田んぼ道を散歩していると、早生(早植え)の稲が黄金色に稔り、頭を垂
れてもうすぐ刈り入れの時期を迎えます。
一方、隣の田んぼでは遅植え(昔は普通植え)の稲穂に、まだ花が咲い
ている最中で、身も軽く微風に揺れています。
稲の刈り入れは、稔りの秋の象徴だったものですが、最近では8月下旬
から9月半ば頃までに、刈り入れる農家が増えてきている様です。
今のところ台風の直撃を受けることなく順調に来ている様ですが、今日
は立春から数えて「二百十日・にひゃくとうか」目、例年この時期に台風
が集中し、折角咲いた稲の花粉を散らしてしまい稔りが悪くなることから、
随分お百姓さんを泣かせてきたものです。
そのために全国各地で、「風を鎮める」儀式や祭事をして、農業や生活の
安全、平和に対する祈りが捧げられたもので、富山市・八尾町のかの有名
な「風の盆」踊りもその一つです。
私達が学生の頃には、重い稲束を背負い稲ハデまで運んだものです。
若さ故に手加減と云うものを忘れ、一度にたくさん背負い込み、縄目が肩
に食い込んで痛かったことを思い出しました。
今は機械化されて、その場で脱穀まで処理されてしまい、便利な時代に
なりました。
~今日も充実した一日であります様に~