鉄道ファンの線路侵入 鉄道雑誌も「犯罪」と警告 2010年2月20日 J-CAST
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_railway__20100220_6/story/20100220jcast2010260578/
鉄道ファンが路線内に侵入した騒ぎが波紋を呼んでいる。ネット上では鉄道ファンの行動をマナー違反として批判する書き込みが目立つ。さらに、ファンが読者の大多数を占める鉄道雑誌も「迷惑行為であり犯罪だ」と批判、撮影する際に守るべきマナーやルールを誌面で取り上げることにしている。
騒ぎは2010年2月14日の午前10時半頃、大阪府柏原市のJR関西線、河内堅上駅付近であった。上下線の線路脇に数人が脚立を立て、カメラを構えたからだ。運転の一時見合わせもあり、警察も出動する事態にもなった。退去を命じられて騒ぎはおさまったが結局、関西本線は上下線19本が運休し、合計26本が遅れ、およそ1万3000人に影響があった。
「一般の乗客に迷惑を掛けて、何様のつもり」
鉄道ファンが集まったのは理由がある。現場には臨時貸し切り列車「あすか」が走行したためだ。JR西日本によると、「あすか」は年数回しか走行しないといい、いわば「幻」の列車とも言える。運行情報は一般時刻表にさえのっていないが、専門誌などを通じて知ったファンが駆けつけたようだ。一目見ようと、周辺には約50人が集まった。
鉄道ファンの楽しみは写真や動画を撮影することだ。駅のホームに列車目当てに人が集まるのは最近こそ珍しくないが、路線に降り立つような例は「ほとんど聞かない」(JR西日本)。今回は警察も出動したが口頭注意でとどめ、被害届も提出していない。
鉄道ファンのマナー違反はネット上でも「乗客には迷惑」「鉄道敷地内に許可無しで入ったらいかんだろ」「多少のおイタは大目に見るが、運行の邪魔はすんなよ」などと問題視された。一方、SNS「mixi」の書き込みに鉄道ファンたちは「普通のオタは趣味をやる際に当たり前のことを絶対に守ります」といい、「一鉄道ファンとしては、こんなのと一緒にされたくない」と反発している。「一般の乗客に迷惑を掛けて、何様のつもりなんでしょうね」と憤りを語る人もいる。
マナーやルールを誌面で取り上げる
そんな中で、鉄道雑誌「鉄道ファン」(交友社)は2010年2月17日、「編集部から読者のみなさまへお願いとお知らせ」と題する一文をホームページ上に掲載した。それによると、編集部は上記の騒ぎに対して、ショックを受け、危機感を深めたと書いている。「線路内に立ち入ったり、他人の家屋や敷地に無断で立ち入っての撮影などは犯罪行為です」
同誌では読者からの写真投稿コーナーを設けており、ネット上と本誌で公開している。危険な行為や周囲に迷惑をかけて撮影されたと思われる写真は掲載しないと改めて記した。また、誌上では、鉄道写真を撮影する際に守るべきマナーやルールを取り上げる方針だと伝えている。その上で、「鉄道ファン」編集部はJ-CASTニュースに対して、今回のメッセージの意図について、こう話す。
「迷惑行為であり犯罪という認識を改めて示しました。ここ1~2年くらい、マナーやルール違反の悪化を心配していた矢先でもありました。もっとも、ほとんどのファンは理解していることなのに、ごく一部の人が危険行為をしているのが現状でしょう。そのせいで今後、撮影が禁止になってしまったら残念です。また万が一、ファン向けイベントがなくなってしまったら、寂しく思います。これを機に、ルールやマナーを再認識して欲しい」
お座敷列車目当て?「撮り鉄」また快速止める 2010年2月21日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100220-OYT1T00971.htm
20日午後5時頃、滋賀県草津市のJR東海道線草津―南草津駅間で、フェンス(高さ1・8メートル)内の線路脇に三脚を立てた不審な男がいるのを、通りかかった網干発米原行き快速電車に乗っていたJR西日本の社員が気づき、運転士に知らせた。
電車は約100メートル通り過ぎて停止したが、男はすぐに立ち去ったという。
同社によると、お座敷列車「あすか」を連結した回送の団体臨時列車が通過する予定だったといい、列車の写真撮影を趣味とする「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンが線路敷地内に入ったとみられる。
安全確認のため、快速電車が約6分間、現場で停止し、特急など上下6本が6~11分遅れ、約3500人に影響が出た。
あすかはこの日、「草津線全線開通120年」を記念したイベントで、草津―柘植(つげ)(三重県)間を往復。草津駅で乗客を降ろし、京都方面に回送されることになっていた。あすかは運行回数が少ないため、鉄道ファンの人気が高い。14日にも大阪府柏原市のJR関西線で、ファンが線路敷地内に立ち入り、快速電車と普通電車の2本が相次いで停車するなど、トラブルがあったばかりだった。
う~ん。私も地方のお祭りで屋台や曳山(山鉾)を見に行く時は、映す角度には結構拘る方ですし、時には行列の前から撮らせてもらうこともありますが、当然曳き手の邪魔にならないように一定以上の距離を置くように常に目配りしています(それがイベントを楽しむ側の最低限の礼儀ではないでしょうか…)し、まして三脚などで固定するならば、通行の邪魔にならない場所で行うのが常識以前の話。
列車を止めるなんて問答無用もいいところですし、オタク分野の方向性は異なるとはいえ、私もこの一部のマナーの悪い撮り鉄の態度には腹が立ちますね…。
いっそ、駅員が注意を促しても、逆切れして運行の邪魔をするような輩は公務執行妨害に準じて拘束の上(実害がなくても)高額の罰金を徴収するようにしたらどうか…とも思うのですが、これだけ価値観の多様化が求められる時代の中、中には自分中心にしか物事を考えることができないマナーの悪い輩への強硬対策についても、考えざるをえない悲しい時代になってしまったのかもしれません。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_railway__20100220_6/story/20100220jcast2010260578/
鉄道ファンが路線内に侵入した騒ぎが波紋を呼んでいる。ネット上では鉄道ファンの行動をマナー違反として批判する書き込みが目立つ。さらに、ファンが読者の大多数を占める鉄道雑誌も「迷惑行為であり犯罪だ」と批判、撮影する際に守るべきマナーやルールを誌面で取り上げることにしている。
騒ぎは2010年2月14日の午前10時半頃、大阪府柏原市のJR関西線、河内堅上駅付近であった。上下線の線路脇に数人が脚立を立て、カメラを構えたからだ。運転の一時見合わせもあり、警察も出動する事態にもなった。退去を命じられて騒ぎはおさまったが結局、関西本線は上下線19本が運休し、合計26本が遅れ、およそ1万3000人に影響があった。
「一般の乗客に迷惑を掛けて、何様のつもり」
鉄道ファンが集まったのは理由がある。現場には臨時貸し切り列車「あすか」が走行したためだ。JR西日本によると、「あすか」は年数回しか走行しないといい、いわば「幻」の列車とも言える。運行情報は一般時刻表にさえのっていないが、専門誌などを通じて知ったファンが駆けつけたようだ。一目見ようと、周辺には約50人が集まった。
鉄道ファンの楽しみは写真や動画を撮影することだ。駅のホームに列車目当てに人が集まるのは最近こそ珍しくないが、路線に降り立つような例は「ほとんど聞かない」(JR西日本)。今回は警察も出動したが口頭注意でとどめ、被害届も提出していない。
鉄道ファンのマナー違反はネット上でも「乗客には迷惑」「鉄道敷地内に許可無しで入ったらいかんだろ」「多少のおイタは大目に見るが、運行の邪魔はすんなよ」などと問題視された。一方、SNS「mixi」の書き込みに鉄道ファンたちは「普通のオタは趣味をやる際に当たり前のことを絶対に守ります」といい、「一鉄道ファンとしては、こんなのと一緒にされたくない」と反発している。「一般の乗客に迷惑を掛けて、何様のつもりなんでしょうね」と憤りを語る人もいる。
マナーやルールを誌面で取り上げる
そんな中で、鉄道雑誌「鉄道ファン」(交友社)は2010年2月17日、「編集部から読者のみなさまへお願いとお知らせ」と題する一文をホームページ上に掲載した。それによると、編集部は上記の騒ぎに対して、ショックを受け、危機感を深めたと書いている。「線路内に立ち入ったり、他人の家屋や敷地に無断で立ち入っての撮影などは犯罪行為です」
同誌では読者からの写真投稿コーナーを設けており、ネット上と本誌で公開している。危険な行為や周囲に迷惑をかけて撮影されたと思われる写真は掲載しないと改めて記した。また、誌上では、鉄道写真を撮影する際に守るべきマナーやルールを取り上げる方針だと伝えている。その上で、「鉄道ファン」編集部はJ-CASTニュースに対して、今回のメッセージの意図について、こう話す。
「迷惑行為であり犯罪という認識を改めて示しました。ここ1~2年くらい、マナーやルール違反の悪化を心配していた矢先でもありました。もっとも、ほとんどのファンは理解していることなのに、ごく一部の人が危険行為をしているのが現状でしょう。そのせいで今後、撮影が禁止になってしまったら残念です。また万が一、ファン向けイベントがなくなってしまったら、寂しく思います。これを機に、ルールやマナーを再認識して欲しい」
お座敷列車目当て?「撮り鉄」また快速止める 2010年2月21日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100220-OYT1T00971.htm
20日午後5時頃、滋賀県草津市のJR東海道線草津―南草津駅間で、フェンス(高さ1・8メートル)内の線路脇に三脚を立てた不審な男がいるのを、通りかかった網干発米原行き快速電車に乗っていたJR西日本の社員が気づき、運転士に知らせた。
電車は約100メートル通り過ぎて停止したが、男はすぐに立ち去ったという。
同社によると、お座敷列車「あすか」を連結した回送の団体臨時列車が通過する予定だったといい、列車の写真撮影を趣味とする「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンが線路敷地内に入ったとみられる。
安全確認のため、快速電車が約6分間、現場で停止し、特急など上下6本が6~11分遅れ、約3500人に影響が出た。
あすかはこの日、「草津線全線開通120年」を記念したイベントで、草津―柘植(つげ)(三重県)間を往復。草津駅で乗客を降ろし、京都方面に回送されることになっていた。あすかは運行回数が少ないため、鉄道ファンの人気が高い。14日にも大阪府柏原市のJR関西線で、ファンが線路敷地内に立ち入り、快速電車と普通電車の2本が相次いで停車するなど、トラブルがあったばかりだった。
う~ん。私も地方のお祭りで屋台や曳山(山鉾)を見に行く時は、映す角度には結構拘る方ですし、時には行列の前から撮らせてもらうこともありますが、当然曳き手の邪魔にならないように一定以上の距離を置くように常に目配りしています(それがイベントを楽しむ側の最低限の礼儀ではないでしょうか…)し、まして三脚などで固定するならば、通行の邪魔にならない場所で行うのが常識以前の話。
列車を止めるなんて問答無用もいいところですし、オタク分野の方向性は異なるとはいえ、私もこの一部のマナーの悪い撮り鉄の態度には腹が立ちますね…。
いっそ、駅員が注意を促しても、逆切れして運行の邪魔をするような輩は公務執行妨害に準じて拘束の上(実害がなくても)高額の罰金を徴収するようにしたらどうか…とも思うのですが、これだけ価値観の多様化が求められる時代の中、中には自分中心にしか物事を考えることができないマナーの悪い輩への強硬対策についても、考えざるをえない悲しい時代になってしまったのかもしれません。