ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

トイレの異文化

2008年04月11日 | ひとりごと
ゆきよ@にほん

 久々に家族でフィリピンから日本の実家に帰省すると、トイレにタボが置いてあった。タボはフィリピンの風呂場やトイレで使う、水を汲む容器で、日本のひしゃくを大きくしたようなものだ。フィリピンでは、トイレの用を足したあとは、このタボを使って水で流し、石鹸でお尻をきれいにする。

 日本はティッシュで拭くんだよと言うと、乾いたティッシュで拭くだけだなんて、まだ「汚い」ではないか、とフィリピン人には言われてしまう。ちゃんと水で流してこそ、本当の「きれい」になるのだそうだ。日本人からすると、そんな水で流したり石鹸をつけたりするときに、手が汚れてしまって、そのほうが「汚い」ではないか、と言いたくなるが、結局何を「汚い」「きれい」と感じるかは文化なんだということだ。

 うちの日本の実家のトイレは、ウォシュレットなどどいうようなしゃれたものはなくて、ごくシンプルな洋式トイレ。半分フィリピン人の孫たちが帰ってくるので、おばあちゃんが気を利かせてタボを用意しておいてくれたというわけだ。実際、下の息子は、乾いたティッシュで拭くだけだと納得せず、まだ終わっていないと言い張る。これが日本のやり方だと何回説明してもだめ。わが子ながら、ほんまピノイなんだから。ばはらな(なるようになる)。。。


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2 コメント

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Unknown (あいすかちゃん)
2008-04-11 12:55:32
娘は日本式でやっているけど、下の子はどうなるんだろう???
今から、少し不安。まぁ、これもバハラナですが(笑)。
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バハラナ (yukiyo)
2008-04-15 00:40:18
あいすかちゃんさん。バハラナと思えるとふたつの文化の間で暮らすのも、ずいぶん楽になれますよね。男の子の場合は、割礼トゥリもありますね。結局しないわけにはいかないんでしょうね。
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