長崎知事選、民主系が敗北 自公支援の中村氏9万票差で当選 2010年2月22日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100221NT001000121022010.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100221-OYT1T00758.htm
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0221/SEB201002210020.html
任期満了に伴う長崎県知事選は21日投票、即日開票され、無所属新人で、自民、公明両党が支援した前長崎県副知事の中村法道氏(59)が無所属新人で元農林水産省改革推進室長の橋本剛氏(40)=民主、社民、国民新推薦=ら6氏を破り、初当選した。投票率は60.08%で、前回を7.81ポイント上回った。
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る政治資金規正法違反事件後、初の与野党対決型の大型地方選。推薦候補が9万票を超す大差で敗北したことで、内閣支持率の低下に苦しむ鳩山政権に痛手となるほか、小沢氏の求心力低下につながりかねない。参院選への悪影響を考慮する党内からは沈静化した進退論が再浮上する可能性もある。
支援候補の勝利を踏まえ、自民党は2010年度予算案の採決の条件に小沢氏の国会招致などを掲げて徹底抗戦する構えだ。大島理森幹事長は記者団に「民主党の不正なカネ、違法な処理に国民は怒っている。知事選の選択の一票に怒りの声が示されていた」と強調した。
★長崎県知事選挙結果
当 316603 中村法道 59 男 無新 前長崎県副知事
222555 橋本剛 40 男 無新(民主推薦)前農林水産省改革推進室長
98200 大仁田厚 52 男 無新 元参院議員、タレント
30902 押渕礼子 71 女 無新 前長崎県議会議員、医師
21291 深町孝郎 67 男 無所属(共産推薦) 新 「民主県政をつくる会」事務局長
6634 山田正彦 44 男 無新 会社役員
2889 松下満幸 62 男 無新 会社経営
長崎県知事選挙は、4年前の前回選挙で、自民・公明・社民の推薦を受けてライバル候補2人をダブルスコア以上の大差で退けた金子原二郎氏が出馬を見送ったため、前長崎県副知事で59歳の中村法道氏に、前農林水産省改革推進室長で民主が推薦する40歳の橋本剛氏、「民主県政をつくる会」事務局長で共産党が推薦する深町孝郎氏、元参院議員でタレントのあの大仁田厚氏、前長崎県議会議員で医師の押渕礼子氏、会社役員で44歳と若い山田正彦氏、会社経営の松下満幸氏 の7新人が立候補する大混戦となりましたが、
「行動力と若さと情熱で長崎県を変えていく」と訴えた自民・公明が推薦する中村法道氏が自民の底力に加えて民主党政権への不満票も取り込んで316603票を獲得し、見事初当選。
一方、「こんな長崎にだれがした。日本の地方のイメージを塗り替えたい」と訴えた民主、社民、国民新党が推薦する40歳の橋本剛氏は222555票に留まり、9万40000以上の予想外の大差で敗れる形になりました。
「県を元気にしたい。一生懸命頑張るので力を貸してください」と訴えた大仁田厚氏は98200票。
「新幹線など無駄な公共事業でなく、医療、福祉、介護などに予算をつぎ込み、『幼老共生』を基本理念に明るい県政を目指す」と訴えた押渕礼子氏は30902票。
「県民の暮らしや福祉、医療を支える新しい県政の実現を」と訴えた共産が推薦する深町孝郎氏は21291票。
44歳の山田正彦氏は6634票、会社経営の松下満幸氏は2889票に留まりました。
まあ、7人も出馬していたと言っても、共産が推薦する深町氏とドクターの押淵氏は政策が割と近く、なぜ候補を一本化しないのかイマイチ不明瞭。大阪と異なり有名人が多数票を獲得できる地盤でもなく、山田氏や松下氏に至っては、県知事になって具体的に何をやりたいのかよく伝わってこないなど、実質的には民主と自民の政治と金を巡る争いを巡った、橋本氏と中村氏の一騎打ちになるだろうな…とは思っていたのですが、県民は自民系で実務経験のある中村法道氏を選択。
長崎県は元々民主党人気の高い地域で、昨年夏の参議院選挙では福田衣里子氏が自民党の久間章生・元防衛相を1万4000票差で破(得票率差は約6%)るなど4議席を独占、2年前の参議院選でも得票率3%の僅差ながら民主が議席を獲得する民主優勢の地域だけに、知事選においても、昨年11月に民主党が橋本氏の擁立を決めた時点では楽勝ムードさえ漂っていたのですが、やはり鳩山首相の脱税疑惑や小沢氏を巡る献金問題など、政治とカネに対する疑惑と不満が国民の側にも広がっていたのでしょうか…。
民主優位の長崎県での敗北は、夏の参議院選挙にむけて一挙に勢力拡大を図りたい与党の民主党にとっては非常に痛手ですし、今後の政権運営の舵取りを巡っても、少なからず影響を及ぼすことになりそうですね…。
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100221NT001000121022010.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100221-OYT1T00758.htm
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0221/SEB201002210020.html
任期満了に伴う長崎県知事選は21日投票、即日開票され、無所属新人で、自民、公明両党が支援した前長崎県副知事の中村法道氏(59)が無所属新人で元農林水産省改革推進室長の橋本剛氏(40)=民主、社民、国民新推薦=ら6氏を破り、初当選した。投票率は60.08%で、前回を7.81ポイント上回った。
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る政治資金規正法違反事件後、初の与野党対決型の大型地方選。推薦候補が9万票を超す大差で敗北したことで、内閣支持率の低下に苦しむ鳩山政権に痛手となるほか、小沢氏の求心力低下につながりかねない。参院選への悪影響を考慮する党内からは沈静化した進退論が再浮上する可能性もある。
支援候補の勝利を踏まえ、自民党は2010年度予算案の採決の条件に小沢氏の国会招致などを掲げて徹底抗戦する構えだ。大島理森幹事長は記者団に「民主党の不正なカネ、違法な処理に国民は怒っている。知事選の選択の一票に怒りの声が示されていた」と強調した。
★長崎県知事選挙結果
当 316603 中村法道 59 男 無新 前長崎県副知事
222555 橋本剛 40 男 無新(民主推薦)前農林水産省改革推進室長
98200 大仁田厚 52 男 無新 元参院議員、タレント
30902 押渕礼子 71 女 無新 前長崎県議会議員、医師
21291 深町孝郎 67 男 無所属(共産推薦) 新 「民主県政をつくる会」事務局長
6634 山田正彦 44 男 無新 会社役員
2889 松下満幸 62 男 無新 会社経営
長崎県知事選挙は、4年前の前回選挙で、自民・公明・社民の推薦を受けてライバル候補2人をダブルスコア以上の大差で退けた金子原二郎氏が出馬を見送ったため、前長崎県副知事で59歳の中村法道氏に、前農林水産省改革推進室長で民主が推薦する40歳の橋本剛氏、「民主県政をつくる会」事務局長で共産党が推薦する深町孝郎氏、元参院議員でタレントのあの大仁田厚氏、前長崎県議会議員で医師の押渕礼子氏、会社役員で44歳と若い山田正彦氏、会社経営の松下満幸氏 の7新人が立候補する大混戦となりましたが、
「行動力と若さと情熱で長崎県を変えていく」と訴えた自民・公明が推薦する中村法道氏が自民の底力に加えて民主党政権への不満票も取り込んで316603票を獲得し、見事初当選。
一方、「こんな長崎にだれがした。日本の地方のイメージを塗り替えたい」と訴えた民主、社民、国民新党が推薦する40歳の橋本剛氏は222555票に留まり、9万40000以上の予想外の大差で敗れる形になりました。
「県を元気にしたい。一生懸命頑張るので力を貸してください」と訴えた大仁田厚氏は98200票。
「新幹線など無駄な公共事業でなく、医療、福祉、介護などに予算をつぎ込み、『幼老共生』を基本理念に明るい県政を目指す」と訴えた押渕礼子氏は30902票。
「県民の暮らしや福祉、医療を支える新しい県政の実現を」と訴えた共産が推薦する深町孝郎氏は21291票。
44歳の山田正彦氏は6634票、会社経営の松下満幸氏は2889票に留まりました。
まあ、7人も出馬していたと言っても、共産が推薦する深町氏とドクターの押淵氏は政策が割と近く、なぜ候補を一本化しないのかイマイチ不明瞭。大阪と異なり有名人が多数票を獲得できる地盤でもなく、山田氏や松下氏に至っては、県知事になって具体的に何をやりたいのかよく伝わってこないなど、実質的には民主と自民の政治と金を巡る争いを巡った、橋本氏と中村氏の一騎打ちになるだろうな…とは思っていたのですが、県民は自民系で実務経験のある中村法道氏を選択。
長崎県は元々民主党人気の高い地域で、昨年夏の参議院選挙では福田衣里子氏が自民党の久間章生・元防衛相を1万4000票差で破(得票率差は約6%)るなど4議席を独占、2年前の参議院選でも得票率3%の僅差ながら民主が議席を獲得する民主優勢の地域だけに、知事選においても、昨年11月に民主党が橋本氏の擁立を決めた時点では楽勝ムードさえ漂っていたのですが、やはり鳩山首相の脱税疑惑や小沢氏を巡る献金問題など、政治とカネに対する疑惑と不満が国民の側にも広がっていたのでしょうか…。
民主優位の長崎県での敗北は、夏の参議院選挙にむけて一挙に勢力拡大を図りたい与党の民主党にとっては非常に痛手ですし、今後の政権運営の舵取りを巡っても、少なからず影響を及ぼすことになりそうですね…。