日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

軽井沢見学・旧三笠ホテル

2006-06-29 | 仕事・建物
 軽井沢の二日目、9時半には一番目の見学先にいた。

ホテルの年表を見ると「よくぞ生き延びてきた」の感がある。
1905年完成の後日本郵船から明治屋へ
戦後は米軍にいいように使われ(別館を消失させた)、
70年に廃業、
長期信用銀行から町に贈与され重要文化財として保存修理
83年から一般公開された・・。

外観はいかにも軽井沢、茶色い壁にこれ見よがしの白い窓枠。
緑に囲まれた環境は申し分ない物の
本来の用途として使われていない寂しさが漂う。

「おい、落とすなよ」職人さんが慎重にシャンデリアの掃除中。

カウンターのあるロビーは白いカバーのかかった時代物の椅子やテーブル
現地の職人さんが、現地の材料で作っていて、姿形が可愛らしい。

しっくい壁にペンキ塗の床と天井は
当初からの物か、ペンキ好きの米軍に塗られた物か判明出来ない。
冬の暖房は暖炉、個室には2個の暖炉が装備されている。
サニタリーはは極度に小さい便器と置式のバスタブ
廊下側に潜り戸?
のぞき見されたくない所なのに?
説明書きに「お湯を補充する戸」との事
蛇口をひねればお湯が出るわけでなく
人力の給湯方式、贅沢は手間がかかる物だったのだ。

どの部屋からも外が眺められ、贅沢な休日だったのだろうし、
庶民とは無縁の場所だったのだろう。

しかし、今の贅沢さに比べると
「ちょっと質素」
今の庶民が「ちょっと贅沢」になったのかもしれない。
コメント
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