数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(230)  レスラー乱入

2022-09-26 11:45:36 | 漫画のシナリオ
(230)レスラー乱入

四百字詰原稿用紙換算14枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

須藤良子(12。小6)170㎝。

須藤志保(35)170㎝。良子の母。

玲子(35)170㎝。志保の友人。

桧垣早苗(25)170㎝。

陽子(35)165㎝。

真菜(18)3年生。180㎝

栗栖(18)3年生。2mの巨人で恐ろしい人相。

本田(40)テレビ局のプロデューサー

レスラー四人=全員身長190㎝。、藤木、大木、吉村、マスクをつけたジャガーマン(各30歳)

N=ナレーション


   開け放したドアの横に「ワコーレ モデル控室」の張り紙がしてある絵。

   同、室内

   堂々とポーズをとってる良子に魅入る陽子に、
修一「カメラテスト、合格しそう?」

陽子「もちろん四人とも合格よ」

修一「予想外の展開にびっくりじゃが、とにかく四人とも合格してほっとしたわ」

   控室外の廊下。向うから巨漢レスラー四人が歩いてきたので他の客達が怯えてよけている。

   ジャガーマン、控室の前を通りがかった時に奥でポーズをとってる良子に目を止める。

   良子に見惚れて立ちつくし、
ジャガーマン「ほおう・・・」

   ジャガーマンが控室に入ってゆくのを他の3人が気付く。

   レスラー4人がのしのし入ってきたのでスタッフ達が驚く。

   ジャガーマンが近づいてきてもまったく動じず、
良子(一悶着ありそうだけど私にはお兄ちゃんもB1もいるもんね)

   その時廊下を通りがかった男A(30)がジャガーマンに気づき、
A「おっ、ジャガーマンだ!」

   A、スマホでジャガーマンを撮影する。

   ジャガーマンが両手で良子をひょいと抱き上げたので志保が慄き、
志保「良子っ」と叫ぶが良子は平然としてる。

   その刹那、早苗がジャガーマンの後頭部にガヅッと回し蹴り(股間丸見え)を喰らわしたので「うっ」と呻いて良子を落とす。

修一「おっと」と落ちかけた良子をひょいと抱き抱える。

   怒りの形相で、
早苗「汚い手で私の生徒に触るんじゃない」

   その言葉を聞き、良子は感動に頬を染め「せんせい・・・」と呟き、志保、玲子、陽子驚く。

   他のレスラー達が色めき立つ中、ジャガーマンが後頭部を押さえて早苗に詰め寄り、
ジャガーマン「お姉さん、空手かなんか知らんが、そんなもんレスラーに・・・」

  と、言い終わらぬ内、早苗がガズッと顔面に正拳をくらわしたのでジャガーマンが「ぐふっ」と呻いてよろめく。

   動画を撮影してたA驚愕し、
A「すんげえーー・・・」

   ジャガーマンを睨み据えながら両手でブラを直してる早苗のアップにAの声「あんな美人モデルがレスラーに強烈なパンチを浴びせるなんて・・・」

A「こりゃユーチューブにアップしたら一億再生確実だぞ」と狂喜する。

注、この時点でAはまだ修一が室内にいることに気づいてない

良子「早苗先生、すごい・・・」とあ然としてる横で志保、玲子、スタッフ達驚愕。

   早苗に詰め寄ろうとした3人のレスラー達の前に平然と立ち塞がり、
修一「こりゃこりゃ、おどれらの相手は俺じゃ」

A「(驚愕し)い、岩城だっ!こりゃすごい映像になるぞ」

藤木「(座った目で)おどれ?」

修一「おどれが気にいらんのならワレらならどうな?」

   いつしか大勢の見物人が廊下に溢れて室内にも入り込み、固唾をのんでスマホで撮影している。

   20㎝身長が低い修一に身体がつきそうなほど接近し、
藤木「おまえはレスラーの恐ろしさを知らんようだな」と力比べすべく右手をもってくる。

   その手に左手を合わせ指を交差させ、
修一「知らんのう。俺は恐ろしいと思うヤツと出おうた事が無いんじゃ」

   藤木とがっちり両手の指を組み、不敵な表情で、
修一「俺に恐ろしいゆう感覚がどんなもんか教えてくれや」

   圧倒され、
早苗(ビデオで修ちゃんの戦いを全部観てるけど、目の前で見るのとでは大違い)

早苗(物言いからしてド迫力・・・)

   藤木、渾身の力を込める。

修一「(平然と)なんじゃそりゃ?図体がでかいだけの見かけ倒しかや」

   顔を真っ赤にし脂汗を吹きだして全力を出してる藤木に、
修一「おどれが本気出さんのなら俺が本気出すぞ」

   見物人達が撮影しながら、
  「こりゃ見ものだ、岩城がレスラーの指をへし折るぞ」

  「岩城は平然として、まったく化け物だな」

   修一がガッと力を入れ、藤木が「ぐあっ」と呻いて片膝をついたとき陽子が修一を止めて目配せし、
陽子「社長さん、待って」

   意味ありげな目で修一だけに聞こえるように、
陽子「試合よ!ビッグイベント」「ここでやっつけても一銭にもならないわ」

修一「え・・・?」

陽子「今回もうちがスポンサーになって全面的にバックアップするから」

   ピンときて、
修一「お、おおお、試合ね・・・」

陽子「そう。今季の新作を大々的にアピール出来る絶好のチャンスだわ」

修一(そうよね、試合なら玲子さんを前座に出して稼がせてやれるもんね・・・)

   藤木から手を離して他のレスラー達に、
修一「ここでもめても一銭にもならん。こっちも四人揃えるけん四対四で試合せんか?」

早苗「ちょっと待って、四人の内の三人は見当がつくけどあとの一人は?」

修一「桧垣先生に決まっちょるやん」

   満足そうに、
早苗「賢明な選択です。一度レスラーと戦ってみたかったの」

   良子、志保、あぜん。

   レスラー達に、
修一「という事でどうな?」

修一「でかい会場でテレビ中継も入るし、勝者には賞金一千万出すぞ」

   レスラー達驚く。

修一「普段小さい会場で中継もない試合しちょるんじゃろが?一気に顔を売り出すチャンスやぞ」

ジャガーマン「賞金が一千万と言うのは間違いないんだな?」

修一「武士に二言はござらぬ」

   見物人達に向かって、
修一「皆さんお聞きのとおりでござる」

修一「メンバーはこちらの早苗さんと栗栖と真菜選手とそれがしの四人で戦いまする」

   見物人達、動画を撮りながら各々質問する、
  「おおー、美人モデル対レスラーの戦い勃発!」

  「こりゃ下着を脱がされたりハプニング続出の試合になるぞ」

  「(期待に満ちた顔で)もちろんなかよしクラブのメンバーも総出演しますよね?」

修一「(スマした顔で)無論でござる」

   志保ら三人を指し、
修一「新加入したこちらの三人も下着姿を惜しみなく披露しますのでご期待くだされ」

   三人恥らってとまどい、
志保「えっ、下着姿でテレビに映るの?・・・」

玲子「(焦り)今日から減量しないと・・・」

   少し不満げに、
ジャガーマン「なんかいいように乗せられた気がせんでもないが・・・」

大木「賞金一千万と中継が入るとなっちゃ断れまい。顔を売る絶好のチャンスだしな」

ジャガーマン「こっちに異存はないが死人が出ても泣き言を言うなよ」

修一「いらん世話じゃ、自分の葬儀代の心配でもしちょれや」

   修一に惚れ惚れ見惚れて感心し、
陽子(なんという商才・・・)

陽子(あっという間に相手をその気にさせてイベントを起ち上げてしまったわ・・・)

   陽子に、
修一「会場と試合の日程を決めるけん局の本田さんにすぐ来るように連絡してくれる?」

陽子「(上気して頷き)はい。承知しました」

修一「陽子も下着ショーに出て写真集を出すけんそのつもりでね」

陽子「(頬を染め)えっ?!・・・」

修一「写真集でみんなに稼がせたいから、ここでぶちのめすのを我慢したんじゃけんね」

   あ然と修一に見惚れ、
陽子(常にメンバーに稼がせる事を考えて本当に情の深い人・・・)

修一「もう撮影が済んだんならここの個室を貸し切って飯を食いながら打ち合わせをするか?」

陽子「はい。撮影は完了しましたからすぐに個室を手配します」



   ホテル内高級中華飯店の入り口外観。

   豪華な個室内天井の絵。

   回転テーブルにびっしり並んだ豪華な中華料理の絵に良子の歓声と修一の声、
  「うわー、見た事もない料理ばっかりだー」

  「みんな急な話なのによく集まってくれた。食事しながら段取りを決めていこうかね」

注、修一の両隣に良子と早苗、良子の隣に志保、玲子、陽子、真菜、栗栖、本田が掛け各々好きなものを食べている。

   ご馳走を驚嘆して眺め、
良子(お兄ちゃんは高級ホテルでこんなご馳走を食べながら仕事の打ち合わせをしてるんだ・・・)

   小龍包を美味そうに食べながら、
栗栖「久々の招集じゃのう、わしの事を忘れとるんか思うとったぞ」

   栗栖を見て、
良子(ひえーっ、見るからに怖そうな人・・・)

   わくわくしたように、
真菜「今回の相手はレスラーって聞いたけどほんと?」

修一「うん。降って湧いたような成り行きでそうなったんよね」

修一「あいつらの内の一人と手合せしたが今回は道着はやめて伸縮性のあるもんを着たほうがよかろうね」

修一「みなとんでもない怪力じゃけん道着の胸倉を掴まれたらおしまいじゃわ」

   あっけらかんと、
真菜「じゃ、いっそ上半身裸で下着だけで出ようかな」

   それに喰いつき、
本田「それグッドアイデア!真菜さん、それでいきましょうよ」N『本田。40歳。テレビ局スポーツ部の部長』

   冷めた表情で、
真菜「冗談です」

   がっくりし、
本田「なんだ冗談か・・・」
  
   早苗をうっとり見て、
栗栖(それにしても・・・)

栗栖(なかよしクラブで美人は見慣れとるが、この人は図抜けとるのう・・・)

   良子をうっとり見て、
栗栖(それにこの子も、誰が見ても一瞬で心を奪われてしまうじゃろうの・・・)

   不思議そうに、
栗栖「のう岩城、どっからこんな美人ばっかり探してくるんじゃ?」

栗栖「お前は裏で女衒でもしとるんか?」

   ぷっと吹き、
早苗「私もおんなじこと思った」

栗栖「いや、早苗さんの事ですよ」

早苗「(頬を染め)まっ、栗栖君に美人のお墨付きをもらって光栄だわ」

栗栖「(驚いて照れ)わしの名前を知ってるんですか?」

早苗「もちろん、真菜さんの事もね。あなた達の試合のビデオを擦り切れるほど見たもの」

真菜「早苗さん、がんばって勝ちましょうね」

早苗「ええ、あいつらをコテンパンにしてやるわ」

修一「本田さん、中継の諸条件は前回と同じで異存はなかろうね?」

本田「もちろんだよ。局内に視聴率百%男の岩城君に否と言える者はいないからね」

   良子、志保、玲子、感嘆し、
志保(修ちゃんってテレビ局にも影響力を持ってるんだ・・・)

   本田と何やら話してる修一をうっとり見て、
良子(良子はこんなすごい人のお嫁さんになるんだ・・・)

   全員が和気あいあいと話しながら食事してる絵にN『こうしている間にも試合の事がユーチューブやSNSなどで拡散されて大騒ぎになっていたーー』

        つづく
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