タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

秋萩の上に置きたる白露の消かもしなまし恋ひつつあらずは(作者:弓削皇子)

2012-09-16 | 植物

 松江・風の丘公園周辺には、秋の七草の一つ萩の花が咲いてい

す。

米粒の様な赤紫色の無数の花がこぼれ落ちそうです。

萩の花は、万葉の昔から歌人に愛され「万葉集」の中でも140首あまり

詠まれています

秋の野に咲く代表的な花を数え上げた、有名な「秋の七草:山上憶良」

でも、萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花

と詠み、萩は歌の一番最初に出てきます。(はぎのはな・おばな・くずはな

しこのはな おみなえし ふじばかま あさがおのはな)

ここで詠まれた「あさがお」は、キキョウともムクゲとも言われています。

「我妹子に、恋ひつつあらずは秋萩の、咲くきて散りぬる花にあらましを」

~あなたに恋しないで、あの秋萩の様にただ咲いて散ってしまった方が良

かったのに、生きていてもあなたは私の恋にはこたえてくれないのだから~

等と、萩の枝に恋文を結んで、恋のかけ引きをしていたのでしょうか?

萩の花は、少なくとも7~8世紀頃より、風流な野の花の代表でもあったよう

です。

          ~今日も良い一日を~