日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

一年ぶりのサボテンの花

2020-05-29 | 自然・風景
梅雨入りが近そうなこの頃

サボテンの花が咲きました。



あまりにも大きくなり過ぎたサボテンが手に負えなくなり
増えた子供に変えて一年
立派な花が咲きそろった。

これから年に何回も咲き続ける事でしょう。



昨日のほんのりとした夕焼け
モクモクとした雲がほんのりピンクに染り
穏やかな一日の締めくくりです。


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桐野夏生著「夜の谷を行く」

2020-05-29 | 読書
昨日から一気読みをした一冊
夜の谷を行く文芸春秋books/文春文庫刊

帯には
 女たちが夢見た「革命」とは 
 連合赤軍事件をめぐるもう一つの真実に「光」をあてた
 桐野夏生渾身の傑作長編小説!
(帯の引用も著作権に触れるのかしら?)

出版されて3月に新聞広告を見たときには
読む気になれなかったが、
本屋さんにも行かず、
新刊本に飢えていた状況で買ってしまった3冊のうちの一冊。

1972年に世間を震撼とさせた連合赤軍事件
浅間山荘と並んで驚かされた
山岳ベース事件の当事者たちのその後の物語。

刑期を終えて仕事を辞めて安穏と暮らす60代の西田啓子
妹親子を心の頼り(?)として、それなりにつましく暮らしていた。
秘密を抱える身として、とんがった所のある西田は
同じような境遇の女たちとはうまく付き合えない。
あちこちでぶつかりつつも、納得した毎日だったが

山岳ベースで一緒だった男から連絡を受け
二度と会いたくない人と会う羽目になり
少しづつ過去のことを思い出してゆく。

連合赤軍事件は一般市民にとって驚きの連続だった。
テレビに釘付け、新聞を精読し、
何やら今のコロナ騒ぎと同じような様相だが
コロナは自然災害(?)
連合赤軍は未熟な若者の暴走事件
とっくに終わった事とは言え、どこか引っ掛かりがあった。

桐野夏生にとって、事件は大学生の頃の事
決して忘れられない事柄だったのだろう。

幹部の永田洋子が死刑の判決を受けた際
「不信感」「猜疑心」「嫉妬心」「敵愾心」
「女性特有の執拗さ、底意地の悪さ、等々女ゆえの犯行
と決めつけられた。
(裁判官の頭内は今もたいして変わっていない)
ここらあたりがひっかっていたのかしら?

控訴審の弁護を担った大谷さんの巻末解説は素晴らしい。

桐野夏生のフィクションと実際の山岳ベース事件のすり合わせができた。

小説としてもとても面白いので是非ご一読を……



公園のホタル袋
日陰にひっそり咲くはずが、花壇の中心に咲き
恥ずかしいのか?誇らしいのか?

犯罪は愛する人を手放さなくてはならない運命にあり!
(大した意味はないですが)」




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