八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

百歳の時

2021年12月26日 14時45分31秒 | Weblog

画像は 百歳になった敬老の日に、褒状をいただいた時。褒状を頂き、ばあちゃんに見せた。ゆっくりと読んで聞かせた「大正三年八月十日」と、読み上げると、「そおだよぉ」と。「百歳」は、「んだぁよぉ」と。「これを祝します」には、「ありがとう」と、答えていた。「内閣総理大臣」には、「ほおぉ」と。「安倍晋三」には、「ほおぉぉ」と。そして、「ありがてぇなぁ」と、ちょっと真面目顔をしていた。日にちをおいて、テレビの、衆議院議員解散の特別番組を見ていて、「ばぁちゃん、内閣総理大臣」というと、アップになった顔をみて、「ほおぉぉー、安倍さんですか、どうもありがとう」と、テレビに礼をいっていた。以下は、「百歳」として載せたものです。「梗塞の 血液検査で 歳問われ 大正三年 八月十日と」。「百までは あと三年と 指を折る 日向ぼっこしながら 金魚を見る」。「寅を下げ 卯を飾る 大晦日 百までは あと三年という」。「九十九越え 泣きべそばあちゃん なに思う 眉をしかめ 口をもぐもぐ」。「掲げた 白寿の神札を 百だなぁ マヒの足でも おれは立つという」。「手をかざし 痩せちゃつたなぁと さびしげに ひらひらかえして 百歳のしわ」。「介護食の おせち指さし にこにこと 家族そろって 百歳の正月」。「百歳の 神札手にし ありがとうと 生まれし近くの 神社の名を読む」。記念の小冊子に綴り込んだものです。


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