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鉄道ファンの線路侵入 鉄道雑誌も「犯罪」と警告

2010-02-22 06:13:49 | Weblog
鉄道ファンの線路侵入 鉄道雑誌も「犯罪」と警告 2010年2月20日 J-CAST
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_railway__20100220_6/story/20100220jcast2010260578/
鉄道ファンが路線内に侵入した騒ぎが波紋を呼んでいる。ネット上では鉄道ファンの行動をマナー違反として批判する書き込みが目立つ。さらに、ファンが読者の大多数を占める鉄道雑誌も「迷惑行為であり犯罪だ」と批判、撮影する際に守るべきマナーやルールを誌面で取り上げることにしている。
騒ぎは2010年2月14日の午前10時半頃、大阪府柏原市のJR関西線、河内堅上駅付近であった。上下線の線路脇に数人が脚立を立て、カメラを構えたからだ。運転の一時見合わせもあり、警察も出動する事態にもなった。退去を命じられて騒ぎはおさまったが結局、関西本線は上下線19本が運休し、合計26本が遅れ、およそ1万3000人に影響があった。

「一般の乗客に迷惑を掛けて、何様のつもり」
 鉄道ファンが集まったのは理由がある。現場には臨時貸し切り列車「あすか」が走行したためだ。JR西日本によると、「あすか」は年数回しか走行しないといい、いわば「幻」の列車とも言える。運行情報は一般時刻表にさえのっていないが、専門誌などを通じて知ったファンが駆けつけたようだ。一目見ようと、周辺には約50人が集まった。
 鉄道ファンの楽しみは写真や動画を撮影することだ。駅のホームに列車目当てに人が集まるのは最近こそ珍しくないが、路線に降り立つような例は「ほとんど聞かない」(JR西日本)。今回は警察も出動したが口頭注意でとどめ、被害届も提出していない。
 鉄道ファンのマナー違反はネット上でも「乗客には迷惑」「鉄道敷地内に許可無しで入ったらいかんだろ」「多少のおイタは大目に見るが、運行の邪魔はすんなよ」などと問題視された。一方、SNS「mixi」の書き込みに鉄道ファンたちは「普通のオタは趣味をやる際に当たり前のことを絶対に守ります」といい、「一鉄道ファンとしては、こんなのと一緒にされたくない」と反発している。「一般の乗客に迷惑を掛けて、何様のつもりなんでしょうね」と憤りを語る人もいる。

マナーやルールを誌面で取り上げる
 そんな中で、鉄道雑誌「鉄道ファン」(交友社)は2010年2月17日、「編集部から読者のみなさまへお願いとお知らせ」と題する一文をホームページ上に掲載した。それによると、編集部は上記の騒ぎに対して、ショックを受け、危機感を深めたと書いている。「線路内に立ち入ったり、他人の家屋や敷地に無断で立ち入っての撮影などは犯罪行為です」
 同誌では読者からの写真投稿コーナーを設けており、ネット上と本誌で公開している。危険な行為や周囲に迷惑をかけて撮影されたと思われる写真は掲載しないと改めて記した。また、誌上では、鉄道写真を撮影する際に守るべきマナーやルールを取り上げる方針だと伝えている。その上で、「鉄道ファン」編集部はJ-CASTニュースに対して、今回のメッセージの意図について、こう話す。
 「迷惑行為であり犯罪という認識を改めて示しました。ここ1~2年くらい、マナーやルール違反の悪化を心配していた矢先でもありました。もっとも、ほとんどのファンは理解していることなのに、ごく一部の人が危険行為をしているのが現状でしょう。そのせいで今後、撮影が禁止になってしまったら残念です。また万が一、ファン向けイベントがなくなってしまったら、寂しく思います。これを機に、ルールやマナーを再認識して欲しい」

 
お座敷列車目当て?「撮り鉄」また快速止める 2010年2月21日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100220-OYT1T00971.htm
 20日午後5時頃、滋賀県草津市のJR東海道線草津―南草津駅間で、フェンス(高さ1・8メートル)内の線路脇に三脚を立てた不審な男がいるのを、通りかかった網干発米原行き快速電車に乗っていたJR西日本の社員が気づき、運転士に知らせた。
 電車は約100メートル通り過ぎて停止したが、男はすぐに立ち去ったという。
 同社によると、お座敷列車「あすか」を連結した回送の団体臨時列車が通過する予定だったといい、列車の写真撮影を趣味とする「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンが線路敷地内に入ったとみられる。
 安全確認のため、快速電車が約6分間、現場で停止し、特急など上下6本が6~11分遅れ、約3500人に影響が出た。
 あすかはこの日、「草津線全線開通120年」を記念したイベントで、草津―柘植(つげ)(三重県)間を往復。草津駅で乗客を降ろし、京都方面に回送されることになっていた。あすかは運行回数が少ないため、鉄道ファンの人気が高い。14日にも大阪府柏原市のJR関西線で、ファンが線路敷地内に立ち入り、快速電車と普通電車の2本が相次いで停車するなど、トラブルがあったばかりだった。




 う~ん。私も地方のお祭りで屋台や曳山(山鉾)を見に行く時は、映す角度には結構拘る方ですし、時には行列の前から撮らせてもらうこともありますが、当然曳き手の邪魔にならないように一定以上の距離を置くように常に目配りしています(それがイベントを楽しむ側の最低限の礼儀ではないでしょうか…)し、まして三脚などで固定するならば、通行の邪魔にならない場所で行うのが常識以前の話。
 列車を止めるなんて問答無用もいいところですし、オタク分野の方向性は異なるとはいえ、私もこの一部のマナーの悪い撮り鉄の態度には腹が立ちますね…。
 いっそ、駅員が注意を促しても、逆切れして運行の邪魔をするような輩は公務執行妨害に準じて拘束の上(実害がなくても)高額の罰金を徴収するようにしたらどうか…とも思うのですが、これだけ価値観の多様化が求められる時代の中、中には自分中心にしか物事を考えることができないマナーの悪い輩への強硬対策についても、考えざるをえない悲しい時代になってしまったのかもしれません。

長妻氏は安全派、原口氏は積極派…年金運用で対立

2010-02-22 06:08:50 | Weblog
長妻氏は安全派、原口氏は積極派…年金運用で対立 2010年2月21日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100221-OYT1T00335.htm
 公的年金の124兆円の積立金の運用を巡り、安全運用を唱える長妻厚生労働相と積極運用を求める原口総務相が対立している。
 積立金は保険料収入のうち給付に充てられなかった部分。厚労省所管の独立行政法人が2006年度から管理・運用を担当。08年度9・3兆円の損失を出し、厚労相は昨年11月、「あり方検討会」を設け、総務相も交え運用の見直しを協議している。
 現在の運用は国内債券67%、国内株式11%、外国株式9%、外国債券8%――と続く。厚労相は「米国は積立金を株で運用していない」と、リスクの少ない国内債券中心の運用を主張。総務相は「アジアなどの新興国や成長分野への投資も考えるべきだ」との立場だ。総務相は20日、長崎市内での街頭演説で「運用を抜本的に変える案を出したい」と述べ、3月中に独自案を示す考えを表明した。



 ん…。年金積立金は国民からの預かり物ですし、運用は慎重に期するにこしたことはないと思うんですけどね…。
 まあ、現在資産全体の9%を投資している外国株式の投資先を、より多くの国に分散することそのものは妥当な選択肢だと思いますし、他の投資先の運用益でカバーできる程度の少額をリスクの高い国の株式や成長分野で運用することも運用成績を上げる方法の1つだとは思いますが、一番大きな問題は、『新興株投資を始めるタイミングとして、今が本当に適切な時期なのかどうか』ということ…。
 どんな優良な株式でも、割高な時に購入すれば必要な時に売却益を確保することは困難になりますし、高値つかみをすれば十数年塩漬けになる可能性もあり、最悪売却損が出ることを確保の上で資金繰りの必要性から売却せざるを得ない可能性もあるわけで…。
 リーマンショック以降の株式の上昇率は日本よりもアジアの新興諸国の方が数倍高く、それだけにバブルが発生している可能性も十分考慮しなければなりませんし、それだけにいつ投資するかは運用成績を左右する大きな要素になることは決して忘れてはならないことかと思います。
 年金積立金は大富豪がインフレリスクに備えて金の延べ棒を買うのと異なり、そう遠くない日に取り崩すことが確実な資産だけに、運用の失敗は絶対に許されませんし、もしその資産の一部を積極運用に回すのならば、全体の運用成績に大きな影響が出ない水準に留め、かつ投資のタイミングを十分考慮の上で、間違っても規制緩和が認められた直後に多額の金額を一度に投資するような、お役所仕事な素人投機だけは絶対にしないで欲しいと真剣に願います。

「無償化対象、朝鮮学校は除外を」拉致担当相、文科相に

2010-02-22 06:05:25 | Weblog
「無償化対象、朝鮮学校は除外を」拉致担当相、文科相に 2010年2月21日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY201002200381.html
 4月に実施予定の「高校無償化」をめぐり、中井洽・拉致問題担当相が、在日朝鮮人の生徒らが通う各地の朝鮮学校を対象から除外するよう、川端達夫文部科学相に要請していたことが政府関係者の話で分かった。拉致問題が思うように進まない状況を踏まえてのこととみられる。
 高校無償化制度では、公立で授業料をとらないようにする一方、私立高校や外国人学校を含む各種学校の生徒にも公立の授業料相当額として年約12万円を支給する方向で予算が組まれている。学校の種類で支援の有無を区別すべきでないという考えからだが、今回の「閣内異論」も踏まえ、文科省は軌道修正も検討している。
 中井氏はこれまでも、サッカーの東アジア女子選手権への北朝鮮参加に反対し、参加が見送られた経緯がある。政府関係者によると、中井氏は17日に参院議員会館で開かれた拉致問題関係政策会議でも、高校無償化について「朝鮮学校を対象としないよう求めている」などと発言したという。
 文科省内には、今後、中井氏のような意見が高まった場合、「外交ルートなどを通じ、授業内容が日本の高校と同等だと確認できること」などを支給条件とすることで朝鮮学校を除外することもあり得るという考えが浮上している。




 ん…。北朝鮮という国への経済的制裁の方向性は間違っていないと思いますが、日本の朝鮮学校に通う在日朝鮮人というのは、元々は彼らの祖先を戦時中の日本が強制的にあるいは騙して連行し、その方の子孫がそのまま住み着いたというだけのことで、別に彼らが悪いわけではありませんし、国の経済力を維持し続けようと思えば、人種に関わらず優秀な方はどんどん抜擢していく社会的仕組みを構築できなければ、日本という国の国力がどんどん落ちていくだけのこと。氏は、何か根本的に勘違いしていると思うんですけどね…。
 何事にも保守的な意見を好む方が一定層あり、こういった主張も保守層からの圧力があった(あるいは中井氏本人が保守バリバリ)のだと思いますが、この問題は感情論で処理するのではなく、日本という国にとってどうするのがよりベターな選択肢になるのかを最優先に議論すべきではないかと思います。

町田市長選:民主に逆風くっきり 東京

2010-02-22 05:55:19 | Weblog
町田市長選:民主に逆風くっきり 東京 2010年2月22日 毎日
http://mainichi.jp/select/today/news/20100222k0000m010119000c.html
 自民、公明両党が支援する現職の石阪丈一氏(62)と民主党などが推薦する新人の秋山哲男氏(61)による事実上の一騎打ちとなった東京都町田市長選は、長崎県知事選同様、民主系候補が敗れた。「『政治とカネ』でいい条件はなかった」と語っていた民主党都連幹部の懸念は現実となった。
 大勢判明後、「政治とカネ」の問題が選挙戦に与えた影響について質問された秋山氏は「意識はしていない」と答えたが、石阪氏は「少なからず影響はあったと思う」と述べた。
 民主党は政権交代後、葛飾区長選では推薦候補が敗れたものの武蔵野、東久留米市長選では推薦候補が連勝。しかし、今回は劣勢が伝えられ、応援態勢を強化した。17日に小沢一郎幹事長が選挙事務所を一般市長選では「異例」の激励に訪れた。20日は菅直人副総理兼財務相が街頭演説したほか、最後の4日間は計21人の女性国会議員が応援に訪れた。
 それでも風向きは変わらず、民主党都連幹部は「『政治とカネ』でいい条件はなかった。ついてないとしか言いようがない」とこぼした。自民党都連幹部は「小沢さんはなぜ応援に来たのか。逆効果」とほくそえんだ。
 石阪氏は前回受けた自公の推薦を「政党色を出したくない」(陣営幹部)と申請しなかったが、自民党の石原伸晃組織運動本部長や河野太郎国際局長らが駆けつけ、実質的に推薦同様の態勢だった。
 石阪氏の陣営幹部は「民主の『政治とカネ』の問題がなければ、もっと厳しい選挙になった」と振り返った。

★東京都町田市 市長選挙結果
当 80299 石阪丈一 62 男 無現 市長
  48435 秋山哲男 61 男 無所属(民主、社民、国民新推薦) 新 大学非常勤講師
  16458 宮本聖士 43 男 無新 政治団体役員
  13715 古橋良恭 48 男 共新 政党役員
  5540 仲政江 58 女 無新 個人タクシー事業者



 鳩山首相と小沢氏への政治とカネを巡る疑惑と言えば、東京都町田市も直撃したようで、こちらも予想外の大差になりましたね…。
 東京都町田市は、東京都の多摩南部に位置する人口41.9万人の市で、市長選は1990年3月~2006年3月の4期16年市長を務めた寺田和雄氏の後を継いで2006年3月から1期4年現職を務めた自民・公明が推薦する石阪丈一氏に対して、大学非常勤講師で民主・社民・国民新党が推薦する秋山哲男氏、共産が推薦する48歳の古橋良恭氏、政治団体役員で43歳の宮本聖士氏、個人タクシー事業者の仲政江氏が挑みましたが、
 「市政改革で生まれた人材・財源を、福祉の向上と都市づくりに投入してきた。スポーツや観光で地域を元気にしたい」と訴えた自民・公明が推薦する石阪丈一氏が80299票を獲得したのに対して、
 「市中心部は身の丈に合った商店街に造り変え、高齢者・障害者対策、保育園・学童保育整備、医療問題を組み合わせた施策を行う」と訴え民主・社民・国民新党が推薦に回った秋山哲男氏は48435票と現職の6割強の票しか獲得できずに惨敗。
 「市役所新庁舎の建設を中止し、市民税の10%減税、小学校の給食費無料化、中学3年生までと75歳以上の医療費を無料化したい」と訴えた宮本聖士氏は16458票、
 「新庁舎建設をやめ、75歳以上の医療費、特養ホーム入所待ち数、保育所の待機児、中学3年生までの医療費をゼロにする『四つのゼロ』を実現する」と訴え共産党が推薦した古橋良恭氏は13715票、
 「学校屋上など、公の場所に緑を増やしたい。ごみは燃やすより資源化したい。政党に頼らず、知恵と力を出し合い、庶民の政治をつくりたい」と訴えた仲政江氏は5540票に留まりました。
 こちらの選挙区も、宮本氏と古橋氏の公約にはそれ程大きな違いがなく単に候補を乱立させ現職批判票を分散させる形となり、もともと現職有利なところを更に有利にさせたかな…と思いますが、再選を決めた石阪氏は次の4年間でどのような市政運営を行ってくれるのでしょうか…。

長崎知事選、民主系が敗北 自公支援の中村氏9万票差で当選

2010-02-22 05:48:09 | Weblog
長崎知事選、民主系が敗北 自公支援の中村氏9万票差で当選 2010年2月22日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100221NT001000121022010.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100221-OYT1T00758.htm
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0221/SEB201002210020.html
 任期満了に伴う長崎県知事選は21日投票、即日開票され、無所属新人で、自民、公明両党が支援した前長崎県副知事の中村法道氏(59)が無所属新人で元農林水産省改革推進室長の橋本剛氏(40)=民主、社民、国民新推薦=ら6氏を破り、初当選した。投票率は60.08%で、前回を7.81ポイント上回った。
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡る政治資金規正法違反事件後、初の与野党対決型の大型地方選。推薦候補が9万票を超す大差で敗北したことで、内閣支持率の低下に苦しむ鳩山政権に痛手となるほか、小沢氏の求心力低下につながりかねない。参院選への悪影響を考慮する党内からは沈静化した進退論が再浮上する可能性もある。
 支援候補の勝利を踏まえ、自民党は2010年度予算案の採決の条件に小沢氏の国会招致などを掲げて徹底抗戦する構えだ。大島理森幹事長は記者団に「民主党の不正なカネ、違法な処理に国民は怒っている。知事選の選択の一票に怒りの声が示されていた」と強調した。

★長崎県知事選挙結果
当 316603 中村法道 59 男 無新 前長崎県副知事
  222555 橋本剛 40 男 無新(民主推薦)前農林水産省改革推進室長
  98200 大仁田厚 52 男 無新 元参院議員、タレント
  30902 押渕礼子 71 女 無新 前長崎県議会議員、医師
  21291 深町孝郎 67 男 無所属(共産推薦) 新 「民主県政をつくる会」事務局長
  6634 山田正彦 44 男 無新 会社役員
  2889 松下満幸 62 男 無新 会社経営



 長崎県知事選挙は、4年前の前回選挙で、自民・公明・社民の推薦を受けてライバル候補2人をダブルスコア以上の大差で退けた金子原二郎氏が出馬を見送ったため、前長崎県副知事で59歳の中村法道氏に、前農林水産省改革推進室長で民主が推薦する40歳の橋本剛氏、「民主県政をつくる会」事務局長で共産党が推薦する深町孝郎氏、元参院議員でタレントのあの大仁田厚氏、前長崎県議会議員で医師の押渕礼子氏、会社役員で44歳と若い山田正彦氏、会社経営の松下満幸氏 の7新人が立候補する大混戦となりましたが、
 「行動力と若さと情熱で長崎県を変えていく」と訴えた自民・公明が推薦する中村法道氏が自民の底力に加えて民主党政権への不満票も取り込んで316603票を獲得し、見事初当選。
 一方、「こんな長崎にだれがした。日本の地方のイメージを塗り替えたい」と訴えた民主、社民、国民新党が推薦する40歳の橋本剛氏は222555票に留まり、9万40000以上の予想外の大差で敗れる形になりました。
  「県を元気にしたい。一生懸命頑張るので力を貸してください」と訴えた大仁田厚氏は98200票。
 「新幹線など無駄な公共事業でなく、医療、福祉、介護などに予算をつぎ込み、『幼老共生』を基本理念に明るい県政を目指す」と訴えた押渕礼子氏は30902票。
 「県民の暮らしや福祉、医療を支える新しい県政の実現を」と訴えた共産が推薦する深町孝郎氏は21291票。
 44歳の山田正彦氏は6634票、会社経営の松下満幸氏は2889票に留まりました。

 まあ、7人も出馬していたと言っても、共産が推薦する深町氏とドクターの押淵氏は政策が割と近く、なぜ候補を一本化しないのかイマイチ不明瞭。大阪と異なり有名人が多数票を獲得できる地盤でもなく、山田氏や松下氏に至っては、県知事になって具体的に何をやりたいのかよく伝わってこないなど、実質的には民主と自民の政治と金を巡る争いを巡った、橋本氏と中村氏の一騎打ちになるだろうな…とは思っていたのですが、県民は自民系で実務経験のある中村法道氏を選択。
 長崎県は元々民主党人気の高い地域で、昨年夏の参議院選挙では福田衣里子氏が自民党の久間章生・元防衛相を1万4000票差で破(得票率差は約6%)るなど4議席を独占、2年前の参議院選でも得票率3%の僅差ながら民主が議席を獲得する民主優勢の地域だけに、知事選においても、昨年11月に民主党が橋本氏の擁立を決めた時点では楽勝ムードさえ漂っていたのですが、やはり鳩山首相の脱税疑惑や小沢氏を巡る献金問題など、政治とカネに対する疑惑と不満が国民の側にも広がっていたのでしょうか…。
 民主優位の長崎県での敗北は、夏の参議院選挙にむけて一挙に勢力拡大を図りたい与党の民主党にとっては非常に痛手ですし、今後の政権運営の舵取りを巡っても、少なからず影響を及ぼすことになりそうですね…。