スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

「エミリー・ローズ」

2006-03-17 | 映画

Emily_rose

悪魔にとり憑かれた女子大生エミリー・ローズにムーア神父が悪魔祓いを施すが、エミリーは死亡。ムーアは過失致死罪の容疑で裁判にかけられ、野心的な女性弁護士エリンが彼の弁護を担当するが・・・・。

ドイツで実際に起こった実話がベースになっている。テレビCMでは、思いっきり「エキソシスト」風のオカルトホラーのような雰囲気で宣伝されているが、実際は緊張感のある法廷劇といったところか。

冒頭から、いきなりエミリーが死に、彼女に悪魔祓いを行ったムーア神父が逮捕される。エミリーの死の原因は、ムーア神父にあるのか、それとも本当に悪魔が存在し、そのせいでエミリーが死んだのかという論点で裁判が進んでいく。裁判の進行と共に、エミリーの変化が明らかになっていき、映画を見ている側も一緒に裁判を見守っているような錯覚にさせられるという、うまい構成になっている。

法廷劇の側に重点が置かれているとはいえ、最初明るかったエミリーが、本当に悪魔にとり憑かれているように変わっていく様は、見ていて鳥肌が立つほどだった。特に、ボーイフレンドが添い寝していて、ハッと起きたらエミリーがえらいことになってたシーンは恐すぎ。また、弁護士のエリンが夜中の3時に目覚めるところも恐かったが、ここらは映画として実際よりもかなり大げさに演出しているのだろう(もしくはフィクションか)。それにしてもエミリーを演じたジェニファー・カーペンターという女優はすごい。ほとんどCGなしで演じたというのにはびっくりした。この役がインパクトありすぎて、以降の出演映画困るだろうなぁ。

そしてこの裁判の結末と、彼女の最後にとった行動とは・・・・。いやぁ、なかなか感動させられました。まさかこの映画で感動させられるとは、正直観る前は考えてもなかったです。僕を含め、絶対唯一の神に対する信仰を持たない多くの日本人にとっても、神の存在とは、信仰とは、人間の生きている意味とは、、、そのようなことを考えさせられる映画じゃないでしょうか。

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