三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

深よかった話♪

2009年12月16日 | Weblog
テレビドラマ「家なき子」の主題歌 「空と君のあいだに」。

12/14放送の『深イイ話』http://www.ntv.co.jp/fukaii/episode/091214/05.htmlで、この歌詞の「君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる」の「君」と「僕」とはいったい誰?という話題がありました。


♪空と君とのあいだには 今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる♪



「君」とは、主人公(飼い主)である「すず」のこと。

では、「僕」は?

これは「すず」が連れていた犬の『リュウ』なんだそうです




実は、中島みゆきさんが主題歌を依頼された時点では、
『犬を連れた家のない少女が主人公』ということしか決まっていなかったらしく、彼女は唯一手がかりとなる犬の写真だけを頼りにイメージを膨らませ、犬の視点でこの曲を書き上げたんだそうです。


「犬の気持ちで見れば、犬が見えているのは『空』と『君』しかないんです。」


ずいぶん前のドラマですが、その作曲秘話についてはこのOAで初めて知りました。
そしてその深さを思うと同時に、前犬ジョンのことを思い出し、思わず涙があふれてきました。



わが家は震災を機に一時、ジョンと離れ離れの生活になりました。
人間(飼い主)の最低限の生活を維持するためにやむをえなかったことでした。
そんなとき、父はジョンの仮住まい場所となる知人の山林に、動物園の檻を思わせるような超巨大な犬小屋を作りました。
犬小屋の中だけど、この中でひとり、自由に歩き回って散歩できるように、という想いがあってのことでした。
普段は、知人にごはんなどの世話をお願いしていたので、私たちは週末のみ、車で片道一時間かけてジョンの元へ通う生活。
長時間はいっしょにいれなかったけど、来たときはもちろん大歓迎。
帰るときはさみしそうな声ひとつあげず、でも、突き刺すような目線で私たちをじっと見つめつつ、車が見えなくなるまで見送ってくれたことを今でもはっきりおぼえています。
それがジョンなりの『♪君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる♪』だったのかもしれない…ととっさに脳裏をよぎったのです。
(ジョンの場合は『悪』ではなく、『我慢』という言葉のほうが適当でしょうか)



また、犬の十戒にはこんな一節がありますね。

4. Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
(私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで欲しい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないから。)

5.Talk to me. Even if I don't understand your words, I understand your voice when it's speaking to me.
(話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は届いているから。)

6.Be aware that however you treat me, I'll never forget it.
(あなたがどんな風に私に接したか、私はそれを全て覚えていることを知って欲しい。 )

いずれも『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用




中島みゆきさんがこれを知っててか知らずかはわかりませんが、たしかに、自由のない犬が見ている世界は大きな空と私たち飼い主のみです。

『私たち(飼い主)がすべて』である犬に対し、ワタシは愛犬に何ができるのか。

フツーの人がコレを読むと、ほんとに滑稽に思われるでしょうが、犬といっしょにいれる時間は、わんことの時間を思いっきり大事にしてあげたい。そしてその時間を楽しみたい…これが犬バカな私の正直な気持ちです


思わぬ方向に飛躍してしまいましたが(笑)、シンガーソングライター中島みゆきさんのスゴさを感じた深イイ話でした。
番組でも全員一致の「深イイ」でしたが、ワタシも文句なく「深イイ」と思います



でもびっちゃんには、ジョンやリュウのような『強さ』は…ないね(笑)