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(14日の選挙)長浜市長に藤井氏 現職破り、初当選

2010-02-20 09:58:40 | Weblog
(14日の選挙)長浜市長に藤井氏 現職破り、初当選 2010年2月15日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100214000114&genre=A2&area=S00
 任期満了に伴う長浜市長選は14日投票、即日開票され、新人で元衆院議員の藤井勇治氏(59)=無所属=が3万3703票を獲得、通算4期目を目指した現職の川島信也氏(73)=同=に1万1628票の大差をつけて、初当選を果たした。
 旧東浅井、伊香6町の編入合併で県内最大の市域となって初の選挙になった。藤井氏は立候補表明で出遅れたものの、若さと衆院議員などで培った経験をアピールし、新市庁舎建設計画の見直しや一体感のあるまちづくりに取り組むことを訴え支持獲得に成功した。
 川島氏は、3期12年の実績や編入合併を成し遂げた成果を前面に出したが、及ばなかった。
 当日の有権者数は9万7047人。旧6町が加わった投票率は旧長浜市時代の前回を2・67ポイント下回る58・4%だった。
★滋賀県長浜市 市長選挙結果
当 33703 藤井勇治 59 男 無新 会社役員
  22075 川島信也 73 男 無現 長浜市長



 現職が敗れる波乱と言えば、滋賀県の長浜市でも現職市長が敗れる波乱がありました。
 滋賀県長浜市は、2006年2月に旧長浜市と浅井町・びわ町が合併、続いて2010年1月に虎姫町・湖北町・高月町・木之本町・余呉町・西浅井町の6町を編入したことで、湖北地方の大部分を占めることになった人口12.3万人程の市で、4年前の2006年3月の選挙で3人の争いを制した川島信也氏に対して、会社役員の藤井勇治氏が挑みましたが、
 『これまで国政の場で、ふるさとのために全力で働いてきた。市政に転じても「ふるさとをよくする」という志は同じ。長浜市のトップリーダーとして国政での経験と知恵、人脈をフルに生かし、全身全霊で取り組む決意だ。市民に情報公開し、各地域の個性や特性をいかしながら一体感のある公平なまちづくりを進めなければならない。財政問題の舵取りも重要だ。借金を子や孫に回すわけにはいかない。税金の無駄遣いがないか徹底的に検証する。豊かな歴史や文化をいかした観光業の振興、企業の誘致などにも取り組む。新しい市庁舎については、旧6町と旧長浜市のみなさんともう一度、意見を出しあいたい。市民と草の根のスクラムを組んで、誇りの持てる長浜市をつくりたい』と税金の無駄を徹底検証すると訴え33703票を獲得した藤井勇治氏が、
 『私が合併にかかわらせてもらって10年になる。曲折を経て新しい長浜市になることができた。何としても、この合併を市民が「合併してよかった」というものにしなければいけない。法律的、形式的には湖北6町の編入合併だが、その内容はそれぞれ独立した地方政府が一緒になるわけで、実質的、精神的には対等合併だと思っている。 新しい市庁舎は、敷地が広い旧長浜病院跡に建てなければいけないと考える。新市の庁舎は1万8千平方メートルの床面積が必要と試算しているが、病院跡にあり、旧病舎を庁舎の一部として使っている東別館はそのまま使え、3分の1の6千平方メートルを確保できる。高度成長の時代ではない。いかにして安い庁舎を建てるかが私たちの責任だ』と訴え22075票を獲得した現職の川島信也氏 に1万票以上の差をつけて、新人が現職を破る しかも予想外の大差での勝利となりました。
 新市長に就任する藤井氏の手腕に注目ですね。

(14日の選挙)滑川市長に新人上田氏 現職・中屋氏を破る

2010-02-20 09:51:35 | Weblog
(14日の選挙)滑川市長に新人上田氏 現職・中屋氏を破る 2010年2月15日 北陸中日
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2010021502000151.html
 富山県滑川市長選は十四日投開票され、無所属新人で元市議長の上田昌孝氏(66)が、同現職の中屋一博氏(62)=民主、自民、国民新推薦=を破り、初当選を果たした。投票率は65・85%で、前々回(73・24%)を7・39ポイント下回り、過去最低だった。
 上田氏は、財政改革を柱に、子ども第一主義の市政を強調し、将来にツケを残さない政治への転換を訴えた。草の根的に地道に支持拡大を図り、広く批判票や浮動票も取り込み、新風を求める市民の期待に後押しされた。
 中屋氏は、全地区の後援会や市議会会派一心クラブの支援で、全市的に支持拡大を図ったが、転換への流れを止められず、涙をのんだ。

現職を2千票差で破る  2010年02月16日 朝日
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001002160003
 14日に投開票された滑川市長選は、無所属の新顔で前市議の上田昌孝氏(66)が3選を目指した中屋一博氏(62)=民主・自民・国民新推薦、連合富山支持=を約2千票差で破り、初当選を果たした。一夜明けた15日に市役所で当選証書を受け取った上田氏は、「市民のため、市の将来のため最善を尽くす」と決意を語った。
 滑川市柳原の上田氏の事務所では、14日午後10時ごろに当選確実の報が知らされると、集まった支持者から大きな歓声がわき起こった。拍手の中、上田氏は両手を突き上げて喜びを表現しながら登場し、「事務所を開いたときはどれだけ人が集まるのか心配だった。みなさんひとり一人が支えてくれた」とあいさつ。「市民が主役のまちづくりに力を注ぎたい」と興奮した表情でマイクを握った。
 上田氏は昨年10月ごろから市内を歩き、市民の声を聞くなど草の根の運動を展開。市の財政危機を訴え、財政の健全化や子ども課の創設、市長の給与削減や退職金廃止などを公約に掲げた。地元の柳原地区を固め、他の地域でも現市政への批判票を集めた。
 中屋氏は福祉分野など2期8年の実績を強調。推薦する自民党の県議や市議らが中核となり、同党の宮腰光寛・衆院議員や民主党の村井宗明・衆院議員も応援に駆けつけた。組織力では上回ったが、支持を広げられなかった。
 組織力で勝った現職の敗因は、これまでの市政への批判票のみでは説明できない。景気回復の道筋が見えず、有権者の多くが雇用や福祉に対する不安を抱くなか、有効な手を打てない政党政治に不満を募らせていることが背景にあると考えられる。
 多くの市民が明るい見通しが持てない状況は滑川市も同じだ。与野党の国会議員が応援に入り、実績を強調する従前通りの選挙戦を展開した中屋氏より、市民派を掲げ、「子にツケを残さない」と訴えた上田氏の方が、有権者には新鮮に映ったのだろう。
 民間の雇用が回復せず、政治家や公務員の待遇に厳しい目が向けられつつある。上田氏が市長の退職金(1期4年で1842万円)の全廃と、給与(月額92万1千円)の3割削減を公約に入れたことも共感を呼んだのではないか。
 だが、新市長の前途は多難だ。上田氏はかつて自民党滑川支部長も務めた保守系。財政改革を訴える一方、スポーツ・健康の森公園の整備など建設事業も掲げる。現市長派の市議が多数を占める議会と建設的な議論をし、どれだけ財源を捻出して公約を実現できるか。難しいかじ取りを迫られる。
★富山県滑川市 市長選挙結果
当 9884 上田昌孝 66 男 無新 農業
  7918 中屋一博 62 男 無現 滑川市長




 富山県滑川市は、県中心に位置する富山市の東にある人口3.3万人程の ホタルイカが多く水揚げされる街としても知られている市で、市長選は2002年2月の市長選で当時の現職沢田寿朗氏を破った後、4年前は無投票当選することで2期8年市長を務めた現職の中屋一博氏に対して、農業経営の上田昌孝氏が挑んだのですが、
 『現在の市の財政は危機的な状況だ。将来につけを残さない、子どもを大事にする財政改革に取り組みたい。入札制度の改革などを進め、住民の思いをくんだまちづくりに努めなければならない。 子どもの食育や、医療の充実などにも力を入れる。アウトドアスポーツの拠点となる「スポーツ・健康の森公園」を建設し、子どもからお年寄りまで健康に暮らせるまちを目指す。それが人口の増加や市の活性化につながる』と訴えた上田昌孝氏が9984票を獲得し、
 『2期8年間、福祉の充実や行財政改革に努めてきた。市の財政はおおむね健全だ。今後は、高齢化や環境に今まで以上に配慮した行政が求められる。医療を充実させ、子どもを産み、育てやすいまちを作らなければならない。』と訴えるとともに、『北陸新幹線の富山への開通を、地元の振興に結びつける施策も必要だ。中心市街地の活性化や都市基盤の整備も推進しなければならない。10年先を見据えたまちづくりを私に担わせていただきたい。』と訴え現職で民主・自民・国民新党が支持する現職の中屋一博氏(7918票)を1966票上回り、現職有利の下馬評を覆して、見事初当選を決めました。
 新市長に就任する中屋氏は最初の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。