと思います。どういう采配が為されたとしても、その監督を責める資格は我々傍観者にはないのだということも忘れてはいけないだろうと思います。
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それでは、準決勝2試合の試合結果です。
▽準決勝
東海大相模
100 000 001│2
000 000 000│0
天 理
(相)石田-小島
(天)仲川・南沢-政所
明 豊
000 500 000│5
000 012 001│4
中京大中京
(明)太田・京本-簑原
(中)柴田・畔柳・大江-加藤
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天理は準々決勝までの3試合で459球を投げている達の先発を回避して仲川を先発させました。一方の東海大相模は1回戦、2回戦では温存し、準々決勝で完封したサウスポー・エースの石田を先発させました。天理の仲川は粘って好投しましたが、天理打線の援護に恵まれませんでした。石田は122球、奪三振15、被安打3に天理を抑えて2試合連続の完封勝ち。東海大相模は優勝した10年前の2011年以来の決勝進出です。尚、達に関しては投球数や疲労蓄積の問題ではなく、脇腹に違和感を抱えていた為に監督と相談しての登板回避となった模様です。
第2試合の中京大中京も500球ルールで準決勝では121球までという制限を受けることとなった畔柳ではなく柴田が先発しました。3回までは無難に抑えたものの4回につかまり5点を失います。急遽、4回2死からリリーフした畔柳は6回までの2回1/3をノーヒットに抑える完璧な投球を見せましたが、6回裏に代打と交代しました。「体に力が入らない」との訴えがあったそうですが、心配な降板になりました。今日の畔柳は打者7人に対して投球数が31球、被安打0、5奪三振の好投を見せていただけに、この身体的異変がなく続投できていたら、チームに反撃態勢ができていただけに結果は変わっていたかもしれません。尚、明豊は春夏を通じて初の決勝進出、大分県勢とすれば1967年に優勝した津久見以来54年ぶりの決勝進出となります。
決勝は明日の4月1日の12:30プレーボール予定です。対戦カードは以下の通りとなりました。
▽決勝
東海大相模-明豊
東海大相模が優勝すれば、春は10年ぶり3回目の頂点となり、明豊が優勝すると春夏通じて初の全国制覇となります。
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泣いても笑っても今春の選抜はあと1試合です。
最後まで注目しましょう。