(写真は丸井前のスカウト3人。いつものセリフで、何もしていない。人を待っているだけと言い、一向に退かない。丸井に来る客をスカウトする実に迷惑な話だ。)
【環境浄化パトロール報告】 5/28
街の人出は少ない。
5月は値上げ攻勢、週末の雨、数日暑かったが時期としてはやや低温等々で、店舗の売り上げが軒並み大幅ダウン。
客引きたちも「あまり規制ばかりすると活気がなくなるよ!」と我々に訴えかける。
街はやや危ない部分があるから面白いと、新宿区産業振興フォーラムで、その時歴史は動いたの松平定知氏も言っていた。ただし暴言ですがと断ってのことだが。
これはよく分かる。
EM菌(有用微生物群)という土壌改良菌を開発した比嘉照夫氏が、開発過程で壁に当たっていた時がある。善玉菌ばかり集めて作ったものが有効に働かない。
上手くできないので集めた菌を全部庭に捨てた。ところがそこから元気の良い植物がどんどん生えてきた。
実は捨てた菌は悪玉菌も入っていた。そこで比嘉氏は気がついた。
善玉菌ばかり集めてもダメだ。悪玉菌と善玉菌を合わせると上手くいきそうと。
ただし、ボスとなる菌は善玉菌でなければ全部が悪くなる。つまり細菌も日和見で悪玉菌もボスが善玉菌ならば従うという法則を発見した。
善と悪が同居した方がより活性化する。しかし、重要なことは、善が優勢であると同時にボスは善でなければいけない。ボスが善玉菌ならば悪玉菌もそれに従うということである。
松平氏の話に共通するところがある。
(パトロール隊が来るぞ! と遠目に眺める客引きたち。ここは駅から近いのに夜の通行人はまばら)
2,30年前の池袋と今は、人の出も活気も雲泥の差がある。今日も人出が少なく寂しい。
だから客引きやスカウトをしないと店がダメになる。それを規制するともっとまちは衰退するとの理屈を客引きたちにいつも言われる。
しかし、お客は追いかけると逃げる。地元の人も来街者も客引きのいる場所を避けて通っていることに気がつかなければいけない。
(路上で炭熾し、パラソル、看板を大幅に出してパトロール隊に注意される。)
同じ労力を費やすなら、お客を街に、店に引き込める魅力を地道に育んでいく努力が必要だろう。
時代は刻々と変化している。だから無駄の多いというか、むしろ逆効果しかない客引き、スカウトはやめたほうがいい。
副都心線の開通を6月14日に控え、池袋もマスコミに取り上げられる機会が多くなっている。
だが、パトロール隊は違法なスカウトや客引きがいなくなるまで続けるしかない。
サミットのテロ対策の一環で地下道も回る。私服のスカウトが多かった地下道だが、この日は一人もいなかった。
但し、西口エスカレータ出口には、まだスカウトはいる。