一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

西山女流二冠の不可解(第30期倉敷藤花戦第1局)

2022-11-04 22:14:39 | 女流棋戦
考えてみたら、「倉敷藤花」(主催:倉敷市、アルスくらしき、山陽新聞社、日本将棋連盟)は不思議なタイトル名だ。「藤花」と入っているのは女流棋戦らしくていいとしても、「倉敷」は地方都市の名前である。この2つが組み合わさって違和感満載だったが、慣れというのは恐ろしいもので、創設30年ですっかり馴染んできた。
その記念すべき第30期は、里見香奈倉敷藤花に、西山朋佳女流二冠が挑戦する。
横一線のトーナメントである本戦はむかしの全日プロのように番狂わせが多かったが、今期は本命中の本命が挑戦に名乗りを挙げたわけだ。
その第1局が2日に行われた。先手は西山女流二冠で、初手▲7八飛。もはやお馴染みのオープニングである。
西山女流二冠は▲2八銀~▲4八玉。そこでどうするのかと思ったら、また▲3八金と上がった。白玲戦で痛い目に遭ったのに、また採用である。まったく意味が分からない。
里見倉敷藤花は△3二飛。西山女流二冠はもはや矢倉に囲うしかないが、それには▲3六歩が絶対である。しかしここで▲3六歩は△3五歩から捌かれるから不可。よって▲4七金左としたが、里見倉敷藤花にすかさず△3五歩と伸ばされてしまった。
西山女流二冠は▲3九玉と下がったが、▲2八銀が邪魔をしている。よって西山女流二冠は▲1七銀と上がり▲2八玉と収めた。しかし、こんな不健康な指し手が正しいとは思えず、これは西山女流二冠が負けると思った。
以下、素人目には難しいところもあったが、まあ、先手ダメである。104手目△5九飛で、西山女流二冠投了。▲1七銀は何の働きもなかった。
本局の西山女流二冠の指し手はとても不可解。第2局、第3局は連チャンで、例によって倉敷芸文館で行われるが、いまのままでは、西山女流二冠は負ける。
コメント (2)
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