蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

521 近況 ケブカクロオオアリ コロニーB

2009年04月30日 15時42分42秒 | Weblog
画像はケブカクロオオアリのコロニーB。

コロニーの女王はケース内ペアリングによるものである。
オスアリの羽化率が高く、
心配されたコロニーであるがどうやら正常のようだ。
ことしの卵は受精卵だ。

交尾後大型ワーカーのサテライトだったので、
コロニー規模から、
無精卵を産出したようだ。
大型ワーカーのほとんどが死滅し、
初期コロニー状態になったので、
正常な機能をとりもどしたようだ。

コロニー建設3年目程度で、
再スタートだ。

     ふじひろ   

520 ケース内ペアリング 祭の終わり

2009年04月29日 04時36分26秒 | Weblog
画像はサテライトBコロニー全体像。

ペアリング行為が終わった。
右上と左下に脱翅メスがいる。
この2匹のメスは近づく様子がない。
これからどうなるのか。

まだ脱翅をしていないメスが複数いるはずだ。
今後ワーカーサナギも取り出したいし・・・・
どうしたものか。

上部で残されたオスがワーカーに食べられている。
もう無用の長物なのか。

    ふじひろ   

518 ケース内ペアリング 疲労説考

2009年04月27日 06時01分46秒 | Weblog
ミカドオオアリの結婚飛行は、
オスが群飛しているところに、
メスが紙飛行機のように飛んで行き交尾するものと思われる。

メスの飛行時には翅が胸部から頭部にあり、
当然腹部を覆っていない。
タイミングさえ合えば交尾は難しくない。

ところがケース内ペアリングでは、
メスの翅が閉じられたままであるから、
動き回るメスと交尾するのは至難の業である。
交尾が成功するためには、
メスが動かずジッとしていることが必須条件だ。

メスがある程度疲労し動きが緩慢になると、
交尾の確率が高まってくる。
ミカドオオアリでは、
飛行が始まってから、一週間程度必要だ。
これがケース内ペアリング疲労説である。

従って、ケース内には巣箱、ワーカー、水を滲みこませたスポンジ、
昆虫ゼリーなどが必要だ。
ある程度長期戦に対応するためだ。

因みに、
クロオオアリ、ケブカクロオオアリ、ヤマアリ類では、
飛行を終え動きまわるようになると、
メスは翅を半開きにすることが多く、
交尾までの日数はミカドオオアリより短い。

     ふじひろ   

513 近況 クロナガアリ

2009年04月24日 11時14分18秒 | Weblog
画像は3年目のQ4コロニー。
越冬管理には充分配慮したが、
他は給餌しただけで、放置状態。
それでもワーカーの数は50を越えた。
小型ワーカーと中型ワーカーからなっている。

営巣させている人工蟻巣は3年使用しているので、
かなり汚れてしまった。
そろそろ新しい人工蟻巣を製作して移しかえる必要がある。

    ふじひろ   

510 近況 ケブカクロオオアリ 

2009年04月21日 15時09分29秒 | Weblog
画像はケブカクロオオアリのコロニーーA。

巨大なサナギが出現した。
採集時の大型ワーカーはすべて死亡し、
現在は次世代、三世代になっているが、
すべて小型ワーカーである。
雄アリにしては、形が違うように見える。
多分大型ワーカーであろう。
時々ケース内にクロヤマアリを入れているので、
コロニー防衛のため、                                                                    ワーカーの数を犠牲にしてまでも防人を必要としたのであろう。

    ふじひろ