冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

Jazz現代の名盤 その41

2011-10-15 21:53:54 | 息抜き
Danny Grissettについては前に一度メモしましたが、今年の1月に録音された新しいアルバムがとてもよかったので、もう一度メモしておきます。

STRIDE。格調高いピアノトリオ作品です。

一聴して思うのは、本格派だということ。落ち着いたメロディと演奏。しっかりした技術。安心して聴くことができます。
自作の曲は美しく叙情的でありながらもテンポがよく、ただ美しいだけの音楽とは異なる趣です。
これがいいんです。Jazzはある程度エネルギーを発揮するところがないと面白くないでしょう。
フランスのピアニストにあるような毒はなく、あくまで美しいメロディでまとめるところはGrissettのまじめな性格が出ているのだと思うのですが、いずれにせよテクニックに支えられた骨太な演奏は聴いていて面白い。
1曲目のアルバムタイトル曲であるStride、5曲目のClose Quartersなどは本領発揮。

3曲目は、とても叙情的で素敵な曲だけど、なんだかクラシックの演奏みたいだなと思って聞いていたら、なんとショパンの曲でした。
いや、ショパンなんて普段は聞かないから知らないんですけどね。でもやはり感じるもの、通じるものはあるのでしょう。もちろんJazzにアレンジされていますが、極めて美しい。
CDの解説書を読むと、Grissettはもともとはクラシックのピアノから入ったようですね。自分が昔から好きな作曲家の曲をアルバムに入れるのだから、気合も入るのでしょう。出来栄えは流石です。これだけでも聞く価値はあると思います。

他のJazz musicians の曲をカバーしたものも、オリジナルを知らなくても十分楽しむことが出きるでしょう。
そして、8曲目はレナード・バーンスタインの曲のカバーでした。格調高い感じは、演奏のスタイルだけでなく、選曲に由来する部分もあるのでしょうね。

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