燃やしてはならない「消せない火」を私たちは燃やしてしまった

2019-08-25 05:48:52 | 日記

これからはじまる、混乱と不安

そして仲間との対立・解決の道が見えない長い道程

 

2011年3月15日

政府は「政治主導」を果すべきです

経験のない大惨事です。

確かに「原発の危険性」を学習し語り合ってきました。しかし、それは「あってはならないこととしての、仮定の危険性〈惨事〉についてでした」。しかし今目の前に、それが現実となって現れています。

今日も、東電による2号機の「破壊」の説明が記者会見として放映されています。しかしその説明たるやしどろもどろです。聞けば聞くほど、さらに不安と不信が大きくなります。反原発の運動を展開してきた仲間の中に「それ見たことか」などの言葉を述べる者もいます。そのような問答は今や不要ですし、聞くこと自体いらだちます。

今必要なことは、この「原発の火を消す」ことです。3月14日の毎日新聞に、福島党首の会談が載っていました。その中で「東電からの報告が遅い」と首相が強い不満を述べたとありました。このことは前にも書きました。そしてようやく、本日の朝のニュースは、政府と東電と合同の「統合対策本部」を設置したとの報道がありました。

私は東電だけでは不十分だと思います。設計から、製造までの責任を負っている東芝・日立も参加するべきです。まさにすべてが遅いの一語です。東京で対策する状況ではないでしょう。(図面などが、東京にあるから言っていましたが)そんなことは説明にはなりません。現地対応でなければ誤った情報も流れます。正しい確認もできません。東京からの、あるいは「永田町」からの対策では遅いということではないでしょうか。問題は避けられないところまでいくと考えます。

私企業である以上、そこにいる者は企業人です。本能的に実態を隠します。報告も遅れます。そんなことは過去何回も実証済みです。許せることと、許せないものがあります。今回の原発事故だけは絶対に許せません。

誰もが述べています。「経験のない惨事である」と。とするなら今、チェルノブイリやスリーマイルの事故から学び、その検証をもとにした現状を国民に、とりわけ地元住民に正しく説明をすべきです。

たまたま本日の毎日新聞2面に「政府は最悪のケースを示したうえで、対策を公表すべき。それを曖昧にしていれば、それこそ要らぬ不安を与えることになる」(関大・永松教授)との記事がありました。

そうだと思います。