八十路徒然なるままに

かげろうの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年を暮すほどだにもーーー。徒然草より

2010年02月26日 19時00分17秒 | Weblog
画像は前にものせた。今日、変な人がよたっよたっと入って来て、ぺえたっと座り込んだ。「ぬるめのお茶一杯欲しい」って云う。「薬のむのげぇ」って聞くと「違う」って。雨に打たれたので、寒いと思い、熱いまま紙コップで出した。駅前に行ってきたとか、昔あぁ-し近くの所で働いていたとか云う。そのうち「百円貸して欲しい」って云う。「なにすんのおぉ」って聞くと、「パンを買う」って云う。急いで自宅の台所から、パンを二個袋に入れたまま渡した。すぐに取りだして、むしゃぶり食べていた。お茶二杯と水一杯、のどがかわいていたのだろう。聞くと、3、4キロ先に帰るという。壊れかけたコウモリ傘を渡した。冷たい雨の中を、足を引きずりながら、遠ざかった。人にはそれぞれの、事情があるのだろうが、百円の物乞いと、報道で、何億円の話しと、見比べると、空虚に思える。明日は我が身にならないことを願い、施しとするなら、少なかったっと。大事そうにしまった、残りの一個のパンは何時たべるのかなぁって、ジャンバーのポケットから出ている袋が、目に残っている。わびしいっていうのか、むなしいっていうのか、そんな一日だった。
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