蟻取物語

蟻の採集や飼育に関する研究成果を、写真等を活用して公開する。

266 ケブカクロオオアリ コロニーB

2008年03月28日 12時23分13秒 | Weblog
ケース内ペアリングによるもう一つの女王コロニー
昨年秋コロニーごと脱走したが、
幸運にも再び採集できたコロニーである。
100匹を越えていたが、
いっきに30匹程度になってしまった。

このコロニー、
コロニーAよりも飼育状態が良い。
越冬幼虫は成長を始めており、
産卵も続いている。
昨年からのコロニー拡大用蟻巣で飼育を続けていくつもりだ。

     ふじひろ   
   

263 胸黒のムネアカオオアリ 産卵

2008年03月25日 07時21分16秒 | Weblog
ご存知胸黒のムネアカオオアリが産卵を続けている。
昨年夏ムネアカオオアリの蛹を導入、コロニー化したもの。

この女王の産むワーカーは胸部が黒褐色である。
いわゆる黒化型というものかもしれない。

しかしよく観察してみると、
この女王、ムネアカオオアリというより、
カラフトクロオオアリに近いのである。
下欄262のカラフトクロオオアリと見比べてほしい。

勿論ムネアカオオアリが、
黒化型のワーカーを産出することがある。
この女王はそのパターンと明らかに異なる。

可能性は二つ、
一つは、この女王自体が混血であること。
いわばカラフトムネアカオオアリ風。
もう一つはカラフトクロオオアリ雌とムネアカオオアリ雄との交尾。

マ、ゆっくり検証していこう。

    ふじひろ   

259 飼育開始 カラフトクロオオアリ

2008年03月20日 13時57分41秒 | Weblog
06年脱翅雌を採集、昨年ワーカーの羽化に成功したコロニー
昨年夏にムネアカオオアリのワーカー蛹を投入、越冬させた。
越冬幼虫はかなり成長している。
今年産卵した卵は、孵化を開始した。

カラフトクロオオアリ女王と、
ムネアカオオアリワーカーの組み合わせだが、
コロニー維持成長に全く問題ない。
来月中には、カラフトクロオオアリとムネアカオオアリの混合巣が出現するだろう。
ブログ公開が楽しみだ。

     ふじひろ  

256 トゲアリ寄生シナリオ 格闘続く

2008年03月16日 14時11分44秒 | Weblog
トゲアリのもう一つの女王、
相変わらず宿主女王との格闘を続けている。
宿主女王を仰向けにして、
首筋に咬み付いてジッとしている。
咬み付いて2週間は経過している。
宿主女王は生きている。
ゆるやかに触覚が動いている。
いつまで続くのか。

     ふじひろ   

254 ケブカクロオオアリ 営巣ブロック拡大

2008年03月14日 11時21分12秒 | Weblog
営巣している巣室ブロックを拡大してみた。
落ち着いて巣内活動をしている。
人工的なものとしては、巣内環境が自然に近いので
順調にいけそうである。
見ていて本当に面白い。

今朝産卵が認められた。
どうやら女王も無事だったようだ。
ほっと一息。

     ふじひろ   


253 飼育開始 ケブカクロオオアリ(A)

2008年03月13日 11時34分02秒 | Weblog
ケブカクロオオアリコロニーAを、
大型(高)ケース内蟻巣セットに引越しさせた。

コロニーBと共に同じ環境で越冬させたが、
コロニーAの場合、
女王が仮死状態になっており、
越冬幼虫も無くなっていた。

女王は干からびた感じで、
脚をちじめひっくり返っていた。
絶望的だったが、湿度を高め温度を徐々に上げると、
数日後に覚醒した。
原因を検証する必要がある。

体調はあまり良くないが、
引越しは自力でできた。

    ふじひろ