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(by mother teresa)

宮部みゆきとゲーム

2006-01-22 22:08:08 | Weblog
昨日は雪だったが、今日は晴れて寒いけど良い感じ。

ちょっと新宿の紀伊國屋書店に立ち読みに行った。そこで、何故かゲーム関係のコーナーに行った。そこで、本の名前は忘れたが、宮部みゆきとゲーム雑誌の編集者が対談しているのがあった。

宮部みゆきというのは、作家で、割とエンターテイメントの強い、推理小説家なんか書いているらしい。名前は有名で良く知っているが作品は読んだ事ないので良く分からない。

彼女は本でもゲームでも、何度も繰り返して読むらしい。繰り返して読んで、その世界観を何度も味わうらしい。そこに出てくる登場人物や、台詞などを細かく何度も何度も体験するらしい。

僕は、実用書とか、エッセイや、哲学の本などは何度も読む事が多いが、小説やゲームを繰り返すことは実はない。ゲームはalone in the darkの3か何か唯一繰り返したことがあるが、他は終わったゲームをもう一度繰り返すことはない。

宮部さんは、3度はするらしい。それだけすればもと取れるかも。彼女の場合は、一度しても、見逃したりする場面や台詞があるから、それを追う気持ちで、繰り返してするらしい。僕は、1度ゲームをするとそのストーリと何とかが心の中にこびりついていて、恐らくその長い道のりを考えると、もう一度する気力が沸かないようである。

それ程、ゲームには入れ込めないと言うことか?ただ対談の中で、人は結局2つのタイプになると、天文学者タイプと、宇宙飛行士タイプというのが出てきた。天文学者タイプというのは、観測するのが好きなタイプ。宇宙飛行士タイプは常に新しい所に行くのが好きなタイプ。

それで宮部さんは天文学者タイプだから、ゲームでも本でも隅の隅まで観察して行くそうである。でその対談相手の人は、宇宙飛行士タイプで、一つのことに留まっているよりも、どんどん次のものに進んでいくタイプ。

まあ、僕はどちらかと言うと宇宙飛行士タイプであるが、気持ち的には天文学者タイプでもある。次に進むのも好きだが、あるものを観察するのも好き。ただ、観察するのも好きだが、気持ちが焦っているので、行動としては宇宙飛行士タイプになってしまっているのだが。

両者の違いは、全て知りたいという、広く浅くタイプと、少しで良いから深く知りたいという、深く狭くと言うタイプと考えられる気がする。

僕の分析によると、前者は営業タイプ、後者は技術屋タイプ。ある意味で前者は外向的、後者は内向的と考えられるのではないだろうか?

宮部さんはネットワークゲームには余り興味ないらしい、それは物語というのが無くて、ただそこにいる人々とゲームをするというのは余りのめり込めないらしい。本人が言うのは、物語の中に出てくる登場人物とか台詞とかは好きであるが、そう言う物語のないただ進んでいるネットワークゲームにはどうも魅力が出てこないようである。

これは、非常に面白いと思う。僕は、ネットワークという作られた物語とは違う生身の人間と関係が持てるという点で、どちらかと言うとシングルゲームと言う作られた現実ではない世界よりずっと魅力を感じたのだが。

恐らく、物語を読む時の姿勢が違うのであろう。僕は現実を見るように物語を読むが、宮部さんは物語そのものを読むのであろう。その架空の世界現実とは、関係のない世界その閉じられた世界そのものを楽しんでいるのであろう。

僕は、閉じられた世界でなく、それがどちらかと言うと現実と重ね合わせて読む、或いは、自分と重ね合わせて読む。ある意味で現実で出会わないような人々を知るために、それを補う上で、物語を読む。つまり、色々な生活及び考え方、感じ方、自分には理解できないもの、そう言うものを理解するために物語を読んでいる。

ところが、そう言う現実の世界とは関係なく、宮部さんのように物語を読む人もいるのだなと、世の中には色々な人がいて面白い。恐らく、現実とか外界の現象と関係なく物語を読んでいく人たちを内向的な人なのかなと思う。

僕は、自分は内向的だとずっと憧れていたが、やはりそう言う話を読んでいると、自分はどう見ても外向的な人間だなと確認できる。外向的な人は社会とか人間とかに感心があり、内向的な人は、そうでない人と言うことになるのだろうか。


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