Bリーグは今季の残りのレギュラーシーズンとプレーオフの全試合を中止することを決定しました。ここまでコロナ禍が深刻化してくれば仕方ないと言えるのですが、それに伴う弊害と損失は莫大なものになります。これから、各クラブへの救済策をどうするかが議論されるでしょうが、先行きの不安は拭えません。
Bリーグ全試合中止!好調事業に大打撃…損失数十億円
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000095-spnannex-spo
※以下、引用です。
Bリーグは27日、都内で臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大により、今季の残りのレギュラーシーズンとプレーオフの全試合を中止することを決定した。2月下旬から3月上旬の試合を延期後、いったん無観客で再開したが、体調不良者が出たことで再中断。さらなる状況悪化を受けてリーグ開催は困難と判断した。
感染拡大予防のオンライン会見。大河正明チェアマンは満場一致で全試合中止を決めた理事会を終え、「なんとか皆さんの前で試合をさせていただきたいと考えていたが、状況は日に日に悪くなっている。選手やコーチ、クラブ関係者の心身の健康を最優先させていただいた」と語った。実行委員や選手会からは年間王者を決めるチャンピオンシップ実施を希望する声もあったが、試合開催は困難との意見が大勢を占めた。
B1は現時点の成績で各地区の優勝、順位は決めるが、ポストシーズンの消滅で年間優勝は決まらず、来季のB2降格チームもない。60試合中47試合を消化したB2は4月下旬の理事会でB1ライセンスを交付されたクラブから勝率上位2チームが昇格。来季はB1が20、B2が16チームで実施。ポストシーズンなどフォーマットは今後、決める。
リーグ、クラブの財政面の打撃は計り知れない。入場料やスポンサーからの収入減は避けられず、2月26日時点で大河チェアマンは残り全試合を中止にした場合のB1、B2計36クラブの損失総額が最大60億円になると試算。この日は「損失額を今、お答えするのは難しいが、それ相応のダメージはある。リーグがクラブに特別融資することは検討の対象」と説明した。選手への今季の基本報酬は支払われる見通しだが、来季に向けた契約交渉の“厳冬”は必至。サラリーを含めたBリーグ事業規模は右肩上がりだったが、コロナ禍により難局を迎えた。
▽Bリーグ ナショナルリーグとbjリーグが統合して発足した国内男子バスケ最高峰リーグ。16~17年シーズンに開幕し、今季で4季目を迎えていた。B1が18、B2が18チームで編成。3部に位置付けられるB3は別法人が運営する。初代チェアマンはJリーグ初代チェアマンも務めた川淵三郎氏。
【Bリーグ経過】
☆2月26日 同28日から3月11日に予定していた99試合の延期を発表。中止や無観客の選択肢もあったが、チケット収入など財政面を考慮した。
☆3月4日 延期した99試合の代替日程を発表。B1のレギュラーシーズンの終了を当初予定の4月19日から5月4日にスライドして、プレーオフの短縮を決めた。
☆11日 同日から4月1日までの131試合を無観客で実施すると発表した。
☆14日 無観客でリーグ戦を再開。川崎―北海道(とどろきアリーナ)が北海道の3選手が体調不良を訴えたため中止になる。
☆15日 千葉―宇都宮(船橋アリーナ)が審判の発熱により中止となる。
☆17日 無観客で予定していた同20日から4月1日までの95試合の中止を発表。
☆22日 リーグのコロナ対策に不満を爆発させた滋賀のエアーズ(米国)が帰国。
☆27日 今季全試合の中止を決定。
結局、コロナ禍に翻弄され続けたBリーグは苦渋の決断をせざるを得なくなりました。ラグビーのトップリーグの場合には企業チームが殆どということで、中止理由を別のところに求めた上で、大会不成立を決定しましたが、プロリーグのBリーグとすればリーグ戦から得られる収入を諦めることでもあるので、この決定は各クラブの今後の運営にも暗い影を落とすことになりそうです。
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さて、リーグ戦の中断期間を再々延長したJリーグですが、昨日クラブ代表者の臨時の実行委員会をウェブ上で開き、リーグ戦の成立要件に関する話し合いが行われました。
Jリーグ、全試合の75%以上消化かつ各チーム50%以上消化すれば大会成立
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00000026-sanspo-socc
※以下、引用です。
Jリーグは27日、クラブ代表者による臨時の実行委員会をウェブ上で開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2月下旬から中断している今季リーグ戦は、全試合の75%以上かつ各クラブが50%以上を消化すれば大会が成立するとの基準で合意した。各クラブで試合消化数にばらつきが出た場合の順位決定方式は未定で、5月9日のJ1再開に向けて難題が残された。
あらゆる不測の事態に備える。この日のJリーグ実行委員会では、新型コロナウイルスの影響で全試合が消化できない場合を想定。「全試合の75%以上かつ各クラブが50%以上を消化」すれば大会成立。満たない場合は昇格、賞金、表彰はなしで合意した。
J1は5月9日、J2は5月2日の再開、J3は4月25日の開幕を目指す新たな日程は4月8日をめどに発表する。しかし、各クラブで試合消化数にばらつきが出た場合の順位決定方式は決まらなかった。
「勝率で考えるのが公平なのか、ほかの方法がいいのか検討中です」とJリーグの担当者。全試合を消化した33勝1敗のチームと、50%の消化にとどまった17勝0敗のチームが出た場合、勝率で上回る後者を優勝とすればファン・サポータの反発は避けられない。最後に難題が残った。
変則日程で競技、運営で公平性を保てない場合を考慮し、既に今季は降格なしを決めた。中断が続けば経営難に直面するクラブもあるため、村井チェアマンは「不公平性は飲み込んで、試合は続けていこう」と19日の実行委員会で意思統一している。
クラブが本拠を構える市町村の封鎖、政府の緊急事態宣言も予想され、一筋縄ではいかない今シーズン。誰もが納得できる方法で、王者を決められるのか。Jリーグの対応に注目が集まる。
勿論、日程を全て消化した上での順位争いというのが大前提のリーグ戦なのですが、状況がここまで逼迫してきた以上はもう少し先まで考えないといけなくなります。既に、「昇格あり」の「降格なし」は決まっているのですが、消化試合数にばらつきが生じた場合の順位決定方式には、かなり難しい問題を残すことになります。
それこそ、J1の各クラブから出された来シーズンの4チーム降格に対する不平不満など、この際どうでも良いところまで来ています。J2各クラブにすれば来季の昇格チーム数が減らされることの方が理不尽で納得できないものですからね。今は、とにかくどうやってリーグを再開して、各クラブが被りそうな損失をどこまで減らすことができるかを真剣に議論すべき時です。中断期間が更に延長され、財政破綻に瀕するクラブが出て来た時に、いかにして存続させることができるかを最優先で考えないといけないのは明らかです。
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ファジの田中、徳元両選手が新型コロナウイルスの感染防止対策をNHKテレビで訴えています。こういった取り組みは他のチーム、シーガルズやリベッツ、トライフープなども参加して、岡山の各スポーツクラブの知名度向上になるのであれば、是非積極的に取り組んでほしいものです。
苦しい時期が続きますが、乗り越えて大きく飛躍する日を願いながら、感染予防に努めましょう。
注意し過ぎるほどに注意しましょうね。