人とタイヤとキーパーコーティング!

タイヤ「安全」と車「キレイ」の領域で 岐阜で専門店展開 ありがたいことです!

「タイヤ」に対するお客様の心理はいかに!

2015年07月20日 | タイヤビジネス
タイヤビジネスに関わって30年ほどたちました。
カー用品店でタイヤを担当させてもらってから
私とタイヤのご縁は始まったのです。

その頃はバイアス構造のノーマルタイヤから
ラジアル構造を持ったタイヤの高性能化が始まったときで
扁平タイヤが当時のスーパーカーブームに寄り添って話題となり
ピレリタイヤがその代名詞で 
何とか自分お車に装着したいと思っていた時代です。
タイヤに限らず自動車に強烈な憧れを抱いたものでした。

タイヤの販売方法は アルミホイールとセットで
憧れのブランドタイヤを売り込めば
お客様は満足されて カーオーディオやショックアブソーバー
マフラー・ステアリングなど興味の対象を
次々と買っていかれました。

                                               

自動車自体が未完成な時代で 
車を買ってからパーツを装着して喜び
情報はカー用品店に入り浸って仕入れたり
カー雑誌を読みまくって 次の給料で買うモノを決めて行きました。

携帯電話スマホがありませんから
自らで向いて買い物をする時代だったのです。

                                               

そして現代は 自動車の完成度はとてつもなくよくなり
始めからそれなりの格好よいアルミホイールは付いて
気に入ったハンドルに交換しようにも
エアーバックが埋め込まれて取り外し交換もできません。

興味の対象は自動車から 
スマホやゲームに移り変わり
タイヤへの関心も残り溝があるかまだ使えるか程度まで
下がってしまいました。


タイヤへの関心が下がった理由
・モノ作りのレベルが上がり タイヤメーカーの作り込み信頼度が高まった・・・・何を買ってもハズレ無し。
・自動車そのものへの関心度が低下した。
・情報化が進んでタイヤへの関心が細かい事となり 車検のとき任せてしまう。


売り手のとしての私は
若い頃は情報の最先端を握るのが 売るための能力でした。
若いスタッフを集めると 周囲にいる友人知人が
大挙して集まり売れに売れた時代です。
大体35歳まではそれが通用しました。

その頃になると若いスタッフはおっさんになり
周囲の友人知人もおっさん化して
当然結婚し育児に関心が移り 車への愛着も薄れます。

スタッフのおっさん化というのは
避けられない宿命です、
おっさん化を生かしていく道を
探す必要性が生まれます。

若者をスモールタイヤ商売に取り込んでも
もはや彼らの周囲に車好きはいませんから
私たちが商売を学んだ基盤が既に
崩壊してしまっています。
当然 若者が販売の主役に立てる環境ではなくなっています。

おっさん化を武器にしていく道と 
若者を主役に据えて伸ばしていく道
二つの課題を解決したのが「タイヤ」と「キーパー」の組み合わせです。
これによって おっさん化のタイヤショップが
また時代のニーズに合ってきたようです。



お客様の中には 安い商品で満足と言う層も
良いモノを納得して買いたいとする層も
混在しているのです。

後者のニーズに おっさん化は安心感をもたらすのです。
経験と智恵という遺物のように扱われるものが
タイヤ販売でまた輝きを持ち出しました。

理由は明快です。 
ネットは安いけど取り付けはしてくれません、
タイヤは装着という作業を含めた価値で一体化で購入したいのです。
トラブルがあっても気軽に相談できる店の存在は
安心なのです。
誰でも 他社で買ったタイヤのパンク相談を
専門店には持ち込みにくいのです。
それでも温厚そうなおっさんの店なら相談しやすそうです。

量販店は賑やかで入りやすいのですが
若造が上目線で接客しそうな気がしますし
技術もたいしたことなさそうです・・・ピットはアルバイトさんが多い。
この様に時代の変化で 
量販店は限りなく効率化を重視するようになり
「人」をコスト判断優先するようになりました。
「人」をコスト扱いすればレベルの低下は当然の帰結です。


効率化が進んだお陰で 「人」レベルが低下した量販店と
おっさん化は進みましたが「人」レベル経験知・問題解決の智恵が集積しているスモールタイヤ商売
勝手にまったく違う土俵に乗れてしまったのです。
他店を批判するのではありません 
効率化を推進すると人件費を削るのは明らかな事です。


同じタイヤ商売を長く続けるうちに
他店様にいない 有能なベテランスタッフが揃うという時代を向かえただけです。
それを他社様は効率化の名目でカットしてしまった。
これこそ進化をしないことが 
環境に適応してきたという弱者の弱者でも
世の中には多様性が必要だとする証拠です。

車美容業が伸びていくなかで 
おっさん化したスモールタイヤ商売も
世の中になくてなならない大切な店だと
時代が証明してくれそうです。
タイヤ小売業で 売って付けるだけを大切にしていたら
みんな進化して 取り残されたと思ったけれど
取り残された事が 勝手に差別化につながった幸運さの極みです。


亀の戦略です ウサギ達は走り去って効率化で疲れきっているのです。
チャンス到来です!

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