横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

もうすぐ満開

2020-03-26 06:16:04 | 日記



瀬谷市民の森を抜ける車道。桜並木になっている。







満開には後一息と言ったところ。ここ数日気温が低かったためか。







林の中に入っていくと向こうの地面から不意に飛び出して木の上に止まった鳥がいた。







盛んに羽の手入れをしている。







そのうちにもう一羽が飛んできて近くの枝に止まった。シロハラだ。
ツガイかどうかは分らないが、やがて二羽で飛び去った。







上瀬谷に抜けて旧通信隊広場に行くと、花畑や桜を楽しむ人たちがいた。
ここは米軍から返還されてから立ち入り禁止だが、3月20日から4月5日まで開放されている。
昔はもっと賑わっていたと思うが、今年はコロナウイルスの影響もあるだろうか。







広場の横を走る海軍道路の桜並木。
下の方の枝がどんどん切られたため、背ばかり伸びて風情がなくなった。

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延胡索は根茎が薬

2020-03-25 05:58:50 | 日記



神奈川県自然環境保全センターの林。
ニリンソウの多い場所の一角にムラサキケマンみたいな花の群生があった。







ヤマエンゴサク(ケシ科)だ。ジロボウエンゴサクにも似ている。
花が細っそりしているし数も少ないのでムラサキケマンよりスマートな風情だ。







蓑毛に行くと今度はジロボウエンゴサク(ケシ科)が咲いていた。
花の形はヤマエンゴサクと同じだ。延胡索は中国の生薬に由来するという。






先のヤマエンゴサクと花の色が違うが、ヤマエンゴサクでも紅紫色のものがある。







ヤマエンゴサクは花の根元についている苞葉に切れ込みが入っている。







対してジロボウエンゴサクの苞葉は切れ込みのない卵形だということで区別が出来るようだ。


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蓑毛の桜

2020-03-24 06:13:36 | 日記



蓑毛のバス停から脇道に入って少し歩くと「桜ともみじのワクワク広場」というのがある。
その川沿いに河津桜が何本かあるが花はほとんど終わっていた。







さらに進むと玉縄桜の並木があった。脇には菜の花も見える。







玉縄桜も盛期をやや過ぎていたが、ここは陽光桜、ソメイヨシノ、八重桜と次々と咲いていくらしい。







菜の花にテングチョウが止まったので見ていると、何か黒っぽいのもいる。







初めて見たが、ウメスカシクロバという蛾らしい。
梅透かし黒羽の名前通り、幼虫は梅などバラ科の木を食草とする厄介な毛虫らしい。







ワクワク広場から車道に出る途中にある蓑毛運動公園という小さな公園には、
ちょうど満開の見事な桜が6本ほど咲いていた。春めき桜だ。







春めき桜は南足柄の農家などに咲いていた桜から作出され20年ほど前に品種登録された。
狩川の堤防、春木径には1.5kmにわたって春めき桜の並木道が出来ている。
10年前に春木径で春めき桜を見たのが懐かしい。若かった木も成長して華やかになっていることだろう。







蜜蜂も来ている。だんだんと虫たちの動きも活発になってきた。



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いつも忘れる

2020-03-23 06:31:08 | 日記



蓑毛でハナネコノメを観察していると、ところどころに黄色っぽい花が咲いていた。







トウゴクサバノオ(キンポウゲ科)だ。
漢字で書くと東国鯖尾で、果実の形が鯖の尾に似ているということらしい。
九州などにサバノオという花があり、それの東国版ということだ。







トウゴクサバノオの萼片は5枚で花の奥に蜜腺化した花弁がある。
トウゴクサバノオの萼片は薄黄色だが、サバノオは白で外側に複数の筋模様があるそうだ。

さて、その鯖の尾の果実をまだ見たことがない。いつか見つけたいものだ。







バス停からハナネコノメの場所への途中ではオドリコソウとかヤマエンゴサクとかいろんな花も見られる。
その一つとしてカテンソウ(イラクサ科)が群生しているところもある。
牧野富太郎さんでもカテンソウの名前は意味不明とのことだ。







カテンソウは雄花序と雌花序を持ち、これは雄花序。いつも雌花序の観察を忘れる。

赤紫の萼が開くと中に雄しべが畳まれている。







そして機が熟すと雄しべが外へ弾けて花粉を飛ばす。その瞬間もまだ見たことがない。

見る機会に恵まれなかったり、見忘れたり・・・いつか必ずと毎年のように思っている。


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猫の目

2020-03-22 06:09:42 | 日記



自然環境保全センターの水辺や湿地ではネコノメソウが盛期だ。







ネコノメソウは茎の上に複数の花序をつける。
萼や苞は黄色ないしは黄色に近い黄緑色に見える。







湿地から上がって林の方に入るとヤマネコノメソウが咲いていた。







枯れ葉やニリンソウの隙間を縫って顔を出していた。

萼や苞は緑ないしは黄緑色に見える。
雄しべが8本あるのも、4本しかないネコノメソウとの区別になる。







もう弾けている実もあった。猫の目に見えるだろうか。







水辺に目を戻すと、ネコノメソウたちとは違う種類も咲いていた。







イワボタンだ。ネコノメソウの仲間だが、萼や苞の様子がネコノメソウたちとはだいぶ違う。
分りにくいが雄しべは8本ある。







別の水辺ではイワボタンの変種のヨゴレネコノメも咲いていた。
イワボタンより数はずっと少なかった。







大変よく似ているがイワボタンの葯が黄色いのに対してヨゴレネコノメは赤い。







七沢でいろいろ見た後、電車やバスを乗り継いで、蓑毛へ向かった。
第一の目的はハナネコノメを見るためだ。

ハナネコノメは水辺や湿地で見られ、岩の上の苔むしたところに咲いていることも多い。
蓑毛の他に裏高尾日影沢、不動尻でも見たことがある。








七沢のネコノメソウたちと違って花序が小さく苞も目立たなくて、
白い萼に赤い葯が鮮やかだ。







二裂した大きな花柱も面白い。
ネコノメソウとは花の感じが全く違うが、実の形はやはり猫の目のようなスタイルだそうだ。





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